suisさんは、若者を中心に人気を博している「ヨルシカ」のメンバーの1人です。プロフィールを一切公開していないため楽曲以外は謎に包まれており、謎の多いアーティストとなっています。suisさんは結成前にn-bunaさんのライブにゲストボーカルとして参加したことがきっかけで、「ヨルシカ」のメンバーになりました。
当記事では、ヨルシカのボーカルであるsuisさんの魅力や顔出しをしない理由などについて解説します。suisさんに興味がある方は、ぜひご覧ください。
1.suis(スイ)とは?
suisさんは、男女2人組バンド「ヨルシカ」に所属する女性シンガーです。本名・年齢・誕生日・出身地などの詳細プロフィールは非公開で、2017年のヨルシカ結成以来、顔出しをしないまま音楽活動をしています。透き通るように美しいsuisさんの歌声と、ヨルシカの楽曲が織りなす独特な世界観が若者を中心に人気です。
suisさんは歌うとき、それぞれの歌の登場人物になったつもりで演じるように歌っていると言います。歌によって変幻自在に変えられる表現力の豊かさは、suisさんの歌声がたくさんの人を魅了している理由の1つです。
1-1.suisが所属する「ヨルシカ」
「ヨルシカ」は、作詞・作曲を担当するコンポーザーのn-buna(ナブナ)さんとボーカルのsuisさんによって、2017年に結成された男女2人組バンドです。n-bunaさんはヨルシカ結成前からボカロPとして活躍しており、動画サイトへの投稿作品が200万回以上再生されるなど、ネット上で広く知られる存在でした。suisさんと同じく、n-bunaさんも顔出しをしていません。
suisさんがヨルシカに加入したのは、n-bunaさんの音楽デモ制作に歌唱参加したことがきっかけです。n-bunaさんが生み出す歌詞とメロディ、suisさんの透明感ある美しい歌声、歌のイメージを表現したMVが魅せる、物語性のある作品が注目を集めています。
2.suisの歌声の魅力
ヨルシカ LIVE 2023「前世」
— ヨルシカ(n-buna、suis) / Official (@nbuna_staff) February 9, 2023
日本武道館公演 最終日
無事終了しました。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました!#ヨルシカ_前世2023 pic.twitter.com/aKuezr8Qbd
suisさんの歌声の魅力は、唯一無二の声と特徴的な歌い方です。透明感あふれる歌声を作品ごとに使い分けており、ときには力強く叫ぶように、ときには優しく語りかけるように歌って聴く方を魅了しています。
美しい声と豊かな表現力を併せ持つsuisさん。最近では音楽シーンのみならず、声を生かしてナレーションを務めるなど活動の幅を広げています。声を使った多方面での活躍に今後も目が離せません。
以下では、たくさんのファンを惹きつけるsuisさんの歌声の魅力を詳しく紹介します。
2-1.独特なハスキーボイス
suisさんの歌声が持つ魅力の1つとして、suisさんの独特なハスキーボイスが挙げられます。女性ボーカルとしては少し低めのハスキーな声質で、ロックな曲からバラードな曲まで表現力豊かに歌い上げるのがsuisさんの特徴です。ハスキーな歌声に加えて歌唱の合間に聴こえる綺麗な息遣いからも、繊細に感情が伝わってきます。
ヨルシカが結成する前、n-bunaさんはさまざまな曲調に対応できるハスキーな声質を女性ボーカルに求めていました。n-bunaさんが探していた声質にsuisさんの歌声は、まさにぴったりと言えるでしょう。
2-2.バランスのとれた美しい発声
流れるような息遣いとバランスのとれたsuisさんの発声は、とても美しく印象的です。息をつなぐような綺麗な歌い方が特徴的で、滑らかに心地よく響き渡ります。
suisさんは特に息の使い方が素晴らしく、メロディが切れる部分でも滑らかさを保ちながら歌っています。例えば、言葉を強調するようにアクセントをつけて歌うとメリハリが出ますが、息の流れが止まってしまい滑らかに歌うのは至難の業です。しかし、suisさんは歌声の強さを維持しつつも滑らかに歌い上げます。
2-3.ハッキリとしたアクセント
