北海道は自然豊かな環境と広大な面積から、多くの芸術家やアーティストにとってインスピレーションを提供する場所となっています。美しい風景や四季折々の風情は、数々の曲や詩、物語の創作に寄与してきました。北海道で生まれ育った有名アーティストは意外にも多く存在します。
当記事では、北海道出身の著名なアーティストを10名ピックアップし、アーティストの経歴や魅力・代表曲について解説します。代表曲となる動画も一緒に掲載しているため、ぜひ一緒に聴いてみてください。
1.北海道出身の歌手を10名紹介!
北海道は四方を太平洋・日本海・オホーツク海に囲まれた島です。日本の総面積の20%以上を占める広大な土地の中に、山岳や湿地、天然湖沼など手つかずの雄大な自然を持つ地域となっています。大自然の景観を中心とした観光名所やグルメも多く、魅力の高い地域として有名です。
北海道出身のアーティストは意外にも多くいます。以下では、広大な土地とおいしい素材の多い豊かな地で育った、北海道出身歌手を10名紹介します。
1-1.中島 みゆき
中島 みゆきさんは、札幌市生まれで岩内・帯広へと移り住んだ経験もある歌手です。 1975年に「アザミ嬢のララバイ」で歌手デビューし、同年の世界歌謡祭「時代」でグランプリを受賞しました。また、1970年代・1980年代・1990年代・2000年代の4つの世代でシングルチャート1位を獲得した唯一の女性歌手でもあります。
中島 みゆきさんは「地上の星」や「時代」、「ファイト!」など数多くの代表曲を持っています。中でも「糸」はドラマ主題歌に起用されたほか、数多くのアーティストによってカバーされており、特に知名度が高い曲と言えるでしょう。
1-2.大黒 摩季
大黒 摩季さんは、札幌市南区出身の歌手です。校則が厳しい名門女子高校出身ですが、学校に内緒でバンドを組むなど、学生時代から音楽活動を行ってきました。
大黒 摩季さんの魅力は、恋する大人の女性の気持ちを表す赤裸々な歌詞と、ときにはエネルギッシュに、ときにはしっとりと歌い上げる抜群の歌唱力です。「DA・KA・RA」や「夏が来る」などのミリオンヒットを続出した歌手ですが、デビュー後しばらくはメディアに出演しなかったことから実在を疑われた過去もあります。
1995年に発売された「ら・ら・ら」は、何年経っても愛される大黒 摩季さんの代表曲の1つです。
1-3.YUKI
YUKIさんは、函館市深堀町出身の歌手です。YUKIさんがかつてボーカルを務めていたバンド「JUDY AND MARY」は、1990年代に絶大な人気を獲得していました。
「JUDY AND MARY」解散後に女性ソロアーティストとしてデビューし、歌手活動10周年を迎えた2012年にはNHK紅白歌合戦に出場しました。現在でも年齢を感じさせない可愛らしい魅力を持つYUKIさんの歌は、女性を中心に高い人気を獲得しています。
2005年にリリースされた「JOY」は、今でも若い世代の心を惹き付ける、YUKIさんの代表曲の1つです。
1-4.吉田 美和(DREAMS COME TRUE)
吉田 美和さんは、池田町出身の歌手です。J-POP界を代表するカリスマユニット「DREAMS COME TRUE」のボーカルであり、すべての楽曲の作詞も担当しています。
DREAMS COME TRUEは1989年にシングル「あなたに会いたくて」とアルバム「DREAMS COME TRUE」でメジャーデビューを果たしました。優しさと力強さを兼ね備えた歌声と、聴く人の共感を呼ぶ物語性が強い歌詞は、現在でも多くの方から愛され続けています。
シングルとしては初のミリオンセラーを獲得した「決戦は金曜日」は、DREAMS COME TRUEの代表曲の1つと言えるでしょう。
1-5.藍井 エイル
藍井 エイルさんは、札幌市出身の歌手です。2011年にデビューしてから多くの人気アニメ作品のテーマソングを担当し、「アニソン界の歌姫」と呼ばれるようになりました。藍井 エイルさんは現在までに全世界15か国でライブを行っており、海外にも多くのファンがいます。
藍井 エイルさんの代表曲「ラピスラズリ」はアニメ「アルスラーン戦記」のエンディングテーマ曲です。藍井 エイルさんの曲の中ではカラオケ人気No.1の楽曲となっています。
