日本では三浦大知さんやORANGE RANGE、BEGINなど沖縄出身のアーティストやバンドが多く活躍しています。その中で大人気の4人組グループがHYです。2020年に結成20周年を迎え、今もなお故郷の沖縄を活動の場としています。幅広い年代で男女関係なく多くのファンから高い人気を集めているグループです。
当記事では、HYのメンバーのプロフィールや魅力、人気曲を紹介します。HYの結成の経緯やHYというグループ名の由来を知りたい方も、ぜひご一読ください。
1.HY(エイチワイ)とは?
HY(エイチワイ)は、沖縄県うるま市出身の男女4人グループで、メンバー全員が作詞作曲を手がけるミクスチャーバンドです。グループ名のHY(エイチワイ)は、4人の地元である東屋慶名(Higashi Yakena)の頭文字に由来しています。
HYは、高校の同級生だった新里英之さん、名嘉俊さん、許田信介さん、宮里悠平さん、仲宗根泉さんの5人組バンドとして2002年にスタートしました。高校3年生のときに行ったストリートライブがきっかけで、本格的な音楽の道に進むことを決意します。
多忙な高校生活の中、沖縄限定発売だったファーストアルバムは1万枚が完売。翌年の2003年にリリースしたセカンドアルバム「Street Story」は、オリコンチャート初登場1位をインディーズとしては史上で獲得します。その後4週連続1位を守りミリオンセラーを達成しました。2007年からは海外ツアーをスタートさせるなど、グローバルな活動も開始。2013年に自主レーベル設立に至ったHYは、現在原点となった沖縄を拠点に活動しています。
2.HYのメンバー4人のプロフィールと魅力を紹介!
もともと高校の同級生だった5人で活動していたHYですが、メンバーの宮里さんが体調不良を理由に2019年に脱退し、現在は4人で活動しています。
ここからはメンバー4人のプロフィールと魅力について紹介します。
2-1.新里英之
名前 | 新里 英之(しんざと ひでゆき) |
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担当 | ギター、ボーカル |
生年月日 | 1983年4月12日 |
年齢 | 41歳 ※2024年9月時点 |
出身 | 沖縄県 うるま市 |
ボーカル兼ギターを担当しリーダーを務める新里さんは、父親がバンドマンとあって音楽に触れる機会の多い幼少期を過ごします。幼馴染がギターを弾いているのを見てギターの魅力に衝撃を受けた新里さん。中学時代には旧メンバーの宮里さんとともに本格的にギターにハマり、音楽に費やす時間が増えていきます。ギターに集中しすぎたせいで次第に成績が落ちたため塾に通うことになった新里さんは、そこでメンバーの名嘉さんと運命的な出会いを果たします。
楽曲によってラップや三味線も取り入れるほど多才な新里さんは、2017年からソロプロジェクトも立ち上げ、積極的にソロ活動も行っています。
2-2.名嘉俊
名前 | 名嘉 俊(なか しゅん) |
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担当 | ドラム |
生年月日 | 1983年5月10日 |
年齢 | 41歳 ※2024年9月時点 |
出身 | 沖縄県 うるま市 |
名嘉俊さんは、元メンバーの宮里さんとは幼稚園からの幼馴染の関係です。中学生の頃に塾で新里さんと出会ったことがきっかけで、音楽の道をともに歩むことになります。塾の先生の趣味がギターだったこともあり、休み時間にギターを教えてもらうなどして、名嘉さんもギターの魅力にハマっていきました。ただ新里さん、宮里さん、名嘉さんの3人がギターをすることに疑問を抱き、話し合いの結果、名嘉さんがドラムへ移行することになりました。
名嘉さんは音楽活動以外に絵本作家としての一面も持っています。2008年頃から絵の勉強を開始した名嘉さんは、海だけじゃない沖縄の自然や森の美しさをもっと知ってもらうために「バードランド」という絵本を手がけました。HY全体としても、音楽や創作活動、作品を通じて沖縄の自然や伝統を未来に残す活動をしています。
2-3.許田信介
名前 | 許田 信介(きょだ しんすけ) |
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担当 | ベース |
生年月日 | 1983年7月17日 |
年齢 | 41歳 ※2024年9月時点 |
出身 | 沖縄県 うるま市 |
ムードメーカー的な存在の許田さんは、ベース担当です。兄の影響でギターをやってみたいと思った許田さんですが、親に頼み込んで買ってもらったギターに3日で飽きてしまいました。一方、ベースはギターより弦が少なく弾きやすいと感じた許田さんは、次第にベースの重みのある音に惹かれのめり込んでいきます。高校時代にほかのメンバーと出会った許田さんは、バンド内にベースがいないこともあって自然と仲間入りを果たしました。
許田さんは、仲宗根さんとのテンポの良い掛け合いでライブを盛り上げてくれます。筋トレマニアで全国ツアーでも重たいダンベルを持ち運ぶため、メンバーは少し迷惑をしているという話があります。
2-4.仲宗根泉
名前 | 仲宗根 泉(なかそね いずみ) |
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担当 | キーボード、ボーカル |
生年月日 | 1983年11月1日 |
年齢 | 40歳 ※2024年9月時点 |
出身 | 沖縄県 うるま市 |
仲宗根さんは、キーボードとボーカル担当の女性メンバーです。厳粛な父のもとで育った仲宗根さんは「家族バンドをやるぞ」という発案に反抗できず、小学3年生からキーボードを始めることに。60年代の楽曲を演奏することが多かったため、苦痛でしかたなかったという仲宗根さんですが、メロディーに合わせてハモることで歌う楽しさに気付きます。
高校生になって新里さんと宮里さん、また従姉妹の名嘉さんが組んでいたユニット「東屋慶名」に、サポートメンバーとして楽曲のコーラスやアイデアを出して参加していました。次第に4人の音楽性に惹かれた仲宗根さんは、ユニットを解散し、正式にバンドに加入しました。
3.HYの人気曲を紹介!
