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映画「ワンピース」の歴代作品一覧!見る順番やあらすじ・見どころを紹介

映画「ワンピース」の歴代作品一覧!見る順番やあらすじ・見どころを紹介

「ONE PIECE」は国や性別問わず幅広い年齢層に人気の、日本を代表する作品です。原作もアニメもかなりの歴史がありますが、実は映画も20年以上かけて公開され続けています。2022年に公開された「ONE PIECE FILM RED」はこれまでの興行収入を大きく上回り、大きな話題となりました。

当記事では、映画ワンピースの歴代作品を一覧で紹介した後、作品ごとのあらすじと見どころを解説します。ワンピースの映画の作品数が多く、どれを見ようか迷うという方もぜひご一読ください。

目次

1.映画「ワンピース」歴代作品を見る順番一覧

ワンピースの映画は、2022年に公開された最新作の「ONE PIECE FILM RED」で、これまでに全15作品公開されてきました。ワンピースの歴代映画作品の一覧は以下の通りです。今回は、公開順と合わせて時系列順にも紹介します。

公開順 時系列順
1 2000年 ONE PIECE ワンピース 2000年 ONE PIECE ワンピース
2 2001年 ONE PIECE ワンピース ねじまき島の冒険 2001年 ONE PIECE ワンピース ねじまき島の冒険
3 2002年 ONE PIECE ワンピース 珍獣島のチョッパー王国 2002年 ONE PIECE ワンピース 珍獣島のチョッパー王国
4 2003年 ONE PIECE ワンピース THE MOVIE デッドエンドの冒険 2007年 ONE PIECE ワンピース エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち
5 2004年 ONE PIECE ワンピース 呪われた聖剣 2003年 ONE PIECE ワンピース THE MOVIE デッドエンドの冒険
6 2005年 ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 2004年 ONE PIECE ワンピース 呪われた聖剣
7 2006年 ONE PIECE ワンピース THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵 2005年 ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島
8 2007年 ONE PIECE ワンピース エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち 2006年 ONE PIECE ワンピース THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵
9 2008年 ONE PIECE ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜 2008年 ONE PIECE ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜
10 2009年 ONE PIECE FILM STRONG WORLD 2009年 ONE PIECE FILM STRONG WORLD
11 2011年 ONE PIECE 麦わらチェイス 2011年 ONE PIECE 麦わらチェイス
12 2012年 ONE PIECE FILM Z 2012年 ONE PIECE FILM Z
13 2016年 ONE PIECE FILM GOLD 2016年 ONE PIECE FILM GOLD
14 2019年 ONE PIECE STAMPEDE 2019年 ONE PIECE STAMPEDE
15 2022年 ONE PIECE FILM RED 2022年 ONE PIECE FILM RED

ワンピースの映画を時系列順で見る場合は、2007年に公開された「エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち」のみ、公開日と時系列がずれているのがポイントです。アラバスタ編と呼ばれるストーリーは人気が高く、後に総集編として映画化された経緯があるため、順番にずれが生じています。

ワンピースは、物語が進むにつれて仲間が増え、主人公のルフィをはじめとするキャラクターたちの技も変化します。そのため、映画ワンピースは公開順ではなく時系列順で視聴するのがおすすめです。

2.映画「ワンピース」の歴代作品のあらすじと見どころを紹介

映画「ワンピース」は、無心になって楽しめる純粋な面白さや、胸を打つ感動的なストーリーが魅力的です。大冒険に憧れる子供はもちろん、大人でも楽しめる作品が多くなっています。子供の頃にワンピースの映画に触れたことがある方は、大人になってから視聴することで懐かしさを抱いたり、新しい面白さを発見したりできるでしょう。

以下では、映画「ワンピース」の歴代作品のあらすじや見どころを紹介するので、ぜひ映画を選ぶ際の参考にしてください。

2-1.ONE PIECE ワンピース(2000年)

公開日 2000年3月4日
監督 志水 淳児さん
上映時間 50分
興行収入 21.6億円

ワンピースを目指して航海を続けるルフィたち麦わらの一味は、お宝目当ての海賊エルドラゴの襲撃を受けます。逃げる中でエルドラゴに囚われていた少年トビオを救出したルフィたちは、トビオが憧れる大海賊ウーナンに会うために「黄金の島」に向かうことになります。

