10-FEET(テンフィート)は音楽フェスに引っ張りだこの、京都で結成された3ピース・ロックバンドです。日本の野外フェスで有名な「京都大作戦」を主催するバンドでもあり、メディア出演は少ないものの多くのライブ活動でアツいファンを獲得しています。心に刺さるエモーショナルな歌詞と多彩な音楽性が魅力です。
当記事では、10-FEETのバンド名の由来や魅力・代表曲、またメンバーのプロフィールなどを解説します。
1.10-FEET(テンフィート)とは?
10-FEET(テンフィート)は、「テンフィ」の愛称で親しまれ、京都を拠点に活動するバンドです。現在メンバーは3人ですが、結成当初はシンちゃんというギタリストを含めた4人バンドでした。なお、10-FEETは20年以上3ピースバンドとして活躍しています。
1996年に京都で結成された10-FEETは、メンバー全員京都出身です。結成時は地元京都府内でのライブを中心に活動しており、会場で販売されたデモ音源は毎回完売するほどの人気ぶりでした。
2001年に2か月連続でシングルをリリースしデビューした10-FEETは、翌年にはデビューアルバムを発表します。2002年10月に発売した3rdシングル「RIVER」で爆発的な人気を集めロングセラーとなり、一躍人気バンドへと仲間入りを果たしました。
1-1.バンド名の由来
10-FEETのバンド名の由来は、長さの単位フィートを用いてつけられています。1フィートは0.3048mなので、10フィートで約3mです。バンド名には約3mというところから、「届きそうで届かない距離」という意味が込められています。
もともとは「1000-FEET(センフィート)」というバンド名が考案されていました。しかし、なんとなくダサく感じたことや、ファンが1000を英語でワンサウザントと呼ばないかといった点から、10-FEETになりました。
1-2.10-FEETの魅力
サバンナの高橋さんはじめ芸能人のファンも多い10-FEETの魅力は、何と言ってもライブパフォーマンスです。生の演奏とボーカルTAKUMAさんの歌唱力抜群の歌声は圧巻です。ユーモアたっぷりなMCも外せません。笑い・涙・情熱の3拍子が揃った10-FEETのライブに、虜になる人が続出しています。
基本的に10-FEETの楽曲はメロコアという、メタル要素もありながら耳馴染みのよいメロディーが特徴のジャンルに括られます。しかし、バラードやミドルナンバーの評価も高いのが特徴です。ロックだけではなく、レゲエやボサノバなどさまざまなジャンルを10-FEETらしく取り入れているところも魅力です。
1-3.京都大作戦との関係
京都大作戦とは、10-FEETが活動10周年を記念して2007年から始めた野外ロックフェスです。10-FEETの地元である京都府の京都府立山城総合運動公園・太陽が丘特設野外ステージで毎年2日間にわたって開催されています。
毎年サブタイトルがユーモラスで、2023年は「今年は可能な限り全フェスに参加してくだ祭! Please take part in as many festivals as you can this year!」でした。台風や新型コロナウィルスの影響で2007年・2018年・2020年に中止を余儀なくされています。
京都大作戦は出演アーティストが多様な顔ぶれなのも醍醐味です。ELLEGARDEN、マキシマム ザ ホルモン、ROTTENGRAFFTY、MINMI、つじあやの、BEGINなど、ときには意外性のある顔ぶれが揃います。
2.10-FEETのメンバーは?年齢や出身地も
10-FEETは幅広い年代から支持されているバンドです。ここからは、10-FEETについてまだ詳しく知らない人のために、メンバーの年齢や出身地など詳しく紹介します。
2-1.【ボーカル・ギター】TAKUMA(タクマ)
名前 | TAKUMA(タクマ) |
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本名 | 三田村 卓真(みたむら たくま) |
担当 | ボーカル・ギター |
生年月日 | 1975年8月14日 |
年齢 | 48歳 ※2023年10月時点 |
血液型 | A型 |
出身地 | 京都府 京都市 |
TAKUMAさんは、結成当初在籍していたギタリストの脱退を機に、ボーカル兼ギターを担当しています。センターポジションでギターを低い位置に構えるスタイルが特徴で、太い声が魅力的なメンバーです。また、10-FEETのほとんどの楽曲を作詞作曲しています。
小学校6年生の頃に聴いたBon Jovi(ボンジョビ)がきっかけでロックに目覚めます。その後、メタルバンドのMetallica(メタリカ)とMegadeth(メガデス)を聴いて、ヘビーメタルやハードロックにハマっていきました。
他アーティストとの楽曲共演が多いのも特徴で、これまでにMAN WITH A MISSIONやDragon Ashなどの楽曲に参加しています。
2-2.【ベース・ボーカル】NAOKI(ナオキ)
名前 | NAOKI(ナオキ) |
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本名 | 井上 直樹(いのうえ なおき) |