HYの楽曲と言えば、優しく包み込まれる音楽性が特徴です。2度NHK紅白歌合戦に出場した経験もあり、幅広い世代に支持されています。
リリースから長い時間が経っても今なおリスナーの心を掴んで離さない、HYの人気曲を5つピックアップして魅力とともに紹介します。
3-1.366日
2008年に発表されたHYの5thアルバム「HeartY」の収録曲です。この楽曲の作詞・作曲・歌唱は仲宗根さんが行っています。映画&ドラマ「赤い糸」の主題歌ということもあって爆発的な人気となりました。楽曲は、もう会えなくなった「あなた」への想いを綴った失恋ソングになっています。
「366日」は、アーティストからの評価も高く、多くの人気歌手が仲宗根さんとコラボしたりカバーしたりしています。世代やジャンルを超えて、多くのアーティストに今なお歌われ続けていることで、新しい世代を巻き込んでますます知名度を上げている一曲です。
3-2.Song for…
2004年7月にリリースされた3rdアルバム「TRUNK」の収録曲です。この楽曲の作詞・作曲・歌唱は仲宗根さんが行っています。仲宗根さん本人が旦那さんと出会った当時、自身が20歳で相手が15歳という年齢が理由で付き合えず、別れてしまったエピソードをもとに作られました。叶わない恋を歌った歌詞が多くの女性リスナーの心に刺さった話題の一曲です。
3-3.あなた
ミリオンセラーを達成した、2003年4月リリースの2ndアルバム「Street Story」の収録曲です。この曲でHYを知った人も多いのではないでしょうか。大好きなのに伝わらない思いや、伝えたいのに伝えられない恋愛中のもどかしい気持ちを言葉にして見事に歌詞に落とし込んでいる名曲です。仲宗根さんの芯のある声が美しいメロディーに乗って、一途な思いをリスナーに届けます。
3-4.NAO
2006年4月にリリースした4thアルバム「Confidence」の収録曲です。仲宗根さんの親友「なおこさん」の失恋をもとに作られた楽曲としても話題となりました。片思いの苦しさや、失恋の辛さ、誰もが経験したことのあるような届かない思いをストレートに歌った共感を呼ぶ楽曲です。
3-5.AM11:00
2003年にリリースされた2枚目のアルバム「Street Story」に収録された楽曲です。爽やかでスッキリとした印象の一曲で、HYの代表曲でもあります。ドラム担当の名嘉さんが起きた時間からタイトルが付けられました。イントロを聴いただけでピンとくるリスナーも多く、ファンは歓喜するほどの大切にされている一曲です。HYと言えばこの曲と言われるほど今でもライブでは欠かせない楽曲になっています。
まとめ
HY(エイチワイ)は、沖縄県うるま市出身の男女4人組グループです。同じ高校出身の4人組で構成されており、メンバーの名嘉さんと仲宗根さんは従姉妹同士です。活動は現在も沖縄を中心に行っています。
HYは優しく包み込まれるような音楽性が特徴で、これまでに数々の名曲をリリースしてきました。実体験を盛り込んだ仲宗根さんの恋愛ソングは、多くの女性の心に響き、今もなお人気となっています。
メンバーはそれぞれ音楽活動以外でもマルチに活躍しているため、気になる方は、ぜひHY公式サイトやメンバーのインスタをチェックしてみてくださいね。
※当記事は2024年9月時点の情報をもとに作成しています