「ワンピース」は記念すべき映画1作目であり、テレビアニメの放送が始まった半年後に公開された作品です。サンジが加入する前のストーリーで、麦わらの一味はまだルフィ・ゾロ・ナミ・ウソップの4人構成となっています。

短編作品で上映時間は50分と短く、ストーリーがシンプルでスケールも大きくないため、気楽に視聴できるのが嬉しいポイントです。ワンピース初期の古きよき素朴な雰囲気を味わえるのも魅力と言えるでしょう。

2-2.ONE PIECE ワンピース ねじまき島の冒険(2001)

公開日 2001年3月3日
監督 志水 淳児さん
上映時間 60分
興行収入 30億円

トランプ海賊団に愛船ゴーイングメリー号を奪われた麦わらの一味は、トランプ海賊団が根城にしているねじまき島を目指します。辿り着いたねじまき島では、島民たちがトランプ海賊団に苦しめられていました。トラップだらけのねじまき島で仲間が次々と捕らわれる中、ルフィは仲間たちとゴーイングメリー号を奪還し、島民たちを助けるために戦います。

「ねじまき島の冒険」は第1作目に引き続き、オリジナルストーリーで描かれる映画作品です。初期の作品なので、キャラクターたちにまだ必殺技と呼べるような大技がなく、ギリギリの戦いを繰り広げるのが見どころの1つとなっています。麦わらの一味にサンジが加入している点や、前作より戦闘シーンが増え迫力が増している点も魅力です。

2-3.ONE PIECE ワンピース 珍獣島のチョッパー王国(2002)

公開日 2002年3月2日
監督 志水 淳児さん
上映時間 60分
興行収入 20億円

グランドラインを目指して航海をする麦わらの一味は、海で拾った宝の地図で「王冠島」の存在を知ります。王冠島に進路を取る一行でしたが、海底火山の噴火によりゴーイングメリー号ごと吹き飛ばされ、トナカイの船医チョッパーが振り落とされてしまいました。一行はチョッパーを探すために、珍獣たちが蔓延る島に足を踏み入れます。

「珍獣島のチョッパー王国」は、麦わらの一味に加入して間もないチョッパーにフォーカスした作品です。まだ冒険の経験がないチョッパーが、ストーリーを通して少しずつ成長していく様子が見どころとなっています。コミカルなシーンや、本編ではあまり見られない、麦わらの一味の日常シーンを多く堪能できる点も魅力です。

2-4.ONE PIECE ワンピース THE MOVIE デッドエンドの冒険(2003)

公開日 2003年3月1日
監督 宇田 鋼之介さん
上映時間 90分
興行収入 20億円

小さな港町ハンナバルで世紀の大レース「デッドエンド」が開催されることを知った一行は、早速レースにエントリーします。デッドエンドに参加するのは人癖も二癖もある海賊たちばかり。一行はさまざまな強敵と対決しながらも、過酷なレースを進んでいきます。

「デッドエンドの冒険」は、ワンピースで初めてとなる長編映画作品です。時系列で言えばアラバスタ編の後にあたり、麦わらの一味にニコ・ロビンが加入しています。ワンピースの世界観や設定が丁寧に表現されているため、初心者でも作品に没入しやすいのが魅力です。前作までに比べ、アニメーション自体のクオリティが格段に上がっている点も見どころとなっています。

2-5.ONE PIECE ワンピース 呪われた聖剣(2004)

公開日 2004年3月6日
監督 竹之内 和久さん
上映時間 95分
興行収入 18億円

伝説の宝刀「七星剣」が眠ると言われるアスカ島に上陸した麦わらの一味でしたが、船番を任せていたゾロが姿を消してしまいます。海軍たちに追われながらもゾロを探す一行は、なぜか海軍剣士と行動をともにするゾロを発見する、というストーリーです。

「呪われた聖剣」では、ルフィにとっての最初の仲間であるゾロにスポットライトが当てられています。時系列で言えば第4作目の「デッドエンドの冒険」とほぼ同じタイミングであり、空島編が始まる前のストーリーです。ゾロの少年剣士時代も描かれるため、ゾロファン必見の作品と言えるでしょう。

