「スラムダンク」は、1990年代に週刊少年ジャンプ(集英社)で連載されていた井上雄彦さんによるバスケ漫画です。連載終了後も高い人気を誇り、アニメ化・ゲーム化・映画化もされています。「スラムダンク」には数々の名言が登場し、原作を知らない方も一度は耳にしたことがあるかもしれません。
この記事では、「スラムダンク」の基本情報に加え、心に響く名言を18個紹介します。また、日常・ビジネスシーンで使える名言や、隠れた名言(迷言)にも触れるため、ぜひご一読ください。
1.スラムダンクとは?
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「SLAM DUNK」(以下「スラムダンク」)は、1990年代に週刊少年ジャンプ(集英社)で連載された井上雄彦さんによる少年向けバスケ漫画です。日本バスケ漫画の金字塔と呼ばれるほどの人気を誇り、1996年の連載終了後も国内外問わず多くのファンから愛されています。
テレビアニメ化やゲーム化もされており、2022年12月には宮城リョータをメインとした劇場版「THE FIRST SLAM DUNK」が公開されました。
2.スラムダンクの心に響く名言18選
『THE FIRST SLAM DUNK』
— 映画『THE FIRST SLAM DUNK』公式 (@movie_slamdunk) October 15, 2022
2022.12.3
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「スラムダンク」は、バスケットボール漫画としての評価もさることながら、有名な名言や心に響く名言が多いことでも有名です。ここでは、その中でも特に有名な18つのセリフをご紹介します。
あきらめたらそこで試合終了ですよ…?(安西先生) |
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「スラムダンク」と言えば、まず思い浮かぶのがこのセリフ。作品を知らない人でもこのセリフだけは知っている人も多いほど有名です。当時中学生の三井が県大会決勝で優勝を諦めかけた時、安西先生が三井に投げかけたセリフです。 このセリフをきっかけに三井は湘北高校への入学を決意しました。 |
左手はそえるだけ…(桜木 花道) |
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「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」と並ぶ有名なセリフの1つで、原作31巻276話とアニメ62話に登場します。バスケ初心者の花道が、赤木からシュート技術を教わっている中で生まれた名セリフでした。 |
安西先生…!! バスケがしたいです……(三井 寿) |
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膝の故障の末に一度はバスケの夢を諦めて不良になってしまった三井。バスケットボール部を廃部に追い込もうとした三井が、花道達に返り討ちにあった末に涙ながらに安西先生に放ったセリフです。 心を入れ替えた三井はその後、長髪を切ってバスケットボール部へ復帰しました。 |
今日……ここでお前を倒して行く(流川 楓) |
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原作29巻の山王戦で、流川が沢北に対して言ったセリフです。山王工業エースである沢北に圧倒的な実力差を見せつけられながらも、なお闘志を燃やし続けた流川。抑えきれない流川の熱い思いが読み取れる名セリフです。 |
オレたちゃ別に仲良しじゃねえし お前らには腹が立ってばかりだ だが…(このチームは…最高だ……)(赤木 剛憲) |
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インターハイ2回戦で山王工業と戦った際、赤木が湘北メンバーの前で言ったセリフです。強敵を前に誰一人諦めず勝利を信じて戦い続けるチームメイト達を前に、思わず気が緩んだ赤木のセリフです。 |
泣かすなよ…問題児のクセに…(木暮 公延) |
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原作21巻インターハイ予選の陵南戦後、小暮が花道に対して言ったセリフです。3年生の小暮は、この戦いに敗れたら引退する予定でした。無事に陵南に勝利し、「メガネ君引退がのびたな」と小暮に声をかけた花道と対する小暮の関係性が垣間見える感動的な名シーンから生まれたセリフでした。 |
スピードなら…NO.1ガードはこの宮城リョータ ーーーだぴょん(宮城 リョータ) |
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原作27巻の山王戦で、宮城が試合中に言ったセリフです。 「だぴょん」は相手チームの選手である深津の語尾を真似しています。安西先生に「湘北の切り込み隊長」として任命された宮城が、山王工業のゾーンプレスを破った時に放たれたセリフでした。 |
