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「お前が始めた物語だろ」は誰の言葉?意味や使い方を徹底解説

インターネットやSNSでネタにされている言葉の中には、「お前が始めた物語だろ」というセリフがあります。このセリフは多くの場面で使われているため、発言シーンや言葉の意味を知りたいと考えている人もいるでしょう。

当記事では、「お前が始めた物語だろ」と発言したキャラクターやシーン、言葉の意味について詳しく解説します。「お前が始めた物語だろ」を日常生活で使えるシーンについてもまとめているので、ぜひご一読ください。

1.「お前が始めた物語だろ」とは?

「お前が始めた物語だろ」とは、「進撃の巨人」に出てくる名言です。この名言は「進撃の巨人」のメインキャラクターのエレン・クルーガーによって発せられました。また、主人公であるエレン・イェーガーも「これは父さんが始めた物語だろ」という似たセリフを発しています。

「お前が始めた物語だろ」は物語の核心を突く重要なシーンで使われており、多くのファンの心に残ったことからインターネットやSNSで頻繁に引用されるようになりました。

以下では、セリフを発言した各キャラクターについて紹介します。

1-1.エレン・イェーガーとは

「進撃の巨人」の主人公のエレン・イェーガーは、巨人から守るために建設された壁の中の世界で暮らしていました。壁の外の自由な世界を夢見ていましたが、壁を破って侵入してきた巨人に母親を食い殺されるという悲劇を目の当たりにし、巨人の駆除を決意します。

その後、エレンは巨人と戦うために兵団で訓練を受け、壁の外に出られる調査兵団に入団します。格闘以外には特に優れた能力はなかったものの、努力と意志の強さは人一倍で、死を顧みない無鉄砲な行動が目立ったため「死に急ぎ野郎」と呼ばれていました。

エレンは巨人との戦闘で、自身に巨人化する能力があることに気付きます。巨人化できるようになった経緯は、父のグリシャ・イェーガーに薬を打たれ、無垢の巨人と化している間にグリシャを食べたためです。

1-2.エレン・クルーガーとは

エレン・クルーガーは、「進撃の巨人」において重要な役割を果たすキャラクターです。マーレ治安当局の職員としてマーレ人になりすましていましたが、実際はエルディア人であり、反体制組織エルディア復権派のスパイとして活動していました。

エルディア人たちにも素性はほとんど知られていませんでしたが、「フクロウ」という名で、エルディア復権派を指揮していました。

エレン・クルーガーの父は王家の血を引く革命家で、マーレ政府当局に家族とともに生きたまま焼き殺されています。この惨劇を幼いころに目撃したため、マーレへの復讐とエルディアの復権を決意します。

エレン・クルーガーは巨人化する力を持つユミルの民であり、「九つの巨人」のうち「進撃の巨人」の継承者です。その力をエレン・イェーガーの父であるグリシャ・イェーガーに与えて息絶えました。

2.「お前が始めた物語だろ」が使われたシーンと意味

「お前が始めた物語だろ」のセリフは、作中で2回登場します。

2回ともグリシャ・イェーガーに向けられた言葉であるものの、発言者やシチュエーションが異なるため、それぞれの場面での意味や背景について詳しく解説します。

2-1.エレン・クルーガーとグリシャの会話

最初に「お前が始めた物語だろ」のセリフが使われたのは、原作漫画の88話です。エレン・クルーガーが、グリシャ・イェーガーに向けて発言しました。

グリシャ・イェーガーは、スパイとしてマーレで暮らし、エルディア復権を目指しクーデターを企てました。しかし、計画半ばで正体が暴かれ、妻や仲間を巨人にされてしまいます。さらに、手の指を切り落とされるという拷問を受けますが、エレン・クルーガーに助けられます。

エレン・クルーガーが、戦意を失ってしまった同胞のグリシャ・イェーガーに掛けた言葉が「お前が始めた物語だろ」です。このシーンは、グリシャ・イェーガーがエレン・クルーガーから「進撃の巨人」の力を継承する大切な場面です。ここでの「物語」は、グリシャ・イェーガーが自由のために戦う宿命にあることを意味します。

