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ジョーカーを演じた歴代映画俳優を紹介!人気作品の魅力も解説

ジョーカーを演じた歴代映画俳優を紹介!人気作品の魅力も解説

ジョーカーは、アメリカのDCコミックスが生み出した悪役であり、これまで多くの名俳優がその役を演じてきました。映画史に残る数々の作品の中で、ジョーカーは常に観客を魅了し、恐怖を与える存在として描かれてきました。

当記事では、歴代の映画俳優たちがどのようにジョーカーというキャラクターを演じ、どの作品が特に評価を受けたかを紹介します。名俳優たちの役作りに込められた情熱や、作品ごとの違いを詳しく解説します。

1.ジョーカーを演じた歴代映画俳優

ジョーカーは、アメリカのDCコミックスに登場した有名な悪役です。これまでに数々の実力派映画俳優が演じたことで知られています。印象的なメイクと、名優たちの徹底した役づくり、それぞれの個性を反映したジョーカーが話題となりました。以下では、歴代ジョーカーを演じた俳優を紹介します。

1-1.ジャック・ニコルソン

ジャック・ニコルソンさんは、1989年公開の「バットマン」でジョーカーを演じた俳優です。ティム・バートン監督のもと、ジャック・ニコルソンさんが演じるジョーカーは、コミカルな一面と残虐性が共存する不気味さを表現しています。

バットマンとの戦いで化学薬品のタンクに落ちたマフィア幹部ネイピア。全身の肌が白く変色し、表情が笑ったまま固まってしまうニコルソン版ジョーカーは、視覚的にも強烈な印象を与えます。

ジョーカーへと変貌を遂げたジャックさんが笑顔でダンスを踊り、大量殺人を計画する狂気に観客は恐怖の感情を呼び起こします。オスカーを受賞した実績を持つ名俳優が、アメコミ映画の悪役を演じたことでも話題となりました。

1-2.ヒース・レジャー

ヒース・レジャーさんは、2008年公開の映画「ダークナイト」でジョーカーを演じています。地元劇団で子役として舞台に立つところから経歴がスタートし、1996年TVシリーズ「Sweat」でオリンピックを目指す役を演じたことで注目を集めます。主な出演作は「パトリオット」(2000)や「チョコレート」(2001)といった有名作品です。

ヒース・レジャーさんは、ジョーカーを演じるために徹底して役づくりに励んだことで知られています。6週間ホテルに閉じこもり、ジョーカーの狂気的な思考を探求し、日記をつけるなど、徹底的な役作りが世界的な評価を受けました。

1-3.ジャレッド・レト

ジャレッド・レトさんは、1971年12月生まれの俳優です。1999年公開の映画「ファイト・クラブ」や2021年公開の映画「ハウス・オブ・グッチ」などに出演しています。

ジャレッド・レトさんがジョーカーを演じたのは、2016年公開の映画「スーサイド・スクワッド」でした。ジャレッド・レトさんは、役づくりに入念なことで知られています。精神病患者と面会したり、共演者に狂気的なサプライズをしたりしながら役づくりを追求しました。

レト版ジョーカーは、セクシーさを感じさせるメイクやヘアスタイルも高く評価されています。髪を緑色に染め、銀歯を光らせるなど、そのスタイリッシュな外見が視覚的にも高く評価されました。

1-4.ホアキン・フェニックス

ホアキン・フェニックスさんは、プエルトリコ出身の実力派俳優です。2000年公開の映画「グラディエーター」、2006年公開映画「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」などの有名作品に出演しています。

映画「ジョーカー」の中で演じたフェニックス版ジョーカーは、笑いを信じて大道芸人を続ける心優しい1人の男が、悪の権化ジョーカーに変貌するまでの、ある人生の物語です。犯罪者として観客を震撼させたホアキンさんの役づくりは徹底しており、撮影には体重を23キロも落として臨んでいます。

作品は「第92回アカデミー賞」の作品賞、監督賞、脚色賞を含む最多11部門にノミネートされ、ホアキンさんは歴代ジョーカー俳優として初の主演男優賞を手にしました。

2.ドラマ作品でジョーカーを演じた俳優は?

