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日本武道館のキャパは?各座席の収容人数と見え方を解説

日本武道館のキャパは?各座席の収容人数と見え方を解説

日本武道館は、東京都千代田区にある武道館です。武道の試合が行われる以外に、音楽コンサートやライブが開催されることもあります。一般的に「日本武道館はドームやアリーナに比べるとキャパが少ない」と言われますが、実際はどれくらい収容できるのか気になる方もいるでしょう。

当記事では、類似会場と比較した日本武道館のキャパのほか、各座席からの見え方、アクセス方法を解説します。日本武道館のイベントに参加予定の方、主催者として会場をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

1.日本武道館のキャパは?

日本武道館の最大座席数は14,501席ですが、イベントやステージのレイアウトなどによって多少前後します。日本武道館は1964年に武道の大殿堂として建設され、大道場の床面積は2551.48m2を誇ります。同年の東京オリンピックの際には、柔道の競技会場として使われました。

1-1.収容人数

日本武道館では、常設の車椅子席を撤去して固定席にした場合の最大収容人数は14,501人で、車椅子席を撤去しない場合は14,321人になります。

日本武道館は八角形のユニークな形をしており、座席は「北西」「北」「北東」「東」「南東」「南」「南西」「西」の8つのエリアに分かれます。ステージが北側に設置されるケースでは、背面となる「北西」「北」「北東」の座席は解放されないことがほとんどですが、動員数が多いときなどは見切れ席としてチケットが安く販売される場合もあります。一方、中央にステージを配置するケースや、すべての方向に花道が置かれるケースでは、全方位の座席が解放されることもあります。

また、日本武道館は音楽ホールとして設計されておらず、音響機材などの設置が必要になる関係で、使用できない座席が出てくることも少なくありません。したがって、コンサートなどを行う際のキャパは8,000人~10,000人程度となるでしょう。

出典:公益財団法人日本武道館「日本武道館施設概要」

1-2.類似会場との比較

日本武道館とよく比較される関東の会場を表にまとめました。それぞれの最大収容人数を比べると、スケールの違いをイメージしやすくなります。

日本武道館 14,501人
さいたまスーパーアリーナ 37,000人
横浜アリーナ 17,000人
有明アリーナ 15,000人
国立代々木競技場 12,934人
両国国技館 11,098人
東京国際フォーラム・ホールA 5,012人

出典:公益財団法人日本武道館「日本武道館施設概要」

出典:さいたまスーパーアリーナ「施設概要」

出典:横浜アリーナ「スポーツ・その他|ご利用プラン」

出典:有明アリーナ「メインアリーナ施設概要」

出典:国立代々木競技場「第一体育館|施設概要」

出典:日本相撲協会「概要」

出典:東京国際フォーラム「ホールA施設概要」

日本武道館と同規模の会場としてよく選ばれるのは、横浜アリーナや有明アリーナ、国立代々木競技場、両国国技館などです。さらに大きなコンサートなどを行う場合には、2倍以上のキャパを持つ大規模会場のさいたまスーパーアリーナが選ばれる傾向にあります。日本武道館よりも小規模なイベントで人数を抑えたい場合は、東京国際フォーラム・ホールAが候補に挙がります。

2.【日本武道館】各座席のキャパと見え方

日本武道館の座席には「アリーナ席」「1階席」「2階席」「3階席」「3階立見席」があり、それぞれキャパや見え方が異なります。

ここからは、各座席のキャパシティと見え方を説明します。

2-1.アリーナ席

アリーナ席とは、ステージと同じ階層にある席です。ステージからの物理的距離が近い座席のため、座席位置によってはライブハウスにいるような迫力を感じられます。日本武道館のアリーナ席は他の会場と比べて特に少ないため、プレミアがつくこともめずらしくありません。最大座席数は2,947席ですが、ステージの位置や形状によって異なります。

ただし、アリーナ席には傾斜がないため、後ろになるほどステージは見にくくなる点に注意が必要です。一般的に、アリーナ席最後方は1階席よりも見えにくいと言われています。また、運よく前のほうの席になっても、すぐ前に体格のよい人がいると視界が遮られます。北側ステージの場合、最前列でも右端や左端の座席では角度的に見えにくくなるかもしれません。

