泣ける漫画は、心の奥底にある感情を揺さぶり、ときに人生を見つめ直すきっかけを与えてくれます。恋愛、死別、友情、青春など、テーマはさまざまで、その中にある登場人物の想いに共感し、涙を流した経験がある方も多いでしょう。
当記事では、大人向けの泣ける漫画を厳選し、ジャンル別にご紹介します。それぞれの物語に込められたメッセージを通じて、今まで知らなかった感動や気づきを得られるでしょう。心が温まる瞬間、胸が締め付けられる切なさを味わいながら、次の一冊を見つけてください。
1.恋愛がテーマの泣ける漫画3選
ほろ苦い恋愛から甘酸っぱい恋愛まで、恋愛をテーマにした漫画は多くあります。自分の恋愛と重ね合わせ、共感しながら楽しむ人も多いでしょう。
ここでは、恋愛がテーマの泣ける漫画を3つ紹介します。
1-1.ハチミツとクローバー
美術大学に通う男女5人と先生の日常を描いた青春群像劇です。心身ともに自立して大人に成長する年頃ならではの繊細な心理描写が絶妙に表現されています。
片思いの切なさや、5人それぞれの想いに共感できるポイントがあり、ストーリーを身近に感じながらどんどん読み進められます。
恋や進路に悩む学生たちの葛藤と成長が丁寧に描かれた、甘酸っぱくも切ない純愛ラブストーリーです。
1-2.僕等がいた
少しずつ心を開き惹かれ合う2人と、不幸に見舞われる人生の複雑さを描いた作品です。
高校に入学した主人公・高橋七美は、学校一のモテ男である矢野元晴に恋をします。しかし、元晴には辛い過去があることを七美が知り、物語は徐々に動き始めることに。
後半になるにつれ重く苦しい展開が続き、登場人物一人ひとりの丁寧な心情描写に、読むのが辛くなるほど心揺さぶられます。結末まで目を離せない展開が続く、号泣必至の恋愛漫画です。
1-3.orange
登場人物たちが大切な人を失わないよう未来を変えていく姿に、心動かされるSF青春ラブストーリーです。
高校2年生の始業式に、主人公・高宮菜穂の元へ10年後の自分から未来のことが書かれた手紙が届きます。半信半疑の菜穂でしたが、手紙の通りに成瀬翔が転校してきたことで内容を信じます。そして、手紙には翔が17歳で命を落とすという衝撃の内容が書かれていました。
翔の死を回避するために行動する主人公たちの温かい気持ちや青春が詰まっており、日常の幸せを噛み締められる作品です。
2.死・別れがテーマの泣ける漫画3選
【あの花Sound WALK開催決定!】
— あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 (@anohana_project) October 1, 2021
明日より「あの花」Sound WALKを開催します!
Locatoneアプリを起動して、様々な場所を巡ると、“めんま”と一緒に記念撮影ができたり、その場所だけの特別ボイスが聞けちゃいます!ぜひお楽しみください!
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大切な人の死や別れは、深い悲しみや苦しみを感じる出来事であり、漫画でも扱われることの多いテーマです。亡くなった人や残された人の想いや願いは心を揺さぶり、涙を誘います。
ここでは、死や別れをテーマにした泣ける漫画を3つ紹介します。
2-1.ソラニン
芽衣子と種田の恋や人間模様が繊細に描かれた作品です。
OLとして働く井上芽衣子は将来が見えない現状に不満を抱き、勢いで仕事を辞めてしまいます。芽衣子の恋人である種田成男は、アルバイトをしながら大学時代のバンド仲間と活動を続けており、芽衣子の一言をきっかけに曲を作り、レコード会社へ曲を持ち込みます。
社会経験が浅い20代ならではの夢と現実の狭間で揺れ動く感情の変化と、突然訪れる衝撃の別れは涙なしで見られません。
2-2.あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
小学生時代の仲間たちが再び集まり、友情を取り戻していく物語です。
主人公のじんたんは、小学生の頃に仲の良いメンバー6人で「超平和バスターズ」を結成しました。しかし、メンバーだっためんまの事故死をきっかけにバラバラに。
ある日、高校生のじんたんの元に死んだはずのめんまが現れます。めんまの願いをかなえるべく超平和バスターズは再び集まり、止まっていた青春が動き始めます。
めんまのため、蓋をしていた感情と向き合って成長していく登場人物それぞれの思いに胸を打たれ、心震える作品です。
2-3.マイ・ブロークン・マリコ
理不尽な世界に壊された親友の魂を救うため、遺骨となった親友と旅に出る物語です。ウェブ漫画として連載され話題を集め、実写映画化も果たしました。