1-6.松山 千春
松山 千春さんは、足寄町出身のフォークシンガーです。1977年に「旅立ち」でレコードデビューを果たした松山 千春さんは、ラジオ番組のパーソナリティーになったことをきっかけに人気を集めました。その後もさまざまなラジオ番組でパーソナリティーとして活躍しながら、多くのヒットソングを生み出しています。
1981年に発表された「長い夜」は松山 千春さんを代表する曲の1つとなっています。
1-7.ZONE
ZONEは、札幌市出身のメンバーで結成されたガールズバンドです。2001年のデビュー当時のメンバーは中学生が中心で、楽器の演奏経験者はいませんでした。しかし、楽曲を発表していく裏で楽器を猛練習し、3rdシングルからは自身の手で演奏するスタイルに変わっていきました。
ZONEは2005年に解散し2011年にメンバーを変えて再結成したものの、2013年に再びアーティスト活動終了の決断を下しています。ZONEの代表曲「secret base 〜君がくれたもの〜」は多くのアーティストにカバーされ、今なお歌い継がれている人気曲です。
1-8.GLAY
GLAYは、函館市出身もしくは函館市で育った経験のあるメンバーで結成されたロックバンドです。1994年にシングル「RAIN」でデビューした後、ミリオンセラーの楽曲をいくつも生み出してきました。1999年に幕張メッセで開催されたライブでの観客動員数は20万人と世界記録であり、現在でも伝説として語り継がれています。
GLAYの代表曲である「Winter,again」は何年経っても色褪せない名曲として有名です。なお、「Winter,again」の美しいMVは北海道美瑛町で撮影されています。
1-9.安全地帯
安全地帯は、旭川市出身のボーカル・玉置 浩二さんを中心に結成されたロックバンドです。玉置 浩二さん以外のメンバーも全員が北海道出身となっています。1982年に「萠黄色のスナップ」でメジャーデビューして以降、多くのヒット曲を生み出した。まさに1980年代を代表するロックバンドと言えます。
安全地帯の代表曲の1つである「ワインレッドの心」は、1983年にCMソングに起用されたことをきっかけに大ヒットしました。
1-10.サカナクション
サカナクションは、小樽市出身の山口 一郎さんと札幌市出身の岩寺 基晴さんをはじめ、メンバー5人中4人が北海道出身のロックバンドです。サカナクションは2007年にメジャーデビューして以降、文学性の高い歌詞と独自の音楽スタイルで多くのファンを獲得してきました。
「新宝島」はサカナクションを代表する曲の1つです。音楽自体の魅力はもちろん、レトロポップ調で独特な世界観を持つMVも人気の理由の1つとなっています。
2.他にもいる!北海道出身の歌手は意外にも多い!
これまで紹介してきた有名アーティスト以外にも、北海道出身アーティストは意外にも多くいます。JITTERIN’JINNのカバー曲「夏祭り」で一世を風靡したガールズバンド「Whiteberry」もその1つです。Whiteberryはメンバー全員が北見市出身であり、2000年には紅白歌合戦への出場も果たしました。
演歌歌手の北島 三郎さんも北海道(知内町)出身です。北島 三郎さんは1962年に発表したデビュー曲「ブンガチャ節」以降も、「まつり」や「函館の女」などのヒット曲を次々に生み出しました。
ほかにも、シンガーソングライターのミドリカワ書房やロックバンドのTHE BOYS&GIRLSなど、知る人ぞ知るアーティストの中にも北海道出身者が多くいます。
まとめ
北海道は多種多様なアーティストを生み出してきた地域であり、それぞれのアーティストが異なる音楽スタイルや楽曲で世界中の人々に影響を与えてきました。北海道生まれのアーティストには、中島 みゆきさんから藍井 エイルさん、そしてサカナクションまで、多種多様な才能が集結しています。
それぞれの歌手が持つ個性や魅力、そしてその背後にある生まれ育った北海道の自然や文化が、彼らの音楽に深い感動をもたらし、聴く人々を魅了し続けています。
※当記事は2023年8月時点の情報をもとに作成しています