2-6.ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島(2005)

公開日 2005年3月5日
監督 細田 守さん
上映時間 91分
興行収入 12億円

グランドラインを航海中に「オマツリ島」の宝の地図を手に入れた麦わらの一味。バカンス目的で島を訪れた一行は、島の主であるオマツリ男爵に「秘密の宝をやる」との申し出を受けます。ただし、秘密の宝を手に入れるには、地獄の試練を乗り越えなければなりませんでした。

「オマツリ男爵と秘密の島」は、「時をかける少女」や「サマーウォーズ」を手掛けた細田 守さんの監督作品です。原作設定から外れる描写が散見されるため、ファンからの賛否が分かれている作品ですが、美しく時にダークな映像表現はほかの映画にはない魅力となっています。

2-7.ONE PIECE ワンピース THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵(2006)

公開日 2006年3月4日
監督 宇田 鋼之介さん
上映時間 95分
興行収入 9億円

空島から戻った麦わらの一味は、沈没寸前の海賊船の宝箱からでてきた黄金の総入れ歯を付けたお婆さん「ローバ」を救出しました。ローバを島に送り届けることと引き換えに伝説の宝物をもらう約束をした一行でしたが、島では手荒な歓迎をされ、仕方なく自力で宝探しをすることになります。

「カラクリ城のメカ巨兵」は、前作から一転して、明るいギャグシーンが多い作品です。謎解きを交えた宝探しに加え、からくり城やロボットの登場など、冒険譚らしいワクワクする要素が盛りだくさんとなっています。バトルシーンは比較的少ないものの、アニメでは初めてのお披露目となるルフィの「ギア2」は必見です。

2-8.ONE PIECE ワンピース エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち(2007)

公開日 2007年3月3日
監督 今村 隆寛さん
上映時間 90分
興行収入 9億円

砂漠の国アラバスタ王国は、秘密組織「バロックワークス」の暗躍によって崩壊の危機に瀕していました。王国を救うため、王女ビビとともにアラバスタを訪れた麦わらの一味は、強大な敵を前に窮地に追いやられていきます。

「エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち」は、テレビアニメ版でも放送されたアラバスタ編の劇場リメイク版です。長編ストーリーを90分に凝縮しているためかなり展開が駆け足ではありますが、大人気エピソードの大筋を知りたい方にはもってこいの作品となっています。のちに麦わらの一味に加わるロビンが敵キャラとして登場する点も見どころです。

2-9.ONE PIECE ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜(2008)

公開日 2008年3月1日
監督 志水 淳児さん
上映時間 113分
興行収入 9.2億円

医療大国と呼ばれるドラム王国に辿り着いた麦わらの一味。航海中に高熱で倒れたナミを救うため、一行は王国唯一の医者であるドクター・くれはのもとに向かいます。ルフィたちはそこで、ヒトヒトの実を食べたトナカイ・チョッパーに出会うのでした。

「エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜」は、テレビシリーズでアニメ化もされた「冬島編」のリメイク作品です。本来チョッパーは5番目の仲間ですが、本作ではすでに6番目のロビンや7番目のフランキーが麦わらの一味に加わっているなど、オリジナル要素が盛り込まれています。チョッパーと師ヒルルクとの出会いや別れなど、感動的な見どころが多い作品です。

2-10.ONE PIECE FILM STRONG WORLD(2009)

公開日 2009年12月12日
監督 境 宗久さん
上映時間 113分
興行収入 48億円

グランドラインを進んでいた麦わらの一味は、突如襲来した大海賊「金獅子のシキ」にナミを連れ去られた上、凶悪な動物たちが住む島に散り散りにされてしまいます。ルフィは仲間を取り戻すため、海賊王ゴールド・ロジャーと肩を並べたと言われるシキに戦いを挑みます。

「STRONG WORLD」は、原作者の尾田 栄一郎さんが総指揮を務めた作品です。ストーリーをはじめ、キャラクター同士の掛け合いやファッション、絵の美しさやカメラワークなど、非常に完成度が高い作品となっています。物語の終盤、揃いの衣装で敵陣に乗り込む麦わらの一味の姿は大きな見どころの1つです。

