人気マンガ・ブルーロックは、”史上最もイカれたサッカー漫画”とも称される「サッカー×デスゲーム」をテーマにした作品です。週刊少年マガジンで連載が始まって以降、アニメ化・映画化されるほか、累計3,000万部を突破するなどその人気はとどまることを知りません。
ブルーロックでは、世界一のストライカーを目指し、極限の状況下でしのぎを削るエゴイストたちの心に突き刺さる名言が話題となっています。当記事では、ブルーロックのエゴすぎる名言や名シーン、セリフの魅力を紹介します。
1.ブルーロックとは?
「ブルーロック」は、「週刊少年マガジン」で連載された金城 宗幸さん原作、ノ村 優介さん作画のサッカー漫画です。日本代表をW杯優勝に導くストライカーを育成するため、300人の高校生フォワードが育成施設「青い監獄(ブルーロック)」で生き残りをかけて競い合います。
個人のエゴと才能を追求するデスゲーム要素が織りなす緊張感のある展開と、インパクトのある過激なセリフが話題を呼びました。アニメや映画だけでなく舞台化も実現し、人気はとどまることを知りません。
2.ブルーロックのエゴすぎる名言18選
エゴイストでなければ、稀代のストライカーにはなれない。チームプレーのイメージが強いサッカーを、あえて個人間の争いを中心に描いたのがブルーロックの魅力です。ここでは、作品内で生まれたエゴイストたちのプライドや気迫を感じられる名言を紹介します。
世界一のエゴイストでなければ 世界一のストライカーにはなれない (絵心 甚八) |
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ブルーロックに招集された高校生たちを前にして、コーチの絵心 甚八が発した言葉です。作品を象徴するような扇動的なセリフからは、未来ある高校生への期待と絵心コーチの異常さや冷徹さが伝わってきます。 |
過去なんかどーでもいい!俺が見たいのはお前の“今”だ!! (潔 世一) |
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主人公の潔 世一が、トラウマがプレーに支障をきたしている千切 豹馬に向けて発したセリフです。内に熱い思いを秘めていた千切は、その後トラウマを乗り越えて結果を出し始めます。選手同士の争いに目が行きがちなブルーロックで、仲間への思いを感じられる名シーンです。 |
正しい選択をするんじゃなくて選んだ道を正解にするんだ (蜂楽 廻) |
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悩む潔に、対照的な性格の蜂楽 廻がかけた言葉です。フェーズ2に進んだ潔は、ヨーロッパ5大リーグを模した環境下でのトレーニングに悩みを抱えていました。世界一を目指すには、環境に関係なくトップに君臨し続けなくてはならない。今いる場所で最大限学んで吸収しようとするたくましさに、勇気づけられます。 |
負けを認めなきゃ 本当の悔しさなんて手に入んないのにさ (凪 誠士郎) |
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敗北を経験してサッカーの面白さを知った凪 誠士郎が、チーム戦でワンマンプレーに走る馬狼 照英に対してつぶやいたセリフです。ルーズでマイペースな印象が強かった凪の成長を感じられ、敗北感が人の成長につながることを実感できるシーンでした。 |
後悔はない その覚悟で俺は1日ずつ走ってる (千切 豹馬) |
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潔・凪・馬狼チームに合流した千切が、凪に右足の手術跡を見せながら発した言葉です。悲壮感や悔しさを滲ませるのではなく、晴れやかに語る千切の表情が印象的なシーンでした。試合中とは異なるオフモードの2人の姿にほっこりすると同時に、夢に向かって真っ直ぐ進む千切の強さも感じられます。 |
俺はサッカーでスーパーヒーローになる (國神 錬介) |
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ブルーロックに入寮後、自分の武器を見いだせない潔が、チーム内上位の國神 錬介にサッカーをする理由を尋ねた際の回答です。子どもの頃にテレビで見たサッカー選手に憧れを抱いた気持ちを隠さず、堂々と答える姿が印象的でした。夢や熱意から距離を置きがちな大人世代にも刺さるセリフです。 |
どれだけ他者の心をノックしたとしても 人は他人を変えることはできない!! (潔 世一) |
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チームで協力する必要がある場面でも、独りよがりなプレーを続ける馬狼に対して、潔が放ったセリフです。適応することを諦めた潔は、馬狼に合わせるのではなく、馬狼を食うプレイによって、フィールドを支配しはじめます。他人を変えようとするより、自分が変わったほうが早いという考え方は、実社会にも通じます。 |
変わるってのは 「今までの自分」を壊すコトからしか始まらない (潔 世一) |
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2対2で馬狼と成早 朝日が組むチームと試合をしている際に、潔が心の中で唱えた言葉です。天才に追いつけないと悟った潔は、自分を変えるためには殻を破る必要があることに気付きました。気付きを得てからの潔は、世界一になるための試行錯誤を続けます。現状を打破するために重要な考え方です。 |
俺は初めて…本当の意味で理解した――勝つってことは…負ける奴がいるってことで 俺がその夢を叶えるってことは それはつまり…誰かの夢を終わらせるってことだ (潔 世一) |
