湘南乃風は、ジャパニーズレゲエを日本に広めたグループの1つです。メジャーデビューから20年経った現在でも前向きで素直な歌詞がよいと、20~30代を中心に多くのファンを獲得しています。睡蓮花や曖歌など人気曲が多い湘南乃風ですが、メンバーについては詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
当記事では、湘南乃風が多くのファンから愛される理由とメンバーのプロフィールなどを紹介します。湘南乃風をより深く知りたいという方は、ぜひご覧ください!
1.湘南乃風とは?
湘南乃風とは、RED RICEさん、若旦那さん、SHOCK EYEさん、HAN-KUNさんで構成された男性4人組のレゲエグループです。ジャパニーズレゲエシーンを代表する存在として、人気を獲得しています。
湘南乃風の結成前は、RED RICEさん、HAN-KUNさん、SHOCK EYEさんで活動していました。同じころ、若旦那さんは湘南地域でバーを経営しており、中学時代の顔見知りであるSHOCK EYEさんと偶然再会し一緒に活動をスタートします。その後、2001年に自ら「134RECORDINGS」というレーベルを立ち上げ、2003年に湘南乃風としてメジャーデビューしました。
レーベルの立ち上げ時に制作した4本のミックステープの中の1つに「湘南の風」というテープがありました。グループ名は、初期に制作したテープ名が起源となっています。
1-1.湘南乃風の魅力
湘南乃風の魅力は、メンバーそれぞれの個性的な歌声です。伸びやかなハイトーンボイスや低音の効いた低いハスキーボイスなど、4人それぞれが個性あふれる歌声を持っています。湘南乃風はレゲエグループとして活動していますが、バラードやパーティーチューン、応援ソングなどレゲエ以外の幅広いジャンルの曲も手掛けています。個性的な歌声を持っているからこそ、さまざまなジャンルの曲を歌えるのでしょう。
情熱的で人の心に響く歌詞も、湘南乃風の魅力の1つです。湘南乃風の曲には、何気ない日常を表した歌詞や、熱いメッセージを訴えかけるような歌詞など、聴く人が引き込まれる曲が多くあります。
2.湘南乃風のメンバー4人のプロフィールを紹介!
湘南乃風は、もともとGOKIさんを含む5人で活動していました。2003年のメジャーデビュー前、GOKIさんは湘南乃風としてデビューせず単身でジャマイカに渡りました。その後日本に帰国し、現在はGOKIGEN SOUNDという名前でソロ活動をしています。
以下では、湘南乃風の現メンバーのプロフィールを順番に紹介します。
2-1. RED RICE
本名 | 森崎 匠(もりさき たくみ) |
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生年月日 | 1976年1月9日 |
年齢 | 47歳 ※2023年5月時点 |
血液型 | A型 |
出身地 | 神奈川県 藤沢市 |
RED RICE(レッドライス)さんは、湘南乃風のリーダーです。名前の由来は、RED RICEさんが赤飯が好きというエピソードから、赤飯を直訳したRED RICEという名前になりました。一見怖そうな見た目ですが、実は優しく繊細な性格でファンからも人気を集めています。過去にはテレビ番組で「母親のことが好き」と発言し、そのギャップが話題にもなりました。
RED RICEさんは湘南乃風の「暴れん坊」とも呼ばれ、情熱溢れる歌声が特徴的です。低音でよく響く歌声は、湘南乃風の象徴とも言えるでしょう。また、RED RICEさんはゴルフ好きとしても有名で、SNSにはゴルフの投稿も多くみられます。ゴルフのYouTube番組にも出演しており、アーティスト以外の分野でも活躍しています。
2-2. 若旦那
本名 | 新羅 慎二(にら しんじ) |
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生年月日 | 1976年4月6日 |
年齢 | 47歳 ※2023年5月時点 |
血液型 | A型 |
出身地 | 東京都 世田谷区 |
湘南乃風の中で最も認知度が高いのが、若旦那(わかだんな)さんです。若旦那という芸名は、命名当初「若旦那」と「ビンチョウマグロ」で迷っていたところ、HAN-KUNさんに決めてもらいました。湘南乃風として活動する前はジャマイカで本格的にレゲエを学び、ジャマイカで学んだことをきっかけに帰国後、湘南乃風に加入しました。
若旦那さんは「特攻壱番旗」とも呼ばれ、男らしく力強い歌声で湘南乃風をけん引しています。2018年からは本名の新羅 慎二としてソロ活動をスタート。音楽活動だけではなく、俳優としてドラマ出演やラジオのパーソナリティを務めるなど、幅広い分野で活動しています。
2-3. SHOCK EYE