バスケットは…お好きですか(赤木 晴子) |
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花道にとっての永遠のヒロイン、晴子の名セリフです。原作1巻で晴子は花道をバスケットボール部へ勧誘しました。晴子に惚れた単純な桜木はそのままバスケットボール部に入部し、ここから「スラムダンク」の物語が始まりました。 |
さすが問題児軍団…悪者役はハマるわね……!!(アヤコ) |
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インターハイの山王戦で、湘北メンバーのプレイを見たアヤコが呟いたセリフです。「問題児軍団」とは湘北チームのことを指しています。完全にアウェイな状況の中で戦いに挑む彼らを見て、アヤコの胸が打たれたのがこのセリフから伝わります。 |
日本一? 日本一のプレーヤーになりたいのか? 流川 なるがいいさ オレのいない日本でな(沢北 栄治) |
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原作29巻で沢北が流川に対して言ったセリフです。 花道が流川との言い合いの中で放った「日本一」という言葉を受け、流川の強さを認めた上で、それでも自分(沢北)に勝つことはできないことをつきつけたセリフでした。 |
リバウンドを制する者は試合を制す(赤木 剛憲) |
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赤木が花道に対して言ったセリフです。この言葉で花道はリバウンドの大切さに気付かされました。実はこのセリフは赤木オリジナルではなく、NBAでも昔から語り継がれてきた格言の1つです。 赤木のこのセリフをきっかけに、花道は「リバウンド王 桜木花道」として成長していきました。 |
天才ですから(桜木 花道) |
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「天才ですから」は、花道が作中でたびたび称するセリフです。自分の才能と可能性を信じ、前向きにひたむきに努力する花道の原動力となるセリフとも解釈できます。 主人公・花道の性格が一言で表されているインパクトのある名セリフと言えるでしょう。 |
まだあわてるような時間じゃない(仙道 彰) |
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インターハイ予選の陵南戦で、陵南高校エースの仙道が花道が、チームメイト達に言ったセリフです。 さらにこのセリフの直前には「1本だ、落ち着いて1本いこう。」というセリフがあり、開いていく点差に追い詰められているチームメイト達を落ち着かせる仙道らしい一言でした。 |
とりあえず君は日本一の高校生になりなさい(安西先生) |
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原作21巻で、渡米を決意する流川に対して安西先生が言ったセリフです。 陵南戦で仙道との実力差を感じ、もっとうまくなるために流川は渡米を決意しました。流川の本気を感じ取ったからこそ、そして流川の可能性を信じたからこその安西先生らしいセリフです。 |
オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本のときか? オレは………オレは今なんだよ!(桜木 花道) |
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原作31巻の山王戦で花道が安西先生に向かって言ったセリフです。花道自身はもちろんのこと、花道を見守る桜木軍団の表情も相まって、読者の胸に迫る非情に印象的なワンシーンです。 花道のバスケットボールへの思いが、話数を追うごとに強くなっていることが伝わる一言でした。 |
何人たりともオレの眠りを妨げる奴は許さん(流川 楓) |
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花道の「天才ですから」同様、流川のパーソナリティを表す名セリフの1つです。原作1巻の流川の初登場シーンにて、眠っている流川を蹴り起こした堀田達に対してこのセリフが放たれました。 |
おう オレは三井 あきらめの悪い男…(三井 寿) |
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原作28巻インターハイ2回戦である山王戦での三井のセリフです。 湘北が劣勢で自身も体力の限界を迎えている極限状態の中で、三井が自分自身のこれまでの問いに対して導き出したアンサーにもなっています。 |
いいからテーピングだ!!(赤木 剛憲) |
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海南大付属高校との試合で怪我をした赤木が、途中退場を勧めるアヤコの主張を断り放ったセリフです。 これまでずっと目指し続けてきた全国制覇への赤木の強い想いがストレートに読者に伝わる名セリフです。 |
