t-Aceさんは、イケメンな容姿に破天荒な生き方が人気のラッパーです。t-Aceさんの魅力はエロくてクズであることだけでなく、浮ついた表面の裏側にある深い闇の部分にもあります。暗い過去を跳ね飛ばすような笑顔、真面目な一面に多くのファンが惹かれています。
当記事では、t-Aceさんのプロフィールやこれまでの経歴、魅力などについて解説します。t-Aceさんの代表曲も挙げるため、気になる方はぜひ聴いてみてください!
1.t-Aceとは?
名前 | 住谷 翼(すみや つばさ) |
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生年月日 | 1981年4月3日 |
出身 | 沖縄県生まれ、茨城県水戸市育ち |
身長 | 182cm |
t-Ace(ティーエース)さんは、1981年生まれで現在41歳の人気ラッパーです。KMM Entertainment株式会社という名称の個人事務所に所属しています。動画アプリTikTokで2017年にリリースした「超ヤバい」が爆発的に人気を集め、本人の動画配信も相まって注目が一気に集まりました。
t-Aceさんは、ラッパーに転身する前は「DJ翼」として活動していました。クラブ内で誰かが「t-Ace」と呼ぶようになり、自然にt-Aceの名が定着します。いつ誰が呼び始めたかや、名前の由来は本人も知りません。
1-1.t-Aceの経歴
t-Aceさんは沖縄県生まれですが、3歳には千葉県に転居、複雑な家庭環境で7歳からは祖母に引き取られ茨城県で育ちました。中学生の頃にヒップホップと出会い、高校中退後は都内のクラブでDJとして音楽活動を始めます。16歳で友人を亡くす事件をきっかけに音楽活動を一時休止し、茨城県に戻りとび職をしていた時期もありました。
活動再開したt-Aceさんがラッパーに転身するきっかけになったのが、地元水戸の有名ラップグループ「LUNCH TIME SPEAX」です。ソニーミュージックよりデビューしたLUNCH TIME SPEAXの楽曲は、当時の日本語ラップシーンで大流行します。彼らの活躍に影響を受けたt-Aceもラッパーとしての道を歩み始めました。
順調にラッパーとしてのキャリアを積み重ねたt-Aceさんは、2019年にLINE MUSICインディーズアーティストランキングで、レペゼン地球を抑え1位に輝きます。今や日本のラップ界の中心人物と言っても過言ではありません。
2.t-Aceの魅力
夜の飲食店をはじめとした若年層の女性を中心に、t-Aceさんは熱い支持を集めています。その人気は地方都市でt-Aceさんのライブがあると、キャバ嬢の出勤率が下がると言われるほどです。近年はTikTokでt-Aceさんの楽曲が使用され、ファン層はさらに広がりを見せています。
ここではt-Aceさんの人気の秘密を紹介します。
2-1.少年のような笑顔
複雑な生い立ちや壮絶な過去を織り交ぜた楽曲、体に入っているたくさんのタトゥーによって、t-Aceさんはハードなイメージを持たれがちです。しかし、実際のt-Aceさんは少年のような笑顔を見せる一面が多くあります。
数多くの辛い経験をしてきたからこそ、t-Aceさんはハッピーに今を楽しんだ方が幸せになると考えるようになりました。「自分が笑えば周りも笑うようになり、もっと明るくなれる」と、t-Aceさんはインタビューでもこたえています。
笑顔を大切にするt-Aceさんの考え方と、t-Aceさんの笑顔に元気づけられるファンも少なくありません。
2-2.気取っていない天然のかっこよさ
ブランディングのために演じているキャラクターではなく、気取らない天然のかっこよさもt-Aceさんの魅力です。「エロ神クズお」と呼ばれ自他ともに認めるエロくてクズなキャラクターも演技ではないことが、ライブやイベント、インタビューでの言動によって裏打ちされています。
刺激的な言葉が並ぶ楽曲にも実体験や本音もさりげなく織り交ぜられており、垣間見える人間性にもファンは魅力を感じています。
2-3.真面目で優しい性格
派手な見た目で刺激的なパフォーマンスを行うt-Aceさんは、地元への愛に溢れる方でもあります。幼少期から長く暮らした茨城県水戸市では、東日本大震災直後の2011年4月にチャリティライブを行ないました。その後、ラッパーとして初の水戸大使に任命されています。
