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時代劇「水戸黄門」の歴代黄門様・格さん・助さんのキャストを紹介

時代劇「水戸黄門」の歴代黄門様・格さん・助さんのキャストを紹介

水戸黄門は、徳川光圀をモデルとした国民的時代劇として、多くの人に愛されてきました。その人気の秘密は、印籠を掲げる名場面や、キャストたちが演じる個性豊かな登場人物たちです。特に、水戸黄門をはじめとする「黄門様」「助さん」「格さん」の歴代キャストは、作品を通じて世代を超えた人々に深い印象を与え続けています。

当記事では、歴代のキャストたちを振り返りながら、その特徴や演技の魅力を詳しくご紹介します。

1. 水戸黄門のあらすじ・魅力を解説

「水戸黄門」は、江戸時代の実在の人物、徳川光圀をモデルにした時代劇ドラマで、1910年公開の映画をはじめ、数多くの映像作品が制作されました。特に親しまれたのはTBS系TV番組「ナショナル劇場」で放送されたドラマです。1969年にスタートし、2011年まで続いた長寿作品となっています。

主人公の水戸光圀が正体を隠しながら、旅人として助さんや格さんとともに諸国を旅し、各地で悪事を働く者を成敗しながら村人達を救済するストーリーです。特に、極悪人達に印籠を見せて「この紋所が目に入らぬか」と一喝するシーンは有名で、国民的人気番組として愛されてきました。

2. 歴代の水戸黄門(水戸光圀)を演じた俳優一覧

ドラマ「水戸黄門」の水戸光圀は、身分を隠しながら日本各地を巡り、悪事を正し世直しを行います。温和な性格と鋭い洞察力を持ち、助さんや格さんとの掛け合いも魅力的です。ここからは、水戸黄門(水戸光圀)を演じた歴代俳優について紹介します。

2-1. 東野英治郎

東野さんは、放送開始の1969年から1983年まで、約14年に渡って水戸黄門を演じましたが、高齢による体力の低下が理由で降板しました。東野さんは俳優座の創設メンバーで、名脇役として多くの作品に出演しており、水戸黄門で初主演を務めます。「じゃがいも黄門」とも称され、絶大な人気を博しました。

口を大きく開けて「カッカッカッ」と笑う独特な笑い方が印象的です。

2-2. 西村晃

西村さんは1983年から1992年まで2代目水戸黄門役を務めました。これまでの役柄は悪役やお調子者などを演じる機会が多く、主役を演じたことはありませんでしたが、水戸黄門で初主演を飾ります。

上品で優しい一方、悪人に向ける厳しい表情には威厳があり、立ち居振る舞いの美しさからも人気を集めました。初代の東野さんに比べ若かったことから、視聴者からは「シティーボーイ黄門」と呼ばれていました。

2-3. 佐野浅夫

3代目水戸黄門を演じた佐野さんは、1993年から2000年まで出演しています。慈悲深く、優しさを全面に押し出した雰囲気で演じており、優しい笑顔が印象的です。

涙もろくよく泣いていたことから「泣き虫黄門様」の愛称で親しまれていました。

2-4. 石坂浩二

4代目を演じたのは、実力は俳優として高い知名度を誇っていた石坂さんです。2001年から水戸黄門役を演じ始めましたが、2002年に直腸がんの手術を行うという事情により、翌年の2002年に降板します。

水戸黄門のトレードマークである髭をなくし、若々しく知的でスマートな「インテリ黄門様」として、これまでとは異なる人物像が描かれました。

2-5. 里見浩太朗

里見さんは、2002年から最終回の2011年まで水戸黄門役を務めました。2代目助さんとして約16年出演しており、助さんを降板後約14年の年月を経て水戸黄門として復帰します。

ゲスト出演した回を含めると、水戸黄門シリーズ歴代の助さん・格さん全員と共演しているただ1人の人物です。

2-6. 武田鉄矢

2017年にBS-TBSに放送を移した「水戸黄門」は、2019年に新作が放送されました。ここで6代目水戸黄門として起用されたのは武田さんです。

飾らない親しみやすさが起用の決め手と言われています。

3. 歴代の格さん(渥美格之進)を演じた俳優一覧

格さん(渥美格之進)は、水戸光圀さんに仕える忠実な家臣で、助さん(佐々木助三郎)とともに旅をします。素手で戦う様子が印象的で、問題解決や戦闘で活躍します。印籠を出す役目が定番で、作品に欠かせない存在として親しまれていました。

3-1. 横内正

初代格さんを演じたのは横内さんです。1969年から1978年まで8年間演じました。水戸黄門で初めて本格的な時代劇に出演し、後に「暴れん坊将軍」に19年間出演します。

初期の放送では毎回印籠を出していたわけではありませんでしたが、放送3年ごろから毎度出すようになりました。格さんのイメージを決定づけたのは横内さんと言っても過言ではありません。

最終回スペシャルでは、的場浩司さんが演じる格さんの義理の父役として出演しました。

3-2. 大和田伸也

大和田さんは2代目格さんとして、1978年から1983年まで出演しました。数多くの大河ドラマにも出演している実力派俳優として高い知名度を誇ります。妻であり女優の五代路子さんと関係が始まったのは水戸黄門での共演でした。

