宮崎駿監督が10年ぶりに手がけるジブリの新作映画「君たちはどう生きるか」は、2023年7月14日に公開予定です。しかし、ジブリは映画の予告編や広告などの宣伝活動は一切しないと発表しているため、あらすじや登場人物、声優キャストなどの基本情報も明らかにされていません。
そこで今回は、数少ない公式の情報をもとに映画「君たちはどう生きるか」の基本情報を予想します。少しでも映画について知りたい方は、「君たちはどう生きるか」の予想や考察を参考にして、映画の公開まで楽しみましょう!
1.ジブリ新作「君たちはどう生きるか」の公開日はいつ?
宮﨑駿監督 最新作
— 東宝映画情報【公式】 (@toho_movie) December 13, 2022
『君たちはどう生きるか』 pic.twitter.com/HCbIOOd4lj
「君たちはどう生きるか」は、スタジオジブリの宮崎駿監督が手掛ける最新作です。宮崎駿監督による10年ぶりの長編アニメーション映画として、公開前から注目を集めています。
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、本作の上映にあたり、予告編や広告などの宣伝活動を一切しないと発表しています。そのため「君たちはどう生きるか」では、あらすじやキャスト、スタッフ、主題歌といった作品情報が、明らかになっていません。
「君たちはどう生きるか」は、2023年7月14日(金)に全国公開予定です。上映時間は124分とされています。また、東宝シネマズでは、本作を上映する予定の映画館リストを発表しました。上映リストでは、東京都内を中心に、東北から九州までの映画館が載っています。
2.ジブリ新作「君たちはどう生きるか」の情報を徹底予想!
『君たちはどう生きるか』の作品資料棚です。宮崎さんが書いた企画書や絵コンテのコピー、作品作りには欠かせない、キャラクター表、色見本表、動画注意事項などの大切な資料類が保管されています。 pic.twitter.com/KTgKOjTFAw
— スタジオジブリ STUDIO GHIBLI (@JP_GHIBLI) June 23, 2021
「君たちはどう生きるか」は、映画公開前の情報が非常に少なく、全容が明らかになっていません。ここでは、数少ない公式情報をもとに、推測されるあらすじやキャストなどを解説します。
2-1.宮崎駿監督自筆ポスターの意味
「君たちはどう生きるか」では、予告編や広告が公開されていませんが、数少ない情報として、2022年12月に公開された、宮崎駿監督直筆のポスターが話題です。
ポスタービジュアルは、ブルーが混じった白い毛に、黄色い目、黄色いくちばしをもつ鳥の絵です。くちばし部分をよく見ると、強い意志を感じる目が描かれています。このキャラクターについては一切明かされておらず、東宝の取締役専務執行役員・市川南氏も「ビジュアルのキャラクターが何なのかも分からない」と言います。
この鳥は、青鷺(アオサギ)だと予測する人が多いです。くちばしの中の目に関しては「大きな鳥が小さな鳥をくわえている」「鳥の毛皮を被った小鳥もしくは人物」と意見が分かれています。
また、ポスターの文体について「る」が「ろ」に見えるとの意見も多いです。「この文体には「生きろ」というメッセージが隠されているのではないか」と考える人もいます。
2-2.「君たちはどう生きるか」の原作有無
「君たちはどう生きるか」の原作情報やストーリーの詳細は、映画公開の1か月を前にしても公表されていません。
ただし、映画タイトルの「君たちはどう生きるか」は、1937年に発表された吉野源三郎氏の同名小説から採用されたことが分かっています。小説の内容は、中学生の主人公「コペルくん」の成長物語です。宮崎駿監督は、この小説を読んで感銘を受けたと言います。本小説は、2017年に漫画化されました。
しかし、鈴木敏夫プロデューサーによれば、吉野源三郎氏の小説は、あくまでタイトルの元ネタです。本映画と小説の内容には関連がなく、映画「君たちはどう生きるか」では、宮崎駿氏が監督を務めるオリジナルストーリーが展開されます。しかし、映画が公開されるまで、ストーリーの全貌を知ることはできません。
2-3.あらすじの考察
「君たちはどう生きるか」のあらすじは未公表ですが、鈴木敏夫プロデューサーによれば、本映画のジャンルは「冒険活劇ファンタジー」です。また、鈴木氏は、本映画は「宮崎駿監督の自伝的要素が強い」とも述べています。
ファンの間では「アイルランド出身の作家ジョン・コナリー氏のファンタジー小説『失われたものたちの本』が元ネタだ」という説が浮上しています。本書は、宮崎駿監督が三鷹の森ジブリ美術館の図書室でおすすめした本です。また、鈴木氏の著書「ジブリの文学」で「宮崎駿はアイルランド人が書いた児童文学に刺激を受けて、最後の長編映画企画を進めだした」とあったことで、噂が広まりました。
「失われたものたちの本」は、第二次世界大戦下のイギリスを舞台に、本の囁きを聞くようになった少年が、物語の世界に迷い込む…という内容です。この物語を基に、オリジナルの冒険活劇ファンタジーが繰り広げられるのかもしれません。
2-4.映画の主要キャラクター・声優キャストの予想
