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名探偵コナンに登場する名言を紹介!心打たれるセリフ一覧

名探偵コナンに登場する名言を紹介!心打たれるセリフ一覧

「名探偵コナン」は、青山剛昌による推理漫画で、1994年から『週刊少年サンデー』で連載されています。物語は推理要素だけでなく、人間ドラマや恋愛要素も絡み合い、魅力的なキャラクターたちが織りなす関係性も多くのファンを惹きつけています。

特に、主人公コナンをはじめとする主要キャラクターの名言には、それぞれの信念や成長が反映されており、印象に残るものが多く登場します。当記事では、作品を彩る名言の数々を紹介します。名言を振り返りながら、「名探偵コナン」をより楽しみましょう。

1. 名探偵コナンとは?

「名探偵コナン」は、週刊少年サンデーで連載されている漫画作品です。

物語は、高校生探偵・工藤新一が黒ずくめの組織の取引現場を目撃し、毒薬を飲まされて小学生の姿になるところから始まります。新一は正体を隠し、小学生・江戸川コナンとして、幼なじみ・蘭の自宅である毛利家に居候することに。黒ずくめの組織の正体を探り元の姿に戻るため、毛利小五郎や阿笠博士、少年探偵団、ライバルの服部平次などとともに数々の難事件を解決します。

他にも怪盗キッドや安室零など多数の人気キャラクターが登場し、漫画やテレビアニメ、劇場版アニメなど、多くのメディアを通じてファンに愛されている作品です。

2. コナンの名言

江戸川コナンは本作の主人公で、工藤新一が薬で小学生に変えられた姿です。作中では、小学生の姿でも名探偵として活躍します。コナンは主人公のため出番が多く、多数の名言を残しています。

「不可能な物を除外していって残った物が…たとえどんなに信じられなくても…それが真相なんだ!!」(原作コミック第28巻)
事件を追う中で、コナンの推理を聞いて取り乱した平次に対するセリフです。どれほどつらい結果になっても、目をそらさずに真実を追求する、探偵としてのコナンの信念が感じられます。
「一度口から出しちまった言葉は、もう元には戻せねぇんだぞ。言葉は刃物なんだ。使い方を間違えると、厄介な凶器になる」(映画「沈黙の15分」)
少年探偵団の元太と光彦が口論し、コナンが止めに入るシーンでの名言です。「言葉は刃物」というセリフは、もともと原作コミックの第54巻で犯人が口にしています。元太や光彦だけでなく、言葉が簡単に広まるネット社会や大人同士の関係の中でも考えさせられるセリフです。
「オメーのことが好きだからだよ。この地球上の誰よりも。」(映画「瞳の中の暗殺者」)
映画のクライマックスでコナンが蘭に伝えた言葉で、新一の蘭に対する本音をストレートに表しています。実は、小五郎が妻の妃英理へのプロポーズにこのセリフを使っており、新一と小五郎が似たもの同士であることをうかがわせるエピソードにもなっています。
「推理で犯人を追いつめて、みすみす自殺させちまうような探偵は…殺人者とかわんねーよ…」(原作コミック第16巻)
事件の後、犯人の自殺を未然に防いだ際にコナンが発したセリフです。過去の事件で犯人を死なせた経験を乗り越え、人の命や人生に真剣に向き合うコナンの真っすぐさが伝わります。

コナンの名言には、探偵業や推理、周りの大切な人たちに真っすぐ向き合う姿勢がうかがえます。

3. 毛利蘭の名言

毛利蘭は新一の幼なじみで、優しく面倒見のいい女の子です。コナンには「蘭ねーちゃん」と呼ばれています。一方で気が強く、空手は関東大会優勝の腕前を持ち、作中では犯人をノックアウトすることも。新一に思いを寄せ、姿を見せない新一の帰りを待ち続けています。

「勇気って言葉は身を奮い立たせる正義の言葉…人を殺す理由なんかに使っちゃダメですよ…」(原作コミック第31巻)
復讐のための殺人を「勇気を出して人を殺した」と表現した犯人に対し、蘭がかけた言葉です。言葉の端々には、優しさと強さをあわせ持つ蘭らしさが垣間見えます。
「わたしは誰かさんと違って逃げも隠れもしないから…さっさといってきなさいよ…探偵さん?」(原作コミック第26巻)
一時的に元の姿に戻った新一に向けた言葉です。新一は蘭に告白するつもりで食事に誘い、外出先で起きた事件を無視して蘭と過ごそうとしました。ところが、蘭は事件を気にする新一の気持ちを見抜き、新一を送り出します。蘭の気丈さや新一への思いの強さが伝わるセリフです。
「探偵なら…私の心の中ぐらい推理しなさいよ」(原作コミック第71巻)
ロンドンで再会した新一に、「自分だけが浮かれている」と泣きながら口にした言葉です。これまで気丈に振舞っていた蘭が、なかなか会えない寂しさや自分の気持ちを理解していない新一へのいら立ちなど、秘めていた気持ちをぶつけています。

蘭の言葉から、幼なじみ同士だった2人の関係を変えるきっかけが生まれ、名探偵コナン屈指の名言となりました。

蘭の言葉には新一へのひたむきな思いや人への思いやりが隠されており、聞く人の心を動かす名言となっています。

4. 毛利小五郎の名言

蘭の父親・毛利小五郎は、私立探偵として「毛利探偵事務所」を開業しています。コナンの推理や機転のおかげで名探偵「眠りの小五郎」として一躍有名になりました。警視庁捜査一課の刑事だった経歴を持ち、普段は的外れな推理や女性にだらしない姿が目立つものの、作中で数々の名言を生み出しています。