2-11.ONE PIECE ワンピース 3D 麦わらチェイス(2011)

公開日 2011年3月19日
監督 佐藤 宏幸さん
上映時間 30分
興行収入 7.9億円

ある朝ルフィは、自分が何よりも大切にしている麦わら帽子がなくなっていることに気付きます。ルフィの麦わら帽子を盗んだ犯人は一匹の大鷲。一行は海軍やほかの海賊の妨害に遭いながらも、大鷲を追ってグランドラインの危険地帯へと侵入します。

「麦わらチェイス」はシリーズ初のフルCGおよび3Dで制作された作品です。30分の短編で、ストーリーの要点が絞られているため気軽に楽しめる点も魅力と言えるでしょう。映画というよりもアトラクションに近い楽しみ方ができ、迫力のある動きや戦闘シーンが見どころです。

2-12.ONE PIECE FILM Z(2012)

公開日 2012年12月15日
監督 長峯 達也さん
上映時間 108分
興行収入 68.7億円

新世界を航海していた麦わらの一味は、海で出くわした男の圧倒的な力によって半壊状態に陥ります。その男ゼットは、海賊の全滅を目論む元海軍大将でした。やがて海軍本部や元海軍大将の青キジらも動き出し、壮絶な戦いが始まります。

「FILM Z」は、2022年公開の「FILM RED」に抜かれるまで、劇場版シリーズ最高の大ヒットを記録していた作品です。スケールの大きさやゼットのキャラクター造形の深さなど多くの魅力があり、現在でもシリーズ屈指の人気を誇っています。

2-13.ONE PIECE FILM GOLD(2016)

公開日 2016年7月23日
監督 宮元 宏彰さん
上映時間 120分
興行収入 51.8億円

世界中の富豪が集まるエンターテイメントシティ「グラン・テゾーロ」を訪れた麦わらの一味。しかし、楽しいカジノやアトラクション施設の裏では、黄金帝ギルド・テゾーロが金の力で人々を支配していました。莫大な金を巡り、ルフィたちの信念を賭けた戦いが始まります。

「FILM GOLD」はカジノが舞台ということもあり、華やかな衣装やゴージャスなエンタメ感が魅力の作品です。原作・アニメファンが盛り上がるようなキャラクターたちが多数登場するという意味でも豪華な映画となっています。

2-14.ONE PIECE STAMPEDE(2019)

公開日 2019年8月9日
監督 大塚 隆史さん
上映時間 101分
興行収入 55.5億円

世界中の海賊たちが集まる祭典「海賊万博」の会場となる島を訪れた麦わらの一味は、海賊王が残した宝を探すイベントに参加。激しい争奪戦が始まる中、万博主催者のブエナ・フェスタは怪しい動きを見せます。一方、集まった海賊たちを一網打尽にしようと、裏では海軍も動き始めていました。

「STAMPEDE」はアニメ版ワンピース20周年の記念作品でもあります。お祭り的な側面が強く、海賊や海軍、王下七武海、革命軍など、登場する人気キャラクターの数の多さが魅力です。ワンピースファンほど盛り上がれる作品と言えるでしょう。

2-15.ONE PIECE FILM RED(2022)

公開日 2022年8月6日
監督 谷口 悟朗さん
上映時間 115分
興行収入 203.3億円

世界中で愛される歌姫ウタのライブを含む音楽フェスに参加することになった麦わらの一味。圧倒的なパフォーマンスで観客を魅了するウタでしたが、ウタを誘拐しようとクラゲ海賊団がステージに乱入します。

「FILM RED」は、ルフィが海に出るきっかけとなった人物・赤髪のシャンクスに娘がいたという衝撃の事実が大きな話題を呼んだ作品です。歌劇や音楽ライブの要素がふんだんに盛り込まれた異色作であり、歴代ワンピース映画の中で突出した興行収入を誇る大ヒット作品となりました。ウタの声優を担当したAdoさんの圧倒的な歌唱力にも引き込まれる一作です。

3.映画「ワンピース」の選び方

ワンピースの映画をすべて見たい場合は時系列順がおすすめです。しかし、15作品を完走する自信がない方もいるでしょう。ワンピース映画のどれか1つだけ見たいときに、どの作品を見ればよいか迷ったら、以下の選び方を参考にしてみてください。