映画「君たちはどう生きるか」の登場人物と声優は、未発表となっています。
ただし、ジブリ映画では、プロの声優ではない俳優を採用していることが多いです。例えば、映画「となりのトトロ」では、サツキ・メイの父役に、コピーライターの糸井重里氏を採用しています。2013年公開の「風立ちぬ」では、主人公役として、アニメーション映画監督の庵野秀明氏を抜擢しました。
「となりのトトロ」では、元々プロの声優を採用する予定でしたが「普通のお父さんになってしまうから」という理由で、オーディションを中止しました。糸井氏を採用したのは「声優ではない不安定さ」が、宮崎駿監督が求めるキャラクター像に合ったからだと言えます。
過去作品から考察すると、本作の声優においても、プロの声優ではない俳優を採用する可能性が高いかもしれません。
2-5.主題歌の予想
「君たちはどう生きるか」の主題歌についても、公式に発表はされていません。しかし、ファンの間では「米津玄師が楽曲を担当する」という予測や噂が広まっています。
噂の理由は、映画の製作が始まったと言われる2017年以降から、米津玄師さんとジブリの関わりが増えたためです。2018年、米津玄師さんは、鈴木敏夫プロデューサーのラジオ「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」に3週連続で出演しています。また、同年8月にはジブリが発行するフリーペーパー「熱風」で、鈴木氏と米津玄師さんの対談が組まれました。米津玄師さんのTwitterで、鈴木氏から手書きイラストをもらったとの投稿もあります。
そのほか、過去のジブリ作品では、女性が主題歌を担当することが多かったため「女性が主題歌を担当する」という予測も出ています。いずれにしても、公開日まで主題歌が明かされることはないでしょう。
3.ジブリ新作「君たちはどう生きるか」は10年ぶりの長編作品!
おはようございます。 pic.twitter.com/zFUNZivYXG
— スタジオジブリ STUDIO GHIBLI (@JP_GHIBLI) June 14, 2023
ジブリの新作「君たちはどう生きるか」は、宮崎駿監督が手掛ける、10年ぶりの長編アニメーション作品として注目されています。宮崎駿監督は、2013年公開のジブリ映画「風立ちぬ」で引退宣言をしていました。
3-1.宮崎駿監督が引退宣言を撤回したのはなぜ?
宮崎駿監督が引退宣言を撤回した理由について、New York Times紙のインタビューに登場した宮崎駿監督は「だって、やりたかったから」と語っています。
宮崎駿監督が引退撤回をするのは、今回が初めてではありません。「風の谷のナウシカ(1984年)」「もののけ姫(1997年)」「千と千尋の神隠し(2001年)」など、引退宣言と復帰を繰り返しています。2013年の引退宣言の際、宮崎駿監督は「今回は本気です」と語りましたが、2016年7月には鈴木敏夫プロデューサーに企画書を渡し、同年末に20分の絵コンテを渡したと言います。
宮崎駿監督の最新作については、日本のみならず英語圏でも話題です。「The Hollywood Reporter」「Entertainment Weekly」「Variety」などの大手メディアも、本件を取り上げています。海外のファンからも「王が帰ってきた」「2024年アカデミー賞決定」など、喜びの声が寄せられています。
4.新作ジブリ「君たちはどう生きるか」を製作した宮崎駿監督の哲学とは?
宮崎駿監督の作品は、世界中で愛されています。そこには、宮崎駿監督の人柄や才能、哲学が関係しています。
宮崎駿監督作品は「美しい自然や生命が描かれること」が特徴です。宮崎駿作品では、自然の清らかさだけでなく、畏怖や変化も描かれます。そこには、宮崎駿監督が考える「日本人の自然への素朴な信仰心」があると言われています。自然の不思議さや生命の尊さが描かれている点は、宮崎駿作品の大きな魅力です。
また、宮崎駿監督のスタジオジブリ作品は「子供へ向けて製作している」と言われています。子供の視点を大切にし、親しみやすいキャラクターが多いため、子供から大人まで、世代を超えて愛されているのかもしれません。
アニメ監督の庵野秀明氏は、「宮崎駿監督は脳が認識した情報を、そのまま紙に写せる才能がある」と語っています。そのため、宮崎駿監督の絵は心地よいのだと言います。ほかにも、数々の監督が「宮崎駿氏は天才」だと発言しています。
「君たちはどう生きるか」は、宮崎駿監督が手掛ける、期待の新作ジブリ映画です。公開されるまでの期間、自分なりに予想したり、これまでのジブリ映画を振り返ったりして楽しむのもよいでしょう。
まとめ
2023年7月14日に公開されるジブリの新作映画「君たちはどう生きるか」は、あらすじや主題歌、登場人物などの情報が公開されていません。映画タイトルは吉野源三郎氏の同名小説から採用されたことが分かっていますが、ストーリーは宮崎駿氏が監督を務めるオリジナルストーリーが展開されると言われています。
ジブリ映画はプロの声優を採用しない傾向にあるため、今作でもプロの声優ではない俳優を採用する可能性が高いでしょう。
※当記事は2023年7月時点の情報をもとに作成しています