プロレス

プロレス（プロレスリング）の正式名称はプロフェッショナルレスリングで、ボクシングや総合格闘技と同様に、リング上で試合が行われる格闘技である。19世紀後半のアメリカで、サーカスの出し物の1つとして行われていたものが起源とされることから、興行レスリングとも呼ばれる。1920代には、ヒール（悪役・悪玉レスラー）とべビーフェイス（善玉レスラー）を演じて戦うプロレス・ショーの原型が確立。ヨーロッパでは「キャッチ」、メキシコでは「ルチャリブレ」と呼ばれるなど、世界各地で楽しまれるようになった。日本のプロレスは、力道山がデビューした1951年に幕を開けた。外国人レスラーを次々となぎ倒す力道山の勇姿は、戦後間もない日本国民に勇気を与え、プロ野球、大相撲と並んで大きな人気を博した。その後、アントニオ猪木が新日本プロレスを、ジャイアント馬場が全日本プロレスを旗揚げ。TVの普及とともに、ゴールデンタイムでプロレス中継が行われるなどファンを拡大し、北斗晶など女子プロレスも注目されるようになった。2000年以降は新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアの老舗3団体に加え、大日本プロレスやDRAGON GATE、DDTプロレスなどの新団体が台頭。世界最大のアメリカのプロレス団体WWEも日本での新たな人気を獲得している。聖地の後楽園ホール、東京ドームや両国国技館では、人気レスラーの激闘が観客を沸かし続けている。