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「HUNTER×HUNTER」(ハンターハンター)の名言10選を紹介!

「HUNTER×HUNTER」(ハンターハンター)の名言10選を紹介!

「HUNTER×HUNTER」は、冨樫義博先生によって創作された名作漫画で、その魅力的なキャラクターたちの深い心情や思いを表現する名言が数多く登場します。特にゴン=フリークスやキルア=ゾルディックなど、主要キャラクターの台詞は物語を進行させるだけでなく、読者に深い感銘を与えます。

当記事では、「HUNTER×HUNTER」の中で印象的な名言を厳選し、キャラクターたちの心の葛藤や成長を振り返ります。どの名言も、登場人物たちの哲学や人生観を反映しており、ただのセリフ以上の意味を持っています。人間ドラマが豊富な本作において、これらの言葉は物語をより一層深く理解するための重要な鍵となるでしょう。

1. 「HUNTER×HUNTER」(ハンターハンター)とは?

「HUNTER×HUNTER」は、冨樫義博先生による漫画作品です。週刊少年ジャンプで1998年から連載が開始され、現在も休載を挟みながら連載は続いています。

主人公の少年ゴン=フリークスは、幼い頃に別れた父親と同じ「ハンター」になることを夢見てハンター試験の受験に臨みます。ハンターとは、世界中に散らばる財宝、秘宝、珍品、珍獣など、未知への挑戦に命を賭けるプロフェッショナルのことです。ハンターのライセンスを取るには、超難関の試験に合格しなければなりません。

ゴンは、ハンター試験の受験者であるクラピカ、レオリオ、キルアと出会い、さまざまな困難に直面しながらともに成長します。「HUNTER×HUNTER」は、敵でも思わず感情移入するほどのキャラクターの心理描写、バトルにおける緻密な頭脳戦や心理戦が魅力の作品です。

2. 「HUNTER×HUNTER」の名言10選

「HUNTER×HUNTER」には、キャラクターたちの生き様や心情が凝縮された数多くの名言が登場します。時に勇気を与え、時に人生の教訓を教えてくれる言葉に、感銘を受けるファンは少なくありません。

以下では、特に印象的な名言をピックアップして紹介します。

2-1. 「友達になるのにだって資格なんていらない!!」(ゴン=フリークス)

ゴンが、キルアの兄であるイルミに対して放った台詞です。キルアは、イルミに「お前に友達をつくる資格はない」と言われ、深く傷つきます。キルアが友達を心から求めていることを知っていたゴンは、イルミの言葉に激しく反発しました。

ゴンは、心のつながりこそが友情を築く上でもっとも大切であると考えています。過去の行いや出自にとらわれず、相手の心に寄り添うことの大切さを教えてくれる感動的な言葉です。

2-2. 「その人を知りたければその人が何に対して怒りを感じるかを知れ」(ゴン=フリークス)

ゴンが、クラピカとレオリオの喧嘩を止めようとした船長に向けて言った台詞です。ハンター試験会場へ向かう船内で、クラピカとレオリオはお互いに大切なものを侮辱され、激しい言い合いから喧嘩に発展します。しかし、ゴンは2人を無理に止めようとはせず、静かに成り行きを見守っていました。

これは、ゴンの育ての親であるミトおばさんの教えであり、ゴン自身も大切にしている言葉です。相手の本質を知るためには、表面的な言葉や行動だけでなく、その人の怒りの原因を理解することが重要であることを示しています。

2-3. 「キルアじゃなきゃダメなんだ」(ゴン=フリークス)

ゴンが、グリードアイランドでのドッジボール対決中に放った台詞です。念能力を使った命がけのドッジボールでゴンは必殺技を考案しましたが、その攻撃はボールを支えるキルアの手に大きなダメージを与えました。チームメイトが交代を申し出ますが、ゴンは拒否し、キルアでなければならない理由を語ります。

ゴンにとってキルアはともに成長し、苦難を乗り越えてきたかけがえのない仲間です。ゴンの必殺技は、キルアのサポートがあってこそ最大限の力を発揮できます。ゴンのキルアに対する深い信頼と友情、2人の強い絆を表すシーンが、多くの人々の心に残りました

2-4. 「ゴン オレ お前にあえて 本当によかった」(キルア=ゾルディック)

「キルアと会えてオレ本当によかったよ!」と、ゴンから言われたときのキルアの心の声です。グリードアイランドで、ゴンは自分の父親が作ったゲームのルールを無視する暴力行為に怒りを覚えていました。そんなゴンに対してキルアは冷静に諭し、ゴンが納得できる形でゲームをクリアすることを提案します。