「幼なじみのおまえを…こんなつらくて悲しいウソで一生縛りたくはねーからな……」(原作コミック第37巻)
幼なじみから「真犯人をかばってほしい」と頼まれた状況で小五郎が返した答えです。犯人をかばい幼なじみ自身にも罪が及ぶことを、正論としてだけでなく、小五郎個人の思いを込めて真剣に伝えています。
「やめられるかよ。真実を解き明かすのが探偵の性なんでね」(映画「水平線上の陰謀」)
沈む船の中で「推理している場合ではない」と言う犯人に、小五郎が返した言葉です。セリフの中に、小五郎の信条が現れています。普段はコナンが事件を解決するケースがほとんどなものの、映画の中では、このセリフ通り小五郎が自力で事件を解決しました。
「そろそろ戻ってきてくれねーか…限界なんだよ…」(原作コミック第27巻)
殺人の容疑をかけられた小五郎が、別居中の妻・英理に助けられた後に、感謝とともに伝えた言葉です。普段から英理に本音を言えない不器用な小五郎が、弱さを見せてでも本音をストレートに伝えた名シーンでした。

小五郎はコナンたちの引き立て役に回ることが多いものの、名言からは大人の悲哀や心に秘めた正義感など、肝心なときには決める小五郎の格好よさが垣間見えます。

5. 服部平次の名言

服部平次は、新一と並び称される関西の高校生探偵で「東の工藤、西の服部」と言われています。コナンの正体を知りながらも秘密を守り、新一とはよきライバルであり友人という関係です。また、新一と同様、幼なじみである和葉がおり、普段は言葉に出さないものの、和葉を大切にしています。

「命っちゅうんは限りがあるから大事なんや 限りがあるから頑張れるんやで」(原作コミック第28巻)
不老不死になれるという矢にまつわる事件で、平次が犯人に伝えた言葉です。直前に和葉が崖から落ちそうになり、平次は必死で和葉の命を守っています。大切な人の危機を経験したことにより、さらに説得力を増した名言となりました。
「しっかり捕まってろよ和葉 その手離したら……殺すで」(映画「から紅の恋歌」)
和葉をバイクの後ろに乗せるときに、平次が放ったセリフです。原作コミックで和葉を救ったときのセリフが元となっており、危険に飛び込んでいく中でも和葉を守ろうとする平次の覚悟が伝わります。
「オレの和葉に何さらしとんじゃ!!」(原作コミック第83巻)
和葉に近寄る男性を見てナンパと勘違いし、思わず平次が叫んだ一言です。日頃は和葉に冗談めかした態度で接していた平次が、冷静さを失ってストレートに感情を表現しています。この出来事をきっかけに、平次は和葉への恋心を自覚しました。

平次の名言は、いずれも和葉にまつわるシーンで生まれています。普段は冷静で理知的な平次が、和葉のこととなると、なりふり構わず熱い一面を見せるギャップが魅力の1つでしょう。

6. 灰原哀の名言

灰原哀は、コナンと同じく薬で小学生の姿になった女性です。正体は、黒ずくめの組織の一員であった宮野志保。黒ずくめの組織から逃れるために、正体を隠して発明家・阿笠博士のもとで暮らしています。

「悪い人を凝らしめたい気持ちは分かるけど、ここは我慢して耐えて身を引くのも一つの勇気…」(原作コミック第42~43巻)
少年探偵団の一員・歩美に向けた言葉です。歩美は当時、通り魔事件の犯人探しをしようとしており、危険だと判断した哀は歩美を止めようとします。哀は歩美の行動を頭ごなしに否定するのではなく、歩美と真摯に向き合い、ときには身を引くことも勇気ある決断になるというメッセージを伝えています。
「私たちにとってのホームズはあなた。あなたにはそれだけの力がある。ホームズに解けない事件はないんでしょ?」(映画「ベイカー街の亡霊」)
ゲームのプレイ中、コナンをかばってゲームオーバーとなった哀が、ゲームから離脱する直前にコナンに告げたセリフです。仮想体感ゲームに人質とされた子どもたちを救うために、少年探偵団がゲームをプレイしていた最中の出来事でした。

コナンを奮い立たせる言い回しから、コナンへの強い信頼感や、哀がコナンのよき理解者である様子が感じられます。

相手を思いやった言葉選びができる冷静さや思慮深さがにじみ出ているのが、哀の名言の特徴です。

まとめ

『名探偵コナン』の魅力の1つは、登場キャラクターの名言の数々にあります。主人公の江戸川コナンは探偵としての信念を貫き、数々の事件を解決してきました。その中で生まれた名言には、真実を追求する姿勢や仲間への思いが込められています。

また、蘭のひたむきな愛情、小五郎の意外な男気、平次の情熱、そして哀の冷静な思慮深さなど、各キャラクターの個性も名言に表れています。「名探偵コナン」は推理だけでなく、キャラクター同士の関係性や成長も魅力的な作品です。今後も新たな事件や名言が生まれ、読者を魅了し続けることでしょう。

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