2019年には台風19号による被災地への見舞金として、t-Aceさんは水戸市に300万円を寄付しました。その後も、児童養護施設への寄付を行うなど、継続したチャリティ活動を行っています。t-Aceさんは今後も大きなイベントを水戸で開催するなど、水戸のためになることを行いたいと述べています。
2-4.自身の経験や哲学を盛り込んだ楽曲
t-Aceさんはこれまで、幼少期に両親の離婚で住まいを転々とした辛い経験や、母親や親友、元彼女の死など数多くの悲しい経験をしてきました。t-Aceさんの半生や人生観を盛り込んだ楽曲に、多感な年代の共感が集まっています。
コロナ禍でライブツアーができず、女性と遊ぶ機会が激減した時期の楽曲は、エロとは無縁のしっとりしたバラードに仕上がりました。t-Aceさんが現在も実体験に基づいた楽曲作成を行っていることが分かります。
2-5.過激なライブ
多くのアーティストのライブではタオルを振り回すシーンがよく見られますが、t-Aceさんのライブではブラジャーを振り回すのが定番になっています。現在ではファンも振り回すためのブラジャーを持参するほどです。
ライブ後には、t-Aceさんのイメージにぴったりな「ワンチャン・スタンプチャレンジ」が行われたこともあります。ワンマンライブのチケットを買ってくれたファンに対して、t-Aceさんが2人で過ごせるかをその場でジャッジするイベントです。
黒のスタンプは「ブス、帰れ、今日は抱けない」、赤のスタンプであれば「抱きたい、タイプな女の子」を意味します。ファンを好みで区別するイベントに驚かされますが、t-Aceさんはファンレターを大事に保管していたり、サプライズでファンサービスをしたりする一面もあります。ギャップに魅力を感じるファンも多いでしょう。
3.t-Aceの代表曲を3つ紹介!
t-Aceさんの楽曲は、赤裸々な気持ちが綴られた印象に残るものが多いのが特徴です。地位や名声に引き寄せられる女性と、女性の相手をする男性の思惑を歌った「ダレもいねぇ」は、t-Aceさんの実体験に基づいています。
安室奈美恵さんの代表曲をサンプリングして男性目線で歌った「Sweet 19 Blues〜オレには遠い〜」は、ラップに馴染みのない方にもおすすめです。
ここでは、t-Aceさんを語る上で外せない代表曲を3つ紹介します。
3-1.PORSCHEでKISS
「PORSCHEでKISS」は、キスはするけど付き合ってはいない、といった大人の恋愛を描いた楽曲です。
車で待ち合わせ場所に向かった男性は、相手の女性の姿を見て我慢できずに行動に移してしまいます。遊びの付き合いだと割り切ろうとしても割り切れない、情が入りつつある男性目線での歌詞に切なさを感じます。独特なリズムと聞き取りやすいラップで、つい口ずさみたくなる一曲です。
3-2.またね…
物心つく前に沖縄で別れた母親と、t-Aceさんは大人になってから再会します。ラッパーとして順調に活躍し、再び親子の時間を作れると思った矢先、お母さんは他界しました。「またね…」は、t-Aceさんの母親に向けた素直な気持ちを表現した楽曲です。
辛い過去を乗り越えて前に進もうとする歌詞は、どのような家庭を持つ方でも共感できるでしょう。t-Aceさんの普段の笑顔や明るい振る舞いを知っていると、胸が締め付けられるとともに、深い人間性も垣間見える楽曲です。
3-3.超ヤバい
2017年にリリースされた「超ヤバい」は、TikTokで多くのユーザーに使用され、YouTube再生回数は3千万回に迫る爆発的なヒットとなりました。「超ヤバい」は、t-Aceさんの体に無数に彫られたタトゥーをテーマにしています。
t-Aceさんのタトゥーは左半身にしか入っておらず、曲を聞くとその理由が亡くなった母親との約束で右半身には入れていないことが分かります。印象的なイントロと、生きていく上での不自由さを皮肉るハードな歌詞が耳に残る楽曲です。
まとめ
t-Aceさんは、自他ともに認める「エロ神クズお」として人気を博しているラッパーです。多数のタトゥーをはじめとした派手な見た目に反して、水戸大使としてチャリティ活動を開催するなど、真面目で優しい性格が魅力です。また複雑な生い立ちや辛い経験など、実体験をもとにした楽曲が多くのファンから共感を得ています。
t-Aceさんは人柄や楽曲だけでなく、過激なライブも人気です。タオルの代わりにブラジャーを振り回す独特のスタイルで、ライブ後には女性ファンが自分の好みであるか判断するイベントを行うこともあります。楽曲を聴いてライブが気になった方は、ぜひ参加してみてくださいね!
※当記事は2023年1月時点の情報をもとに作成しています