担当 | ベース・ボーカル |
生年月日 | 1977年8月24日 |
年齢 | 46歳 ※2023年10月時点 |
血液型 | O型 |
出身地 | 京都府 京都市 |
NAOKIさんは、ベース兼ボーカルを担当するメンバーです。第ニのボーカルとも呼ばれるハイトーンボイスが特徴で、10-FEETの楽曲には欠かせない歌声となっています。音楽だけなく食も大好きで、ブログに「ナオキ独断グルメ」と題してグルメレポを投稿するほどです。
NAOKIさんは、高校1年生のときに買ったギターがきっかけで音楽を始めました。最初はMr.Big(ミスタービッグ)やGuns N’ Roses(ガンズ・アンド・ローゼズ)などハードロックを演奏していました。その後、Green Day(グリーンデイ)やThe Offspring(オフスプリング)などの影響を受け、パンクロックに移行していきました。
2-3.【ドラム・コーラス】KOUICHI(コウイチ)
名前 | KOUICHI(コウイチ) |
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本名 | 中岡 浩一(なかおか こういち) |
担当 | ドラム・コーラス |
生年月日 | 1975年9月12日 |
年齢 | 48歳 ※2023年10月時点 |
血液型 | O型 |
出身地 | 京都府 京都市 |
ドラム兼コーラス担当のKOUICHIさんは、もともとプロのミュージシャンにはなるつもりがなく、保育士になるつもりでした。TAKUMAさんとNAOKIさんが勧誘に来たときに聴いた、デモ音源の楽曲がかっこよかったからという理由で加入を決めたメンバーです。
KOUICHIさんは、中学生のときに兄から聴かされたBOOXY(ボウイ)でロックに目覚めます。BOOXYのドラマーである高橋 まことさんを見て「自分もドラムがやりたい」と思い立ち、当時は割りばしで練習していました。
メンバーの中ではいじられキャラで、ほのぼのとした温かく優しい雰囲気の持ち主です。ライブでは、いじりの1つとして急にボーカルを任せられることもあります。
3.10-FEETの代表曲
10-FEETの楽曲は、幅広いジャンルを取り入れた独特の音楽性が魅力です。一般的にシングル曲は人気が高くなりやすいですが、10-FEETはライブ活動を多くするバンドのため、シングルではない曲でもファン人気の高い楽曲が多く存在します。
アルバムに収録されている「2%」はライブで多く演奏されるため、ファンがシングル曲でなかったことに驚くほど馴染みの深い楽曲です。ドラマの主題歌にもなった「Re方程式」や「アオ」も人気の高い曲となっています。また、パンクやメタルが色濃く出された「super stomper」も迫力満載で、おすすめの一曲です。
ここでは、魅力的な10-FEETの楽曲の中から代表曲を3曲厳選して紹介します。
3-1.RIVER
10-FEETというバンドを世に知らしめた楽曲と言えば、3rdシングル「RIVER」です。2002年10月にシングルとしてリリースされたRIVERは、爽快感のあるメロディーと意味深な歌詞が話題を集めました。
バンド結成後初のロングセラーとなった楽曲で、東京では「隅田川」、大阪では「淀川」とライブをする地域に合わせて歌詞を微妙に変えるのが定番になっています。
3-2.第ゼロ感
「第ゼロ感」は人気漫画スラムダンクの劇場版「THE FIRST SLAM DUNK」のエンディングテーマとして書き下ろされた楽曲です。ロックが苦手な方でも聴きやすいメロディーと、スラムダンク好きにはたまらないバスケ用語が多用された歌詞が魅力となっています。
歌詞の途中に「クーアザドンイハビ」という言葉が入っており、逆から読むと「Behind the Arc(ビハインドザアーク)」になると話題になりました。Behind the Arcは3ポイントシュートのラインより後ろからのシュートを指します。
3-3.その向こうへ
「その向こうへ」は10-FEETを詳しく知らない人でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
2011年11月にリリースされた14枚目のシングルで、制作途中に東日本大震災が起こりました。サビの「その向こうへ」というフレーズが力強く、印象に残る楽曲です。かっこいいメロディーとは裏腹に、コミカルなMV映像も必見です。
まとめ
10-FEETは1996年に京都で結成されたバンドで、結成当初は4人でしたが、現在は3人で20年以上活動しています。地元京都でのライブ活動からスタートし、2001年のシングルリリースでデビュー。翌年の3rdシングル「RIVER」がロングセラーとなり、広く知られるようになりました。
10-FEETは、独特な音楽性とライブパフォーマンスの迫力で知られ、メロコアを基調にした多彩な楽曲が特徴です。代表曲には「RIVER」や「第ゼロ感」、「その向こうへ」などがあります。まだ10-FEETのライブに行ったことのない方は、ぜひ足を運んでその圧倒的なパフォーマンスを見てみてくださいね。
※当記事は2023年11月時点の情報をもとに作成しています