エンタメ

宝塚の男役とは?歴代男役12人のプロフィールや人気の理由を解説!

宝塚の男役とは?歴代男役12人のプロフィールや人気の理由を解説!

宝塚歌劇団は1914年に設立されて以降、全員女性の出演者が男役と娘役を演じる独自のスタイルで、多くのファンを魅了しています。歴代男役には天海 祐希さんや大地 真央さん、真矢 ミキさんなどが挙げられ、退団後も女優として活躍しています。

当記事では、歴代トップ男役12名のプロフィールと功績、人気の理由などを解説するので、ぜひご覧ください!

1.宝塚の男役とは?

宝塚歌劇団は出演者が全員女性の劇団です。男性役を演じる団員は「男役」、女性役を演じる団員は「娘役」と呼ばれています。特に「男役」は宝塚最大の特徴と言える存在です。宝塚男役の色気漂うオーラやカッコいい演技は多くの女性ファンの心を掴んでいます。

宝塚歌劇団を創業したのは、阪急東宝グループ創業者の小林一三(いちぞう)さんです。現在阪急阪神東宝グループのエンターテイメント・コミュニケーション事業として、阪急電鉄創遊事業本部歌劇事業部が宝塚歌劇団を運営しています。小林一三さんは鉄道の乗客誘致の一環として「宝塚新温泉」の室内プールを改造しました。1914年4月1日には初公演が行われ、演目は桃太郎を題材にした「ドンブラコ」「浮れ達磨」「胡蝶」の3本立てでした。

2.宝塚の歴代トップ男役を12人紹介!

宝塚には花・月・雪・星・宙の5組と専科があり、各組の顔であるトップコンビを中心に組ごとに公演を行っています。専科は組に所属せず、各組の舞台に特別出演するスペシャリスト集団です。ここでは、宝塚の歴代トップ男役を12人ご紹介します。

圧倒的美人!元宝塚の女優11人のプロフィールや出演作品を徹底解説

2-1.天海 祐希

天海 祐希さんは1987年に宝塚歌劇団に入団しました。当初から実力やスター性、トップに相応しい品格で抜群の存在感があり、入団から約6年半という異例の速さで月組トップスターに就任しました。

天海 祐希さんの男役トップスター就任は1993年で、史上最年少の25歳でした。1995年に宝塚歌劇団を退団してからも宝塚出身の人気女優としてテレビドラマなどに出演し、クールな美しさ、確かな演技力で多くの人に支持されています。

2-2.大地 真央

大地 真央さんは1973年に宝塚歌劇団に入団して、高い演技力と美しさで1982年に月組トップスターに就任しました。

男役トップスター時代は当時娘役トップだった黒木 瞳さんの相手役を務め、月組のゴールデンコンビとして高い人気を集めます。大地 真央さんと黒木 瞳さんのコンビ人気は歴代スターの中でも別格で、1985年の宝塚退団まで続きました。

2-3.真矢 ミキ

真矢 ミキさんは元花組男役トップスターです。1981年に宝塚歌劇団に入団し、1990年代には、当時のトップスターだった安寿 ミラさんとの男役同士のコンビとして「ヤンミキ」と称され、大人気になります。

真矢 ミキさんは1995年に「エデンの東」でトップに抜擢され、花組トップスターに就任しました。真矢 ミキさんは男役でありながら、薄めの舞台メイクやロングヘアに挑戦しました。また、コンサート開催や写真集発売などを行い、独自のアイデアと自由な発想から「宝塚の革命児」と呼ばれます。1998年10月に宝塚歌劇団を退団しました。

2-4.遼河 はるひ

遼河 はるひさんは1996年に宝塚歌劇団に入団し、月組の男役スターとして注目を集め、2009年に宝塚歌劇団を退団しました。遼河 はるひさんはインタビューで芸能界入りについて「バラエティ方面でお仕事をしたいと考えていた」と話しています。現在、遼河 はるひさんは希望通りにバラエティ番組で異色の活躍をしています。

2-5.涼風 真世

涼風 真世さんは1981年に宝塚歌劇団に入団して、1991年に月組トップスターに就任しました。涼風 真世さんは男役として低音の甘い歌声で宝塚ファンの心を掴み、「七色の声をもつ歌の妖精」とも称されています。また、代表作「ベルサイユのばら」のオスカル役では、当時「劇画から抜け出てきたようなオスカル」と大きな評判になりました。1993年に宝塚歌劇団を退団します。

