通学・通勤での音楽鑑賞の他、CMやアニメ・映画主題歌、来店したお店で流れているBGMなど、音楽は気付かないところで私達の生活に寄り添っています。そこで「おしゃれな音楽を聴きたい」と感じても、おしゃれな曲とは一体どんな曲がわからない方もいるのではないでしょうか。
当記事では、おしゃれな曲に採用されている音楽ジャンルと、おすすめのおしゃれな曲を7曲紹介します。おしゃれな曲を探している方は、ぜひお役立てください。
1.おしゃれな曲に採用されている音楽ジャンル
デジタル化が進む近年、YouTubeやストリーミング音楽サービスなどでどこでも手軽に世界中の音楽が楽しめます。「おしゃれな曲」と感じる基準は人によって異なるものの、おしゃれを感じる曲を聴くことで手軽に非日常的な雰囲気を演出できます。気分を落ち着かせてくれたり、お店の雰囲気作りに役立ったりすることもあるでしょう。
以下では、おしゃれさを感じられる曲に採用されている音楽ジャンルを紹介します。
1-1.Jazz
楽譜に書かれた音にこだわらず、アドリブでメロディを作りながら演奏する即興演奏がJazzの大きな特徴です。即興演奏にプラスして黒人音楽のリズムと白人音楽のハーモニーを受け継いだ音楽がJazzになります。
時代とともに変化を遂げてきたJazzには多くの種類があります。代表的なJazzの種類は、スイング・ジャズやファンキー・ジャズ、ビバップ、モード・ジャズなどです。ひと言でJazzと言っても時代や演奏者、雰囲気によって違いがあります。
1-2.Bossa Nova
1950年代後半頃の南米ブラジルで生まれたBossa Novaは、ジャズよりも比較的新しい音楽のジャンルです。Bossa Novaは、リズムを強調した2ビートのダンス音楽であるサンバから派生しました。しかし、サンバとは異なりリズムを強調しない静かな8ビートがBossa Novaの特徴です。
Bossa Novaは基本のリズムをギターできざみますが、必ずしもドラムやパーカッションを使いません。型にはまらない新しいトレンドの音楽としてBossa Novaは誕生しました。
1-3.EDM
EDMとは、Electronic Dance Music(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)のことです。直訳すると「電子音楽」で、シンセサイザーなどの電子音を使って作る音楽のことを指します。
EDMはハウスやテクノ、トランス、ドラムンベース、ダブステップなどのダンスミュージックの総称として使われることが一般的です。時代とともに進化しているEDMは、さまざまなジャンルに派生して音楽性が広がっています。
1-4.City Pop
1970〜80年代に日本で人気を集めたポップ・ミュージックがCity Popです。代表的なCity Popジャンルのアーティストとして、山下 達郎さんや竹内 まりやさん、大瀧 詠一さんなどが挙げられます。歌詞やサウンドに都会的で落ち着いたイメージがあるのがCity Popの大きな特徴です。
City Popには、ソウルやジャズ、ディスコミュージック、ロックなど数多くのジャンルがあり特別な音楽的定義はありません。洗練されたおしゃれなテイストのCity Popは、日本人だけでなく世界中の人たちから注目を集めています。
1-5.Lo-fi Hip Hop
Lo-fi Hip Hopは、ジャズを中心としたサンプリングとドランクビートと呼ばれるレイド・バック気味の心地よいビートで構成されている音楽です。特徴的なサウンドとして、アコースティック楽器の音やレコードのノイズ音などが使用されています。楽器がメインのスローテンポなメロディが印象的です。
YouTubeやSoundCloudにてライブストリーミング配信や1〜2時間程度の作業用トラックなどとして配信されていることが多く、SNSを中心に話題になりました。
2.おしゃれな曲を7曲紹介!