ジョーカーは映画版ジョーカーだけでなくドラマ作品でも観ることができます。以下では、ドラマ版でジョーカーを演じた俳優たちや、ジョーカーの特徴を紹介します。

初代ジョーカーは1966年から1968年にアメリカで放送されたVシリーズ「怪鳥人間バットマン」の中で登場しました。ジョーカーを演じたのはアメリカの俳優、シーザー・ロメロさんです。コメディー色が強いストーリーの中で登場するロメロ版ジョーカーは、コミカルさが特徴です。

ロメロさんの演じた、緑色の髪の毛や白く塗った顔、真っ赤な口といったジョーカーの特徴は、のちに続くジョーカーのキャラクターとして引き継がれています。

キャメロン・モナハンさんも、ドラマ作品でジョーカーを演じた俳優の1人です。2014年に公開されたドラマ「ゴッサム」では、それまでのジョーカーに引けを取らない不気味なビジュアルのジョーカーを観られます。

キャメロンさんのジョーカーはまた、狂気じみた演技が高く評価されるキャラクターです。26歳でジョーカーを好演した実力にも注目が集まりました。

3.ジョーカーが登場する歴代DC映画作品

ジョーカーは、これまでアメリカのさまざまなDC映画作品に登場しています。強烈なキャラクターは、観る者に強烈なインパクトを与えるのが魅力です。歴代のDC映画におけるジョーカー登場作品について、あらすじや見どころをまとめました。

3-1.バットマン(1989)

バットマンは、スーパーマンとともにDCコミックにおける人気ヒーローキャラクターです。ティム・バートン監督による1989年公開の映画バットマンで、そのキャラクターが一般に広く知られるようになりました。

舞台は犯罪者がはびこり、暴力による事件が跡を絶たないゴッサムシティです。バットマンは悪者に立ち向かうヒーローとして、黒いボディースーツにコウモリのようなマントをつけた姿で現れます。

映画の見どころは、ヒーローが大富豪という素性を隠し黒づくめの姿で悪に立ち向かうところです。スーパーマンと異なり、影のあるヒーロー像がまた違った味を生み、人気となりました。

3-2.スーサイド・スクワッド(2016)

スーサイド・スクワッドは、ハーレイ・クインやデッドショットといったDCコミックスの有名悪役キャラクターで構成される特殊部隊です。特殊な能力や天才的な頭脳を持った者をスーパーヒーローの対極にあるスーバーヴィランと呼び、世の裏舞台で任務をこなします。

全員が終身刑を受けるほどの極悪人たちが減刑のためにチームとして協力し、成功率はほぼ0%のミッションに挑もうとするのがスーサイド・スクワッドの内容です。元精神科医ハーレイ・クインや、最強のヒットマン、デッドショット、そしてチームを率いるリーダー、リック・フラッグ大佐など、個性豊かなキャラクターが登場します。

3-3.ダークナイト(2008)

2008年公開の映画ダークナイトは、クリストファー・ノーラン監督作品として話題となった映画です。ゴッサム市警のサポートをしながらバットマンの引退を考えていた青年実業家ブルース・ウェインでしたが、バットマン暗殺を企てるジョーカーに立ち向かいます。

ダークナイトは、前作のバットマン・ビギンズを超える大ヒットを記録しました。第81回アカデミー賞では、ジョーカーを演じたヒース・レジャーさんが助演男優賞、そして音響効果賞を受賞しています。

脚本がしっかりと作り込まれているため、前作を知らなくても楽しめる内容に仕上がっていることから世界中で大ヒットし、興行収入は10億ドルを超えました。

3-4.ジョーカー(2019)

2019年に公開された映画ジョーカーは、バットマンの宿敵として知られるジョーカーをクローズアップした作品です。ハングオーバーシリーズなどのコメディ作品で知られるトッド・フィリップスさんが監督しました。

ジョーカーは、悪役としての要素を全く感じない主人公アーサーがジョーカー誕生に向かって変貌していく姿を描いています。ヒーローが登場しない斬新な設定が、本作の特徴です。これまでのジョーカー像と一線を画した役柄を名優ホアキン・フェニックスさんが演じ、歴代最高ジョーカーとして話題を呼びました。

作品は大ヒットを記録し、ベネチア国際映画祭の最高賞、金獅子賞を受賞しています。

まとめ

ジョーカーを演じた歴代俳優たちは、それぞれの個性や役作りによって、異なる魅力を映画に持ち込んでいます。コミカルさから狂気に至るまで、ジョーカーというキャラクターは非常に幅広い解釈が可能な役柄です。特に、ヒース・レジャーやホアキン・フェニックスが演じたジョーカーは、それぞれの映画で高く評価され、観客に強烈な印象を与えました。今後もジョーカーは、映画ファンにとって語り継がれる存在であり続けるでしょう。

※当記事は2024年9月時点の情報をもとに作成しています

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