3-1.作画で選ぶ

アニメは採用されている作画の方法によって雰囲気が大きく変わります。映像美を堪能できるような映画を見たい場合は、現在主流となっているデジタル作画の作品がおすすめです。デジタル作画はパソコン上で絵を処理する手法であり、「FILM GOLD」や「FILM Z」、「FILM RED」など人気作品の多くはデジタル作画で制作されています。

一方、パソコンを使わず、すべてアナログ作業でアニメを完成させるのがセル画です。セル画は制作に時間や多大な労力がかかるため、現在ではほとんど使われなくなりました。しかし、独特の味や美しさを持つセル画には、デジタル作画とは異なる魅力があります。ワンピースの映画では、第1作目のみがセル画で制作されています。

3-2.興行収入で選ぶ

興行収入は映画の人気のバロメーターです。面白い作品ほど多くのお客さんが映画館に足を運ぶようになるので、興行収入が上がる傾向があります。ワンピースの場合、最も興行収入が高い作品は「FILM RED」です。次いで「FILM Z」、「STAMPEDE」、「FILM GOLD」、「STRONG WORLD」の順に高くなっています。

ただし、興行収入と映画作品の面白さは必ずしもイコールではありません。中にはファンから厚い支持を得ている隠れた名作もあるため、興行収入はあくまで作品選びの参考の1つとして考えるとよいでしょう。

3-3.好きなキャラクターで選ぶ

ワンピースでは物語が進むにつれて仲間が増えるので、作品の時系列によっては登場しないキャラクターもいます。好きなキャラクターがいる場合は、そのキャラクターが登場しているかどうかで作品を選ぶのがおすすめです。

また、ワンピースの映画には、「珍獣島のチョッパー王国」や「呪われた聖剣」など、特定のキャラクターにスポットを当てた作品もあります。好きなキャラクターについてより深く知りたい方は、主役級に選ばれているキャラクターは誰かをチェックするとよいでしょう。

3-4.主題歌で選ぶ

主題歌は映画作品のイメージを大きく左右する重要な要素です。主題歌は映画のストーリーやイメージに合わせて制作されているケースも多いので、主題歌が好みであれば映画との相性もよい可能性があります。

ワンピースの映画は、Mr.ChildrenやBUMP OF CHICKEN、アヴリル ラヴィーン、Adoなど、数々の人気アーティストが主題歌を担当しています。好きなアーティストの楽曲が作品にどのような影響を与えているかを知ることも、映画の楽しみ方の1つです。

4.映画「ワンピース」の楽しみ方

ワンピースの映画は気になる作品からいきなり見ても問題ないものの、事前に知っておくとより楽しめるいくつかの要素があります。ワンピースの映画をより深く楽しむ方法を3つ紹介するので、参考になれば幸いです。

4-1.制作方針別に見る

ワンピースの映画は大きく3つに分けられ、それぞれ制作方針が異なるのが特徴です。

まずは、第1作目「ワンピース」から第3作目「珍獣島のチョッパー王国」までの3本。最初の3本は「東映アニメフェア」の1作として公開されており、上映時間60分前後の短編映画となっています。いずれもアニメ本編のサイドストーリー的な役割を持っており、ワンピースらしいギャグやアクションが盛り込まれているのが魅力です。

第4作目の「デッドエンドの冒険」から第9作目の「エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜」までは「THE MOVIE期」とも呼ばれています。映画オリジナルの要素が強い作品から人気ストーリーのリメイクまで揃っており、バラエティ豊かです。

そして第10作目以降の、タイトルに「FILM」が付く作品は、原作者の尾田 栄一郎さんが総合プロデューサーとして深く関わっているという特徴があります。原作者にしか生み出せない造形のキャラクターや動物の登場など、原作ファン垂涎の要素を強く感じられる点が大きな魅力です。

4-2.評価が高い作品を見る

視聴者の素直な評価が反映されたレビューやランキングなどを参考にするのもよいでしょう。例えば、「FILM RED」や「STRONG WORLD」など、ワンピースのことを誰よりも理解している原作者がプロデュースした作品は軒並み高い評価を得ています。泣ける作品を見たいのであれば、原作者自らがアレンジを施した「エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜」を見るのがおすすめです。