アクセントをつけて、言葉一つひとつをハッキリと発音するのもsuisさんの魅力です。多くの方は、滑らかに歌おうとするとぼんやりと曖昧な発音になる傾向にあります。ところがsuisさんの場合、耳心地のよい滑らかな歌い方と聴き取りやすい明瞭な発音を両立させており、歌唱技術の高さがうかがえます。
ハッキリとしたアクセントを意識した歌い方によって、ヨルシカの曲を初めて聴く方にも歌詞が聴き取りやすく、歌に込められたメッセージがまっすぐ心に響きます。
3.suisが顔出しをしない理由
ヨルシカは2人とも顔出しをしていません。素顔やプロフィール情報をあえて伏せて外見の先入観にとらわれず、ヨルシカの音楽を純粋に聴いてほしいというこだわりがn-bunaさんにあるためです。
suisさんも顔出しをしない方針には賛同していますが、その想いはn-bunaさんのものとは少し異なります。suisさんの顔出しをしない理由には、「世間に顔を知られたら何をされるか分からない」という恐怖心が背景にあるそうです。ヨルシカに加入する前は音楽活動を一切していなかったsuisさんなので、顔バレを恐れるのも無理はありません。
ヨルシカの顔を出さない活動スタイルのおかげで、suisさんは歌で思い切り感情表現ができ、ファンもヨルシカの世界観にまっさらな気持ちで浸れるのでしょう。
4.suisの代表曲を3曲紹介
suisさんはヨルシカのボーカルとして活躍するだけでなく、個人としてもさまざまなアーティストとのコラボ曲をリリースしています。人気アニメのテーマソング「廻廻奇譚」の歌手・Eveさんとコラボ曲を以前配信しました。また作曲家・澤野弘之さんによるプロジェクトの新曲にゲストボーカルとして参加するなど、多方面でコラボを果たしています。
以下では、さまざまな楽曲の中でもsuisさんの代表曲として知られる3曲を紹介します。
4-1.少年時代
ディズニー&ピクサー「あの夏のルカ」の日本版エンドソングとして、井上陽水さんの「少年時代」をsuisさんがカバーしました。ヨルシカとしてではなく、suisさんが単独名義で参加した初めての楽曲です。
エンリコ・カサローザ監督はsuisさんの歌声を「とても美しく、透明感のある声で感情を伝えてくれている」と褒めたたえたそうです。
出典:音楽ナタリー「ディズニー&ピクサー「あの夏のルカ」日本版エンドソングでヨルシカ・suisが「少年時代」歌う」
suisさんが歌う「少年時代」は、井上陽水さんとはひと味違った魅力を放つ新たな楽曲に生まれ変わっています。原曲を知っている方も知らない方も、ぜひ1度聴いてほしいおすすめ曲です。
4-2.だから僕は音楽を辞めた
ヨルシカの1stフルアルバムの表題曲で、強いメッセージ性を持った歌詞とピアノの美しいサウンドが特徴です。音楽の道に進むことを諦めた青年が、思春期ならではの葛藤を抱えながら苦しむ心の内を、皮肉めいたワードを散りばめつつ表現しています。「歌詞とか適当でもいいよ どうでもいいんだ」など、どこか危なっかしい主人公の心情が伝わってきます。
suisさんは楽曲のレコーディング中、回数を重ねるうちに歌いながら泣くほど気持ちを追い込んでいたそうです。沈んだ気持ちの青年に憑依したような感覚だったという、役に入り込んだsuisさんの今にも泣き出しそうな歌声が印象的な人気曲です。
4-3.ただ君に晴れ
ミュージックビデオの再生回数は1.8億回を超える、ヨルシカ屈指の代表曲です。2018年発売の2ndミニアルバム「負け犬にアンコールはいらない」の収録曲で、文化祭や演奏会の披露曲として多くの学生達から選ばれるほど人気を集めています。
セーラー服の少女が出演するミュージックビデオと「夏の匂い」などの歌詞が、青春時代を思わせるさわやかな楽曲です。サビ途中に聞こえる手拍子が特徴的で、「ただ君に晴れ」の気持ちのよい軽快なリズム感を演出しています。
まとめ
suisさんは、男女2人組バンド「ヨルシカ」の女性シンガーです。徹底してプロフィールを非公開にしており、顔出しをして何をされるか分からないという恐怖心から、顔出しもしていません。謎が多い女性シンガーですが、彼女の独特なハスキーボイスやバランスのとれた美しい歌声と発声に、多くのファンが魅了されています。
近年では美しい声を生かしてシンガーとしての活動だけでなく、ナレーションを務めるなど活動の幅を広げています。単独での音楽活動や他アーティストとのコラボも増えているため、今後の活躍には目が離せません!
※当記事は2023年3月時点の情報をもとに作成しています