2-2.エレン・イェーガーとグリシャの会話

2回目の「お前が始めた物語だろ」は、原作漫画の121話に登場します。エレン・イェーガーが父親に向かって「父さんが始めた物語だろ」と発言しました。

このシーンでは、グリシャ・イェーガーが医者として、「始祖の巨人」の継承者であるレイス家の一族を殺す任務をためらっています。エレン・イェーガーが父のグリシャ・イェーガーに対して殺人を促す場面です。この脅迫めいた言葉を受けて、グリシャ・イェーガーはレイス家を襲撃し、目標通り巨人の力を手に入れます。

ここでの「物語」は、グリシャ・イェーガーから息子のエレン・イェーガーにつながる人生の物語を意味していると考えられます。

3.「お前が始めた物語だろ」は4期EDでも使用されている

原作漫画で「お前が始めた物語だろ」のセリフが使われたのは2回のみであるものの、アニメ版ではもう1回使われていることが作品ファンの間で話題になりました。

3つ目の「お前が始めた物語だろ」は、安藤裕子さんが作詞・作曲した4期エンディングテーマ「衝撃」の中で登場します。この曲には「あなたが始めた物語だから」というフレーズが含まれており、エレン・イェーガーと父のグリシャ・イェーガーの関係を示唆していると考えられます。

公式の発表はありませんが、この歌詞での「物語」はエレン・イェーガーが引き起こす「地ならし」を指しているという見方が有力です。

4.「お前が始めた物語だろ」の使い方・使えるシーン

「お前が始めた物語だろ」は、「進撃の巨人」の中でも特に有名なセリフで、インターネット上でネタとして人気があります。

このセリフには「最後まで責任を取る」という意味が含まれており、さまざまなシーンで使うことができます。うまい使い方や返し方をマスターすれば、会話をさらに盛り上げることができるでしょう。

4-1.何かを辞めようとしているとき

「お前が始めた物語だろ」は、始めたことはやり抜かなければならないという意味があり、自分や他人が何かを辞めようとしているときに使えます。この言葉を言うことで、「責任をもって最後までやり切る必要がある」と伝えられます。

友人から仕事や部活を辞めたいと相談されたときに、「お前が始めた物語だろ」と返して激励するのもおすすめです。また、企画が計画倒れに終わりそうなときに、「最後まで責任を持って進めてほしい」という意味で、発案者に言うこともできます。

4-2.夫婦関係が悪くなったとき

浮気や不倫などによって、夫婦関係が悪化したときにも「お前が始めた物語だろ」という言葉が使われることがあります。この場合は、「結婚の話を始めたのはあなたでしょう」という意味で用いられます。自分で結婚を望んだにもかかわらず、他の相手に惹かれたことを非難する際に活用できるでしょう。

また、子供がいる夫婦であれば、「2人の関係が悪化しても最後まで子供の面倒を見る必要がある」という意味でも使えます。

4-3.話の締めが悪いとき

話が締まらないときには、「お前が始めた物語だろ」と言うことで、話を始めた人に責任を取るよう促すことができます。この言葉は「話始めたことに責任を持って、空気を悪くしないようにしてほしい」や「話の締めまで責任を持って話してほしい」という意味で使われます。

また、「話のオチまでどうにか持って行ってほしい」ときにも使えるでしょう。自分で話始めたものの、自信がなくなってきてしまったときに「お前が始めた物語だろ」と言われたら、たとえ話が滑ろうと諦めずに最後まで話し続ける必要性が生まれます。

まとめ

「お前が始めた物語だろ」は、進撃の巨人に登場するエレン・イェーガーとエレン・クルーガーによって発言された言葉です。作中では2回セリフが使われており、両方ともエレン・イェーガーの父であるグリシャ・イェーガーに向けた言葉となっています。

「お前が始めた物語だろ」は、「最後まで責任を取る」という意味が込められています。日常生活で使えるフレーズで、状況に応じて使うと効果的です。たとえば、何かを辞めようとしているときや話の締めが悪いときに使えるでしょう。

※当記事は2024年8月時点の情報をもとに作成しています

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