また、「STAMPEDE」もファンからの評価が高い作品となっています。登場キャラクターが非常に多く、展開にもジェットコースターのような勢いがあり、1度だけではなく何度でも楽しめる作品と言えるでしょう。

4-3.ゲスト声優をチェックする

映画によってはゲスト声優が参加しており、どのキャラクターを誰が演じているかを予想したり確認したりするのも楽しみ方の1つです。

例えば、「FILM GOLD」には満島 ひかりさんや濱田 岳さん、菜々緒さん、北大路 欣也さん、ケンドーコバヤシさんなど、豪華キャストが参加しています。「STRONG WORLD」では竹中 直人さんが、ラスボスとも呼べる金獅子のシキ役を務めました。竹中 直人さんはシキというキャラクターが持つ渋さとコミカルさを巧みに表現しており、ファンからも高い評価を得ています。

5.ワンピース歴代映画以外の映像作品

原作漫画「ONE PIECE」は1997年に週刊少年ジャンプで連載が始まり、2024年4月時点で108巻まで販売中です。ワンピースの映像作品は劇場版だけではなく、TVアニメシリーズも1999年から現在まで続いています。また、2023年には実写ドラマシリーズも始まり、大きな話題を呼びました。

5-1.TVアニメシリーズ

1999年から始まったTVアニメシリーズは、2024年4月7日時点で1,100話と大長編になっています。制作会社は東映アニメーションです。放送枠は長い歴史の中でたびたび変わってきましたが、現在は日曜日の朝9時30分からとなっています。2004年10月31日からは、フジテレビのアニメで初めて、地上デジタル放送に対応したハイビジョン映像で制作されるようになりました。

主人公をはじめとする麦わらの一味の声は、以下の声優が演じています。

モンキー・D・ルフィ 田中 真弓さん
ロロノア・ゾロ 中井 和哉さん
ナミ 岡村 明美さん
ウソップ 山口 勝平さん
ヴィンスモーク・サンジ 平田 広明さん
トニートニー・チョッパー 大谷 育江さん
ニコ・ロビン 山口 由里子さん
フランキー 矢尾 一樹さん
ブルック チョーさん

主要キャラクターの声優はアニメ放送開始当初から変わっていない点が魅力の1つです。

また、2024年にTVアニメシリーズが25周年を迎えたことを記念し、WIT STUDIO制作によって再アニメ化されることが決定しています。

5-2.実写ドラマシリーズ

2023年8月31日から、Netflixでワンピースの実写ドラマシリーズが世界独占配信されました。制作会社はトゥモロー・スタジオで、尾田 栄一郎さん自らが製作総指揮を務めています。世界観は原作に忠実でありながら、ストーリー展開には思い切った変更が加えられ、実写ドラマシリーズならではの面白さが生まれています。

ワンピースの実写ドラマシリーズには制作費がふんだんに投じられ、ルフィがゴム人間であることに何ら違和感を覚えないハイクオリティな映像が実現しています。ゴーイングメリー号や海上レストラン「バラティエ」などの舞台も、原作を踏襲しつつ現実味の強いデザインになっている点が見事です。また、漫画作品を実写ドラマ化する上で避けられないギャップを理解した上で、人間ドラマとしてのクオリティを上げているこだわりの作品となっています。

実写ドラマシリーズの配信から2週間経った2023年9月15日には、尾田 栄一郎さんの口から続編の制作が発表されました。

まとめ

ワンピースの映画は2000年に公開された「ONE PIECE ワンピース」に始まり、2024年4月時点で全15作品あります。原作と連動しているところがあり、映画の公開に合わせて仲間が増えたり新たな技が使えるようになっていたりすることが特徴です。

どの映画を見るか迷った際には、興行収入を1つの目安にして人気の作品を見てみるのもよいでしょう。比較的最新作にあたる「FILM」がタイトルに付くシリーズは原作者の尾田 栄一郎さんが深く関わっているため、原作に近い作品が見たいという方は、そちらがおすすめです。

※当記事は2024年4月時点の情報をもとに作成しています

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