感謝の言葉をまっすぐに伝えるゴンに対して、キルアは「やめろよ バカ 恥ずいだろ」とそっけない返事をします。しかし、心の中はゴンと同じです。素直になれないもどかしさの中に、キルアの優しさや愛情が垣間見える名言です。

2-5. 「おそろしく速い手刀 オレでなきゃ見逃しちゃうね」(殺し屋)

幻影旅団団長クロロ=ルシルフルによる目にも止まらない手刀を、モブの殺し屋が見抜いたときに心の中でつぶやいた言葉です。クロロの超人的な能力にいち早く気づいたことの優越感を抱きながらも、クロロと対峙した際にはあっさりと殺されてしまいます。

殺し屋は自信過剰でありながらも、どこか間抜けな雰囲気を醸し出しており、名前すらない端役のキャラクターでありながら強烈なインパクトを残しました。独特な言い回しと汎用性の高さから、ネットスラングとしても定着しています。

2-6. 「感謝するぜ お前と出会えた これまでの全てに!!!」(ネテロ)

念能力者ネテロが、キメラアントの王・メルエムとの戦闘シーンで放った台詞です。メルエムとの戦いはかつて目指していた「武の極み」を思い出させるもので、強大な敵と出会えたことへの感謝の気持ちを表す言葉です。

台詞以上に印象深いのが、ネテロが言葉を発しながら両手で作ったハートマークです。真意は定かではありませんが、メルエムへの敬意や感謝の気持ちを表現したのかもしれません。

2-7. 「道草を楽しめ 大いにな ほしいものより大切なものが きっとそっちにころがってる」(ジン=フリークス)

世界樹の頂上で再会した際に、ジン=フリークスがゴンに語った言葉です。ジンは自身の壮大な旅の目的を語る中で、まだ「道中を楽しんでいる最中」と話します。目的ばかりを追うのではなく、時には寄り道を楽しむようゴンにアドバイスしました。

人生における大切なものは、必ずしも目標達成の先にあるとは限りません。むしろ、寄り道や回り道といった予想外の出来事の中に、かけがえのない出会いや経験が待っていることもあります。人生をより豊かに生きるためのヒントとなる言葉です。

2-8. 「だます方が悪いに決まっている」(クラピカ)

ハンター試験でトンパに騙されたレオリオを助けたクラピカが放った台詞です。試験中、レオリオはトンパの策略によってプレートを奪われてしまいます。トンパは「だまされる方が悪い」と言い放ちますが、正義感が強く、不正行為を許せないクラピカは許しませんでした。

レオリオが真面目に試験に取り組んでいたことも、クラピカの怒りを増幅させた要因の1つでしょう。クラピカは、言葉に反論するだけでなく、実際にトンパを打ち倒しました。クラピカの強い意志を通して、正義を貫くことの大切さを認識できる言葉です。

2-9. 「いいハンターってやつは動物に好かれちまうんだ」(カイト)

普段は人に懐かないキツネグマに好かれたゴンを見て、カイトがハンターとしての才能を見抜いたときに発言した台詞です。ゴンがハンターを目指すきっかけとなった重要なシーンで語られました。ゴンはカイトの言葉に触発され、島中の動物たちと仲良くなりながら心身ともに大きく成長し、ハンターへの道を志します。

優しく純粋な心を持つゴンは、動物たちに対しても分け隔てなく接します。ゴンの人間性が、動物たちを惹きつけるのかもしれません。ハンターには、単に優れた能力だけでなく、動物たちと心を通わせる優しさや思いやりも必要であることを教えてくれました。

2-10. 「もうこれで終わってもいい だからありったけを」(ゴン=フリークス)

ゴンがキメラアントの王直属護衛軍・ネフェルピトーを倒すために、自らを強制覚醒させた際に放った台詞です。恩人であるカイトを救うため、ゴンは極限とも言える状態になるまで自身の肉体を強制的に成長させます。

ゴンの復讐心と執念深さも示す祈りにも似た言葉には、自らの命さえも投げ出すほどの決意と、すべてを賭ける覚悟が込められています。目的を達成するためには時には大きな犠牲が伴うことを表していると言えるでしょう。

まとめ

「HUNTER×HUNTER」の名言は、単なるセリフにとどまらず、登場キャラクターたちの成長と絆、その人の哲学や人間性が色濃く表れています。各キャラクターが放つ言葉は時には感動を、時には自分の生き方を問い直すきっかけを与えてくれるでしょう。

特に、友情や正義、自己犠牲といったテーマは「HUNTER×HUNTER」の核心に触れる部分であり、名言がそのメッセージを深く刻み込んでいます。名言が物語の中でどのように使われているのかを振り返ることは、作品への理解を一層深め、登場人物たちの行動の背景をより鮮明に思い描く手助けとなるでしょう。

※当記事は2025年2月時点の情報をもとに作成しています

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