やさぐれたOLであるシイノトモヨは、定食屋でラーメンを食べているときにテレビのニュースで、親友であるイカガワマリコの自殺を知ります。トモヨは、理不尽な暴力の世界に壊されたマリコを救えなかった自分に後悔し、遺骨となった親友をマリコの父親から奪い取り、考えなしに旅に出ます。
普遍的な「生」と「死」にまつわるテーマを扱いつつも、パワフルで疾走感あるストーリーに感情が揺さぶられる作品です。
3.青春・友情がテーマの泣ける漫画3選
漫画の登場人物がライバルと切磋琢磨しながら青春を謳歌し、友情が育まれていく様子にはパワーをもらえます。
ここでは、青春・友情がテーマの泣ける青春漫画を3つ紹介します。
3-1.四月は君の噓
天才ピアニストだった少年が1人の少女と出会い、母との思い出やピアノと再び向き合うヒューマンドラマです。
有馬公生は、幼い頃からピアノのスパルタ教育を受けた天才ピアニストでしたが、母親の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなり、表舞台から消えてしまいます。ある日、中学生になった公生は同級生の宮園かをりと出会い、再び音楽と向き合い始めます。
かをりとの出会いで、少しずつトラウマと向き合う決意をした公生の成長や葛藤を描きつつ、恋のときめきや青春が表現された作品です。
3-2.一週間フレンズ。
1週間で記憶が消えてしまう少女と、その少女と友達になろうとし続ける少年の純粋な思いが描かれた作品です。
主人公の長谷祐樹は、独りぼっちのクラスメイト・藤宮香織が気になっていました。香織と友達になりたいと伝えますが、「友達を作っちゃだめだから」と拒否されます。その後、友達になるために話しかけ続けた週末、香織から1週間で記憶が消えてしまう事実を告げられます。
1週間で記憶がリセットされてしまう香織と、毎週友達になろうと試みる祐樹の心温まる掛け合いはもちろん、香織の切ない過去も涙を誘うストーリーです。
3-3.ちはやふる
競技かるたの面白さや、かるたを通して成長する登場人物たちの姿を描いた青春物語です。
綾瀬千早は、小学生時代に転校生の綿谷新の影響で競技かるたに出会います。進学先は新と別々になるものの、再会を約束して競技かるたで世界一になるため努力し続けます。
本作は競技かるたの緊迫感や迫力が丁寧に表現されており、思わず共感してしまう名シーンから目が離せません。
4.スポーツ・部活がテーマの泣ける漫画3選
スポーツや部活をテーマにした漫画は名作が多く、仲間たちと一緒に目標へ向かって努力したり、ライバルと競い合ったりする姿に胸が熱くなります。
ここでは、スポーツ・部活がテーマの泣ける漫画を3つ紹介します。
4-1.1/11 じゅういちぶんのいち
プロサッカー選手を目指すソラと、ソラの思いに心動かされた人々の心情を描く感動のサッカー漫画です。
自分の才能に限界を感じた主人公の安藤ソラは、中学卒業後にサッカーを辞めようとしていました。しかし、突然現れた女子サッカー日本代表の若宮四季にアドバイスされ、再びサッカーに向き合います。
本作品は、ほとんど試合や戦術の描写がなく、サッカー漫画の中でも異質な作品です。ソラを取り巻く人たちの人間ドラマが奥深く、心が弱っているときほど共感でき、前向きな気持ちになれる作品です。
4-2.弱虫ペダル
自転車競技と出会い、ひたむきに成長していく主人公の姿を描いた熱血青春漫画です。
主人公の小野田坂道は、毎日ママチャリで90km先のアキバに通うほどのアニメオタクでした。ある日、自転車競技部の同級生に声をかけられ勝負したのをきっかけに、自転車競技にのめり込みます。
専門用語の解説があるため競技に詳しくない人も楽しめ、何度読んでも主人公とチームメイトの熱い友情に胸を打たれる作品です。
4-3.ハイキュー!!
バレーボールを通して仲間やライバルたちと出会い、成長する高校生の青春を描いた作品です。
主人公の日向翔陽は、運動神経抜群ですが技術はなく、中学最初で最後の公式戦で天才セッター・影山飛雄に惨敗。その後、リベンジを誓って入学した烏野高校で、日向は影山と再会しコンビを組むことになります。
個性豊かなキャラクターの日常はコメディ調ですが、試合では臨場感ある描写と予測できない展開に胸が熱くなります。バレーに興味がなくても楽しめる作品です。
まとめ
泣ける漫画には、それぞれが抱える悩みや葛藤を映し出すストーリーが詰まっており、ときに涙し、ときに勇気をもらえる作品ばかりです。恋愛や死・別れ、友情など、さまざまなジャンルの漫画が感情を揺さぶり、心に残る読書体験を提供します。
紹介した作品を通じて、日常ではなかなか感じられない特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。泣ける漫画は、読むたびに新たな発見と感動をもたらし、心に深く刻まれることでしょう。
※当記事は2024年9月時点の情報をもとに作成しています