本名 | 植村 家浩(うえむら いえひろ) |
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生年月日 | 1976年12月14日 |
年齢 | 46歳 ※2023年5月時点 |
血液型 | A型 |
出身地 | 神奈川県 鎌倉市 |
金髪がトレードマークで、湘南乃風のなかでイケメンな顔立ちとも言われているのがSHOCK EYE(ショックアイ)さんです。本名である植村 家浩の「植」をショック(SHOCK)、家浩(Iehiro)のイニシャル「I」をアイ(EYE)と読み、SHOCK EYEになりました。
SHOCK EYEさんは、湘南乃風の中で高速ラップを担当するパートが多いです。スムースSing Jayというレゲエ特有のラップとシングを融合させた歌い方を得意としており、グループでは曲を盛り上げる存在を担っています。最近はポルノグラフィティの新藤 晴一さん、サウンド・クリエイターの篤志さんと一緒に「THE野党」を立ち上げ、楽曲制作の活動も始めています。
2-4. HAN-KUN
本名 | 半澤 卓朗(はんざわ たくろう) |
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生年月日 | 1979年1月29日 |
年齢 | 44歳 ※2023年5月時点 |
血液型 | B型 |
出身地 | 神奈川県 鎌倉市 |
メンバーの中で唯一ターバンを巻いているのが、HAN-KUN(ハンクン)さんです。小学生の頃のニックネーム「半くん」が名前の由来になっています。HAN-KUNさんは、レゲエを学ぶために、ジャマイカ留学をしていた時期があります。ジャマイカ留学中に「トレードマークを作ったほうがよい」と言われたことがきっかけで、ターバンを付け始めました。
HAN-KUNさんは、伸びのよい高音ボイスが特徴的で「ヴォイスマジシャン」とも言われています。ソロのシンガーソングライターとしても活動しており、これまで6つのオリジナルアルバムをリリース。いずれのアルバムも、オリコン20位以内にランクインしており、ソロのアーティストとしても人気を集めています。
3.湘南乃風の代表曲
湘南乃風には、炎天夏、黄金魂、恋時雨など名曲が数多くあります。どの曲も聞き手の気持ちを映したまっすぐ素直な歌詞になっているのが特徴です。炎天夏や黄金魂など夏らしいアップテンポな楽曲もある一方で、純恋歌や湾岸ハイウェイなど比較的スローテンポなラブソングもあります。
今回は、多くのヒットソングをリリースし続ける湘南乃風の楽曲の中でも代表的な人気曲を3つ紹介します。
3-1. 純恋歌
純恋歌は2006年3月にリリースされたシングルで、男性が恋人に向けて素直な気持ちや愛情を表現した歌詞が特徴的な楽曲です。同年のCDシングル売上ランキングのトップ10に入るなど、日本中で大ヒットしました。
全体的にバラード調の曲で、高音の歌声から重低音のラップのパートもあり、湘南乃風らしさが溢れています。リリースされてから10年以上経過していますが、現在でも色褪せない名曲です。
3-2. 睡蓮花
睡蓮花は2007年6月にリリースされたシングルです。夏に盛り上がる曲として、現在も定番になっています。カラオケで人気なことはもちろん、今では夏フェスの定番でのあるタオルを振り回すパフォーマンスが有名です。
曲名に「睡蓮」の花が入っており、出だしはバラードのようにしっとりとした雰囲気で始まります。しかし、サビに入ると一転。トリニダード・トバゴ共和国の伝統的な大衆音楽である、「SOCA(ソカ)」というアップテンポなリズムを取り入れた曲調に変化します。
3-3. 曖歌
曖歌は、2009年にリリースされたアルバム「湘南乃風~JOKER~」に収録されている楽曲です。曖歌はゆったりとしたテンポの曲で、メンバーのソロパートも多いです。高音ボイスやラップなど、メンバーそれぞれの特徴を生かした歌声で、聴いているだけで熱いメッセージが伝わります。
曖歌の歌詞には「愛」というフレーズが何度も登場します。愛や幸せについて歌われていることから、最近では結婚式で使う方も増えている楽曲です。
まとめ
湘南乃風は2003年にメジャーデビューした、男性4人組のレゲエグループです。メンバーそれぞれが持つ個性豊かな歌声を武器にレゲエ好きの方をはじめ、多くのファンから愛されています。楽曲はアップテンポなレゲエ曲のほかに、恋人や家族・友達など絆を取り入れた楽曲が多いのが特徴です。
湘南乃風にはレゲエを学びに実際にジャマイカへ留学したメンバーもおり、湘南乃風としての音楽活動はもちろんソロ活動も積極的に活動しています。公には知られていない名曲も多くあるため、ぜひお気に入りの1曲を見つけてくださいね!
※当記事は2023年5月時点の情報をもとに作成しています