オレはチームの主役じゃなくていい(魚住純) |
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原作20巻で、赤木の最大のライバルである魚住が赤木と対峙した際の心中のセリフです。1on1では赤木に適わない、けれど自分にはチームの皆がいて、チームとして一番を得るためにできることをしようという魚住の心の成長が伺える描写でした。 |
待ってるから 大好きなバスケットが待ってるから(赤木 晴子) |
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全国大会終了後、晴子はリハビリ中の花道に手紙を送りました。その手紙の最後に記されていたのがこの名セリフです。 晴子のこのセリフは、週刊少年ジャンプ掲載版のスラムダンク第1部の締めくくりとなる花道の「バスケットボールが待ってますから」にもつながるセリフでした。 |
3.日常・ビジネスシーンでも使えるスラムダンクの名言3選
「ただ、負けたくなかった。」
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「スラムダンク」には日常会話やビジネスシーンでも使える名言があります。各校の監督達が生徒に向けて贈ったセリフの一部をご紹介します。
お前の為にチームがあるんじゃねぇ チームの為にお前がいるんだ!!(安西先生) |
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原作22巻で登場した安西先生の名セリフです。白髪鬼(ホワイトヘアードデビル)と呼ばれ恐れられていた安西先生が、当時の教え子谷沢に対して言ったセリフでした。 「チーム」はそのまま仕事上でのチームにも置き換えられます。より良いパフォーマンスをあげるためには、個だけではなく全体としての取り組みや協力が不可欠です。 |
ゆっくりでもいい!!自分の力でやり遂げろ!!(田岡監督) |
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原作19巻で、田岡監督が1年の頃の魚住に対して言ったセリフです。 周囲と比較する必要はなく、大切なのはゆっくりでもいいから自分自身の力で最後までやり遂げることです。その経験がその後の自分の支えとなり、成長を促す糧になるのではないでしょうか |
「負けたことがある」というのが いつか大きな財産になる(堂本監督) |
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原作31巻山王戦で、湘北高校に敗れた山王工業高校の生徒達に向かって堂本監督が言ったセリフです。 失敗は成功の母という言葉もありますが、仕事においても敗北や失敗は次なる成長への大切な財産だと考えられます。 |
4.スラムダンクの隠れた名言3選
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「スラムダンク」にはマイナーないわゆる「隠れた名言(迷言)」もあります。ここでは、隠れた名言を3つご紹介します。
ゴ…キャプテン(流川 楓) |
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原作9巻の翔陽戦での流川のセリフです。赤木のことを「ゴリ」と呼ぶのは花道ですが、このシーンでは花道につられた流川がゴリと言いかけて無理やりキャプテンと言い直しています。真剣な試合中にもかかわらず、思わずクスッと笑えてしまう名言でした。 |
アンビリーバブルや!!(相田 彦一) |
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彦一の名言の1つで、作中で何度ともなく登場するセリフです。「要チェックや」と並ぶ彦一の有名な口癖で、ストレートな表現が彼の純粋な驚きを表しています。 |
もっとホメてくれ(福田 吉兆) |
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原作16巻にて、会場からの歓声を浴びた福田の溢れ出る喜びを表現しています。「福田と言えばこのセリフ」と評されるほど、彼の自信がないながらも高い承認欲求を表しています。 |
まとめ
「スラムダンク」は単なるバスケットボール漫画ではなく、多くの人々に深い感動を与える名言が散りばめられています。主人公・桜木花道やチームメイトたちの成長と葛藤、そしてそれを支える大人たちの言葉が、時に読者の人生の指針となることもあります。今回紹介した名言の数々は、バスケットボールという枠を超え、普段の生活やビジネスシーンにも応用できるものばかりです。
読者それぞれが自分自身と向き合い、前向きな気持ちを持つためのヒントを見つけることができるでしょう。「スラムダンク」の名言を通じて、井上雄彦さんの描く世界の奥深さと、そのメッセージの力強さを再確認していただければ幸いです。
※当記事は2024年6月時点の情報をもとに作成しています