いつもの何気ない生活シーンも、まるでおしゃれなカフェやショップで過ごすような雰囲気に変えてくれるのが「おしゃれな曲」です。
以下では、日常に彩りを与えてくれるおしゃれな楽曲を7曲ピックアップして紹介します。
2-1.Sunrise/Norah Jones
ニューヨークで生まれテキサスで育ったNorah Jonesさんは、2002年にアルバム「Come Away With Me」で世界デビューを果たしました。魅力的なヴェルヴェット・ヴォイスと特徴的な語り部としての能力で世界中から人気を集めています。
Norah Jonesさんのボーカルを十分に堪能できるのが、セカンド・アルバム「Feels Like Home」の第1弾シングル「Sunrise」です。繊細かつストーリー性のあるバラードソングは多くの人々の心をつかんで離しません。
2-2.My Favorite Things/John Coltrane
1960年代頃を中心に活躍したJohn Coltraneさんは、モダン・ジャズのサックス奏者です。Miles Davisさんらとともにジャズ界の巨人と呼ばれています。
1961年に発表されたアルバム「My Favorite Things」は、Miles Davisさんのバンドを離れてから制作された作品です。アルバムのキー曲とも言えるMy Favorite Thingsは、ミュージカル「The Sound of Music」のカバー曲としても有名な楽曲です。ソプラノサックスをジャズの演奏に取り入れたことでも話題を集めました。
2-3.Garota de Ipanema/Antonio Carlos Jobim
Antonio Carlos Jobimさんは、ブラジル近代音楽を代表する作詞、作編曲家です。ボーカル、ピアノ、ギターを演奏するミュージシャンとしても知られています。歌手でギタリストのJoao Gilbertoさんと詩人のVinicius de MoraesさんらとともにBossa Novaという音楽ジャンルを創り上げました。
Antonio Carlos Jobimさんを代表する楽曲「Garota de Ipanema」は、誰もが1度は聞いたことがある定番曲です。シンプルな曲調でありながら、スタイリッシュなBossa Novaの要素が盛り込まれたナンバーで多くのミュージシャンを魅了しています。
2-4.Wake Me Up/Avicii
EDMの立役者とも言えるAviciiは、スウェーデン出身のDJです。Aviciiは2018年4月20日に、28歳という若さでこの世を去りました。
死してなおEDMに絶大な影響力を有するAviciiのデビューアルバム「True」1曲目の収録曲が「Wake Me Up」です。耳なじみのあるコーラスをミックスした曲調が特徴的なナンバーです。思わず口ずさみ踊りだしたくなるアップテンポなメロディは、世界中のEDMファンの心をつかんで離しません。
2-5.What We Started ft. BullySongs/Don Diablo, Steve Aoki, Lush & Simon
アダルトな雰囲気が魅力のDon Diabloさんは、オランダ出身のDJです。ハウスミュージックとバラードがミックスされた個性的な楽曲が多くのファンから支持されています。
「What We Started ft. BullySongs」は、アーティストとファンの絆を歌った曲で印象的なMVも好評です。Don Diabloさんとイタリア出身のDJデュオLush & Simonさん、アメリカ出身のDJ Steve AokiさんがコラボしたEDMバラードです。
2-6.SPARKLE/山下 達郎
山下 達郎さんは、1975年シュガーベイブというバンドでデビューしました。翌1976年にアルバム「CIRCUS TOWN」でソロ・デビューを果たします。JR東海のCMソングで話題になった「クリスマス・イブ」など数々のヒットソングを持つ日本を代表するアーティストです。
「SPARKLE」は、30年以上前に発表された楽曲とは思えないクオリティで、今もなお色あせることなくファンの間で人気を集めています。卓越したギターのカッティング技術と山下 達郎さんのシャープな歌声が胸を打つ名曲です。
2-7.LOOP/SIRUP
SIRUPさんは、日本のクラブミュージック界の先駆者とも言える存在です。R&Bやソウル、HIPHOPなどのブラックミュージックをルーツとしながら、さまざまなジャンルをミックスした音楽を作り上げています。
「LOOP」は、2018年にリリースされたEPアルバム「SIRUP EP2」に収録されたスローな曲調のチルサウンドです。落ち着いた大人の雰囲気を感じさせるメロディは、リラックスしたいときにぴったりな楽曲です。
まとめ
おしゃれだと感じる曲は人によって基準が異なるものの、おしゃれな曲は非日常のような感覚が味わえたり、気分を落ち着かせてくれたりします。ジャンル問わずおしゃれな曲は存在しますが、一般的におしゃれな曲に採用される音楽ジャンルはJazzやBossa Nova、EDMやCity Pop、Lo-fi Hip Hopなどです。
それぞれ雰囲気が楽しめるおしゃれさや、センスがあると感じるおしゃれさなどが楽しめます。一口にJazzといってもスイング・ジャズやファンキー・ジャズなど派生したジャンルがあるのも特徴です。ぜひお気に入りのジャンル・楽曲を見つけて、より楽しい音楽ライフを送ってください。
※当記事は2023年7月時点の情報をもとに作成しています