2-2.1階席

日本武道館の1階席の座席数は、2,959~3,199席です。常設の車椅子席を撤去して固定席として使うことで、座席数を最大まで増やせます。1階席はステージを見渡しやすく、背もたれがあるので、座ってゆっくりと鑑賞したい方には適していると言えます。アーティストをよく見たい場合は双眼鏡を持参するとよいでしょう。

ただし、日本武道館は2階席がせり出したような構造になっているため、座席位置によっては天井が低く圧迫感があります。天井のせいでビジョンが見えなくなったり、北側ステージの場合は見切れたりする可能性もあります。しかし、ステージ左右に花道が設けられている場合、すぐ近くまでアーティストが来てくれることもあるでしょう。

2-3.2階席

この記事における2階席とは、1階席の上にあるA~F列とG~M列の2ブロックを指し、座席数は3,604席です。東スタンドと西スタンドには、電光掲示板が設置されている関係でA列がありません。基本的にはステージ全体を見渡しやすく、スクリーンがある場合は後列でもアーティストを見ることが可能です。特にA列は障害物がなく、快適に観覧できます。

ただし、公演によってはスクリーンがない場合があるので、アーティストを近くで見たい方は双眼鏡を持参することをおすすめします。また、傾斜が急な点も2階席の特徴で、立ち上がる際は注意が必要です。センターステージの場合には基本的に全方向が解放されます。北側ステージの場合、見切れる席は解放されないことが多いですが、バックスタンド席として追加で販売されるケースもあります。

2-4.3階席

この記事における3階席とは、2階席の後ろにあるN~X列の座席を指し、キャパは4,272席です。各座席の中でもっとも多くの人が入り、入手しやすい座席位置となります。2階席と同様、北側ステージの場合は見切れる席は販売されないケースが多いです。最前列でもステージとの距離はかなりあるため、アーティストをよく見たい方は双眼鏡を持参しましょう。

また、奥のほうに大きな柱があり、座席がその近くの場合、柱で視界が遮られる可能性があります。また、2階席よりも高い位置にあり、なおかつ勾配もあるので、立って観覧する際は注意が必要です。3階席の中では、足元に余裕のあるN列が人気の傾向にあります。

2-5.3階立見席

3階立見席は、3階席の最後列のさらに後ろのY列です。X列の座席の後ろに手すりがあり、その後ろで立って見ることになります。3階立見席の収容人数は480人で、立ち見ができないイベントの場合は販売されません。

3階立見席は、最もステージから遠い席なので、双眼鏡は必須です。また、3階席のX列と3階立見席の間に段差はなく、前に大きな人がいると見えにくくなる点には留意しましょう。しかし、後ろに人が来ないため、気楽に過ごせることは3階立見席のメリットです。

3.日本武道館へのアクセス方法

車で日本武道館に行く際は、内堀通り千鳥ヶ淵方面もしくは竹橋方面からアクセスします。靖国通りからは車で入れないので注意しましょう。また、日本武道館の専用駐車場ではありませんが、すぐ近くに皇居外苑の北の丸公園駐車場があります。イベント時には混雑することが多いので、周辺の駐車場を探しておくのがベターです。

電車の最寄り駅は、東京メトロ東西線・半蔵門線、都営新宿線の「九段下駅」です。2番出口からが一番近く、徒歩5分程度でアクセスできます。九段下駅2番出口を出たら北の丸公園に入り、田安門を通って道なりに進めば到着します。混雑時には、歩道橋を渡って1番出口か3番出口を使うほうが早いケースもあります。人混みを避けて帰りたい場合は、15分ほどかかりますが、九段下駅の反対側に歩いて竹橋駅を使うことも検討しましょう。

出典:公益財団法人日本武道館「アクセス」

まとめ

日本武道館の最大キャパは14,501人ですが、機材などの関係でコンサートやライブの際は8,000人~10,000人程度となる傾向にあります。座席はアリーナ席や1~3階のスタンド席があり、ステージの位置や座席のエリアによって見え方は変わります。

座席位置に関わらず、アーティストを近くでよく見たい場合は双眼鏡があると役立つでしょう。見え方は異なりますが、どの座席からでも基本的にステージを見ることはできるので、公演当日は指定された席で思い切り楽しみましょう。

※当記事は2024年10月時点の情報をもとに作成しています

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