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ブルーロックへの入寮テストを受けている最中の潔の心の声です。脱落すれば代表入りの希望が失われるというシビアな条件があるブルーロックでは、敗北は夢の終わりを意味します。潔が「勝利のためには蹴落とさなければいけない」と覚悟を決めて、エゴを表出させた瞬間です。 |
ブチ抜く瞬間だけ俺は俺を信じていられる!!! (千切 豹馬) |
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ブルーロックの1次選考で完全に覚醒した千切は、相手ディフェンダーをごぼう抜きにします。強みを存分に生かせている瞬間に、人は高い自己肯定感と生きがいを感じるのでしょう。緊張感のある戦いの中で覚醒できたことに対する心身の高ぶりを見事に表現しているセリフです。 |
殺し合いなんだよ。俺にとってサッカーは (糸師 凛) |
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3対3で試合をしている最中に、糸師 凛が潔たちに吐いたセリフです。兄である糸師 冴に勝つことを目標にしている凛は、負けるのは死ぬことと同じと考えています。フィールドは戦場だという意識のない潔たちは、凛にとって意識や態度が「ぬるすぎ」ます。人生をかけてサッカーと向き合っている凛が、ブルーロックをあくまで通過点と捉えているのが伝わってくるシーンです。 |
絶体絶命ってやつはビビる局面(とこ)じゃない! ワクワクする舞台(とこ)! (蜂楽 廻) |
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総当たり戦で圧倒的な攻撃力の差によって、一気に失点した蜂楽のチームは戦意喪失していました。しかし、蜂楽だけは、絶体絶命の状況を楽しんでいます。ワクワク感を露わにした蜂楽は、ドリブルで相手をかわし1人で点を取り返しました。蜂楽の得点は、チームが息を吹き返すきっかけになりました。 |
いいか? “覚醒”とは思考と経験の蓄積の上に起こる「学習」だ (絵心 甚八) |
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ブルーロックで度々登場する「覚醒」を絵心が言語化したセリフです。覚醒とは運や魔法によるものではなく、過去の経験や考えが線でつながった時に起こると語っています。過去の自分を超えるために学び続ける重要性を説く場面は、多くの人が共感しました。 |
生きたいように生きて 勝ちたいように勝つ これが俺の帝王学だ (馬狼 照英) |
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2次選考で潔や凪と戦った馬狼は、2人の覚醒によって自分がもはや主役になれないことに絶望します。しかし、馬狼の心が折れることはありませんでした。主役から悪役になるというプレースタイルを導き出した馬狼は、パスを求める味方の成早を跳ね除けて見事ウイニングゴールを決め、存在感を発揮しました。 |
“器用さ”こそが俺の才能だと 勇気を持って開き直れ (御影 玲王) |
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自分は天才側には行けないと限界を知った直後の、御影 玲王のセリフです。御影は、適性試験でトップ6の天才ぶりに愕然としていました。才能や身体能力など埋められない差を覆すには、自身の武器で勝負するしかありません。開き直って頑張れるかが、成功につながるカギだと気付かされるシーンです。 |
そして信じろ 俺に「不可能」はない (ミヒャエル・カイザー) |
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潔にゴールを奪われると慌てていたネスに対して、カイザーが放った自信たっぷりのセリフです。カイザーは相手チームのロレンツォに徹底的にマークされ、自由に動けない状況でした。困難な状況でも冷静さを失わないカイザーの強さが垣間見えたシーンです。 |
負けたクセによく吠える王様(キング)だな 俺が勝って下僕にしてやんよ (凪 誠士郎) |
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2次選考の相手を探していた凪と潔の前に現れた馬狼に対して、凪が放った言葉です。馬狼の煽りへの返しではあったものの、これまで無気力な様子が目立っていた凪からは想像がつかない強気な宣戦布告でした。闘志を露わにしはじめた凪から、進化の兆しが見えたシーンです。 |
才能という熱い原石は 磨かなければ自己満足のゴミと化す (絵心 甚八) |
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1次選考の試合を控えるチームZに向けて放った絵心の言葉です。そもそも選考に参加したメンバーは、ある程度の才能を持ち合わせているはず。才能を開花させられるか否かは、本人の努力にかかっています。冷徹ながらも真っ当で説得力のある絵心の発言は、ストーリーに緊張感をもたらします。 |
まとめ
”史上最もイカれたサッカー漫画”として人気を博す「ブルーロック」では、これまで極限の状況下で戦うエゴイストたちによる熱い名言が多く生み出されてきました。悩みや葛藤、過去のトラウマに向き合い、究極のストライカーを目指すキャラクターたちの言葉からは、それぞれサッカーにかける熱い思いが感じられます。
ブルーロックの名言は実社会に通じるものもあるため、作品を通して前向きさや元気をもらえるでしょう。今後のブルーロックの展開や新たに生み出される名言にも注目です!
※当記事は2024年9月時点の情報をもとに作成しています