涼風 真世さんはアニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の主人公緋村 剣心の声優としても知られています。

2-6.明日海 りお

明日海 りおさんは2001年に宝塚音楽学校に入学し、2003年に宝塚歌劇団に入団しました。最初は月組に所属となり、2013年に花組に組替えして2014年5月に花組トップスターに就任しました。

明日海 りおさんは宝塚公演「エリザベート-愛と死の輪舞-」「ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-」などで大きな話題を集めます。2019年11月に宝塚歌劇団を退団しました。明日海 りおさんは宝塚時代について、「何が乙女ゴコロをくすぐるのかをずっと研究していた。本当に男として過ごしている感覚」と話しています。

2-7.早霧 せいな

早霧 せいなさんは2001年に宝塚歌劇団に入団した元雪組のトップスターです。舞台映えする容姿や抜群の芝居センス、表現力豊かなダンスで多くのファンを魅了し、2014年9月に雪組トップスターに就任しました。早霧 せいなさんは「ルパン三世」や「るろうに剣心」といった漫画原作の作品にも挑戦しています。2017年7月に宝塚歌劇団を退団しました。

2-8.柚希 礼音

柚希 礼音さんは1999年に宝塚歌劇団に入団し、2009年に星組のトップスターに就任しました。2013年には宝塚初の台湾公演「宝塚ジャポニズム/怪盗楚留香/Étoile de TAKARAZUKA」で主演を務めます。

柚希 礼音さんは2014年に日本武道館での単独コンサートも実現して、宝塚歌劇100周年を支えるトップスターとして活躍します。2015年5月10日の「黒豹の如く」「Dear DIAMOND!!」公演を最後に宝塚歌劇団を退団しました。

2-9.望海 風斗

望海 風斗さんは2003年に宝塚歌劇団に入団した元雪組トップスターです。入団後は花組に所属して、2014年雪組に組替えします。望海 風斗さんは相手役・真彩 希帆さんを迎えて2017年に雪組トップスターに就任し、劇団屈指の歌唱力を持つトップコンビとして人気を博します。2021年4月11日に宝塚歌劇団を退団しました。

望海 風斗さんは宝塚歌劇団の魅力について「ずっと集中できる環境があり、ずっと舞台のことだけを悩むことができて、なんてすごい世界だったんだろう」と話しています。

2-10.和央 ようか

和央 ようかさんは1988年に宝塚歌劇団に入団しました。入団後は雪組に所属し、1998年に作られた宙組の創設メンバーに選ばれて組替えし、2000年に宙組のトップスターに就任しました。2004年の「ファントム」でファントムを演じ、見事な歌唱力と演技力で大絶賛され、同年に菊田一夫演劇賞を受賞します。

2005年に宝塚歌劇団からの退団を発表し、以降は日本国外での活動名をTAKAKOとしてニューヨークやハワイを拠点に活躍しています。

2-11.真風 涼帆

真風 涼帆さんは2006年に宝塚歌劇団に入団して、2017年に星風 まどかさんを相手役に迎えて宙組男役トップスターに就任しました。2023年6月に「アクション・ロマネスク『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』」で相手役・潤花さんとともに退団します。

真風 涼帆さんは175cmという高身長で、抜群のスタイルの持ち主です。男役として理想的な体格であり、スーツやロングコート、コスチュームまで幅広く着こなし、多くの観客を惹きつけました。

2-12.安蘭 けい

安蘭 けいさんは1991年に宝塚歌劇団に入団した星組トップスターです。雪組に所属してからは同期の朝海さん、成瀬さんとともに「雪組三兄弟」と呼ばれていました。舞台「ベルサイユのばら」では、宝塚で初めてオスカル、アンドレ、フェルゼンの男3役を演じました。

2000年に星組に組替えし、2006年に星組トップスターに就任します。安蘭 けいさんは圧倒的な歌唱力と華やかな舞台姿でファンを魅了し、2009年に宝塚歌劇団を退団しました。

まとめ

宝塚歌劇団の魅力は、すべての出演者が女性であり、男役と娘役が織り成す独特の舞台にあります。歴代トップ男役たちはその中でも特に輝きを放ち、多くのファンの心を掴んできました。歴代男役の演技力や魅力を知ることで、宝塚の奥深い世界をより一層楽しめます。元宝塚男役トップの中には女優として活躍を続けるメンバーもいるので、映画やドラマなどの出演作品も要チェックです!

※当記事は2024年6月時点の情報をもとに作成しています