大和田さんは最終回スペシャルにも出演しています。

3-3. 伊吹吾郎

3代目を演じた伊吹さんは、1983年から2000年まで格さんを演じました。17年間に渡り格さんを演じていることから、「格さんと言えば伊吹吾郎」というイメージを持っている人も多くいます。

大きな体格を生かし素手で相手を倒すなど、力強く迫力のある立ち回りが印象的です。伊吹さんは格さん降板後も、さまざまな役でゲスト出演しています。

3-4. 山田純大

山田さんは、2001年から2003年まで4代目格さんを演じました。山田さんは初代助さんである杉良太郎さんの息子です。ハワイの中学・高校・大学を卒業しており、大学時代に日本のドラマを見たことがきっかけで俳優を目指しました。

格闘技や殺陣を得意としており、力強い演技が特徴です。妻・田京恵さんとは水戸黄門の共演がきっかけで恋人同士となり、後に結婚しています。

3-5. 合田雅吏

5代目の格さんは合田さんです。2003年から2010年まで出演していました。学生時代からモデルとして活躍しており、スタイル抜群のスマートな俳優です。

殺陣と日本舞踊を本格的に学んでおり、時代劇での立ち居振る舞いが美しいことで評判になりました。2015年に放送された「水戸黄門スペシャル」でも格さんを演じています。

3-6. 的場浩司

的場さんは、2010年から2011年まで6代目格さんとして出演しました。的場さんが俳優を志したきっかけは、トラックの運転手をしていた際にテレビ出演をしたことです。

これまで青春ドラマや映画でヤンキー役を演じることが多かった的場さんは、ハリのある声や無骨な雰囲気がハマっていると評判でした。

3-7. 荒井敦史

荒井さんは2017年にBS-TBSにて放送された水戸黄門にて、格さん役を演じました。500人近い候補者の中から格さん役に抜擢されて以降、ほかの時代劇作品にも出演しています。

4. 歴代の助さん(佐々木助三郎)を演じた俳優一覧

助さん(佐々木助三郎)は、水戸光圀さんに仕える忠実な家臣で、格さん(渥美格之進)とともに各地を旅します。情熱的で行動力があり、剣術にも優れ、悪人との戦闘では派手な立ち回りで活躍します。

4-1. 杉良太郎

杉さんは1969年から1971年の間、初代助さんを演じました。数多くの時代劇に出演していた俳優で、「杉様」の愛称で親しまれ人気を博していました。歌手としても活動を行い、「すきま風」は100万枚の売り上げを記録しています。悪人を懲らしめる時の迫力ある演技が魅力の俳優です。

「助さん=色男」というイメージは初代助さんである杉さんが確立させました。

4-2. 里見浩太朗

2代目助さんを演じたのは里見さんです。1971年から1988年までの16年間出演しました。

助さんを降板後、5代目水戸黄門として再び出演します。

4-3. あおい輝彦

3代目助さん役を演じたあおいさんは、1998年から2000年まで出演していました。あおいさんは、元々ジャニーズ事務所(現:STARTO ENTERTAINMENT)創立グループ「ジャニーズ」のメンバーとして活動を行っていましたが、解散後は声優や俳優として活動しています。

2代目助さんよりもスマートさや優しさがあり、ルックスと立ち居振る舞いの美しさが注目を集めていました。

4-4. 岸本祐二

2001年から2003年まで4代目助さんを演じたのは岸本さんです。テレビドラマではサスペンスや時代劇に、映画ではVシネマを中心に出演していました。

若くスマートな印象の助さんを演じました。

4-5. 原田龍二

5代目助さんを演じたのは原田さんです。2003年から2010年までの7年間出演しました。俳優だけでなく、バラエティ番組への出演や心霊系YouTubeチャンネルを公開するなど多方面で活躍しています。

水戸黄門のレギュラー出演のために京都へ引っ越すほど、作品に熱意を持っていた人物です。2015年に放送された水戸黄門スペシャルにも助さんとして出演しました。

4-6. 東幹久

東さんは2010年から最終回の2011年まで助さんを演じました。スカウトがきっかけで芸能界入りを果たした東さんは、さまざまな作品に出演し二枚目俳優からコメディまで幅広い演技を行います。

イケメンでスマートなイメージの助さんらしい演技が魅力でした。

4-7. 財木琢磨

2017年にBS-TBSにて放送された水戸黄門の助さん役として抜擢されたのが財木さんです。「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でフォトジェニック賞を受賞したことがきっかけで芸能界入りを果たしました。

水戸黄門は、財木さんにとって初めての時代劇作品です。

まとめ

水戸黄門は、江戸時代を舞台にした痛快な時代劇ドラマとして、多くの名俳優が出演してきました。水戸光圀や助さん、格さんといったキャラクターたちは、それぞれの俳優が持つ個性によって多彩に描かれています。

当記事では歴代キャストたちを取り上げ、作品の魅力を再発見しました。この国民的作品が長く愛され続ける理由は、物語の面白さだけでなく、俳優たちが演じるキャラクターの温かさや説得力にもあるのではないでしょうか。

※当記事は2025年1月時点の情報をもとに作成しています

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