漫画家石田スイさんが手がける漫画「東京喰種(トーキョーグール)」は、累計発行部数が4700万部を突破した人気作品です。
東京喰種のアニメ版は、2014年から2018年にかけて第4期まで放送され、全48話で完結しました。主題歌はオープニング・エンディングともに人気で、完結後の現在でも国内外のファンから愛されています。
当記事では、東京喰種の歴代オープニング・エンディング主題歌を紹介します。東京喰種のアニメや主題歌について知りたい方や、再度振り返りたい方にとって参考になれば幸いです。
1.東京喰種(トーキョーグール)とは?
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— 石田スイ (@sotonami) December 20, 2022
東京喰種(トーキョーグール)とは、漫画家石田スイさんによって描かれた作品です。2011年から週刊ヤングジャンプで連載が始まり、2018年に完結しました。累計発行部数は全世界で4700万部を突破しており、世界中から愛されている超人気漫画です。
漫画だけでなく、テレビアニメ化や舞台化、実写化など、さまざまなメディアミックス展開が進められています。
1-1.東京喰種のあらすじ
人の姿で人間世界に紛れ込み、人を喰らう正体不明の怪人喰種(グール)が蔓延する、東京を舞台としたダークファンタジー作品です。
人を喰らう正体不明の喰種たちに怯えながら暮らす東京で、ごく普通の青年である主人公「カネキ」は喰種に襲われ瀕死状態になります。しかし、喰種の臓器を移植されたことがきっかけで、人間と喰種、二種の特徴を併せ持った存在である半喰種になってしまいます。
半喰種となったカネキは、人肉を食べなければ生きていけない状態になり、人間と喰種との間で苦悩と葛藤に満ちた生活を送るというストーリーです。
1-2.東京喰種の魅力
東京喰種に出てくる登場人物たちは、皆何かしら暗い過去を抱えており、登場人物たちが物語の中で成長していく過程を見ることができるのが魅力の1つです。
また、現実でも感じられるような、リアルな葛藤や内に秘めた思いなどが、とても現実的に表現されています。葛藤や思いを抱えた登場人物の発言や生き様を見ると、「このキャラ今の自分みたい」「このセリフは自分に対して言われているようだ」と思える場面も多々あります。
さまざまなバックグラウンドを持つ登場人物の発言や行動に共感したり気づかされたりして、勇気をもらえる作品です。
2.東京喰種のオープニング主題歌を紹介
この世の不利益は?
— 石田スイ (@sotonami) December 20, 2021
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東京喰種のアニメ版は、2014年から2018年にかけて第4期まで放送され、全48話で完結した大人気アニメです。
ここでは、アニメ作品のシリーズ名と、使用されたオープニング主題歌の魅力を詳しく解説します。
2-1.unravel/TK from 凛として時雨
第1期「東京喰種トーキョーグール」のオープニング曲「unravel」は、ロックバンド「凛として時雨」のギター・ボーカルを担当しているTKさんのソロシングルです。「TK from 凛として時雨」はTKさんがソロ活動時に使用するアーティスト名です。
「unravel」は、漫画の原作者石田スイさんから熱烈なオファーを受け、「TK from 凛として時雨」名義で初シングル曲として製作されました。期間限定版CDジャケットは、石田スイさん直筆のイラストバージョンとなっています。
2-2.無能/osterreich
第2期「東京喰種トーキョーグール√A」のオープニング曲「無能」は、高橋國光さんのソロプロジェクトとして作られました。高橋國光さんは、もともとバンド「the cabs」のギタリストとして活動していましたが、2013年にバンドが解散して以降、初の活動となりました。ソロプロジェクト名は「osterreich(オストライヒ)」で、ボーカルはバンド「ハイスイノナサ」の元ボーカル・キーボードの鎌野愛さんです。
第2期となるオープニング曲も、石田スイさんからのオファーがきっかけで楽曲提供がされました。女性ボーカル鎌野愛さんの儚げな歌声と、ピアノや複雑なドラムスの演奏、リズム感などがマッチし、幻想的な雰囲気の曲に仕上がっています。
2-3.asphyxia/Co shu Nie
第3期「東京喰種トーキョーグール:re」のオープニング曲「asphyxia(アスフィクシア)」は、Co shu Nie(コシュニエ)による楽曲です。Co shu Nieは中村未来さん(ボーカル)と松本駿介さん(ベース)による2人組ロックバンドで、「asphyxia」で2018年にデビューします。
メジャーデビューのきっかけとなったのは、Co shu Nieの曲を聞いた石田スイさんからの直々のオファーでした。「asphyxia」は人気アニメ東京喰種のオープニング曲として注目され、iTunesチャートではTOP5を獲得し、ヒット曲となりました。
2-4.katharsis/TK from 凛として時雨
第4期「東京喰種トーキョーグール:re(最終章)」のオープニング・テーマは「katharsis(カタルシス)」です。「katharsis」は、第1期「東京喰種トーキョーグール」でオープニング曲を担当した「TK from 凛として時雨」が再び曲を提供しています。
TKさんの切なげな声から楽曲が始まり、イントロに入るとキレのあるサウンドが特徴的な曲です。間奏が終わり、転調して迎えるラストのサビ部分ではより勢いが強まり迫力のある作品に仕上がっています。
3.東京喰種のエンディング主題歌を紹介
12/20 pic.twitter.com/TPlPhjOYrh
— 石田スイ (@sotonami) December 20, 2020
東京喰種にはテレビアニメ以外にも、OVAや実写映画、2.5次元舞台も行われており、他の作品も一緒に楽しむのがおすすめです。
ここでは、東京喰種のエンディング主題歌を紹介します。
3-1.聖者たち/People In The Box
第1期「東京喰種トーキョーグール」のエンディング主題歌「聖者たち」は、3人組ロックバンド「People In The Box」の楽曲です。東京喰種のエンディング曲に抜擢されたことをきっかけに「People In The Box」を知った人も少なくありません。
「聖者たち」は、ダークな世界観を描くアニメの雰囲気に合わせたベースの歪みから始まります。終始暗い雰囲気が漂いますが、サビでは少し明るめの曲調となっており、聴く人を引き込む魅力的な楽曲に仕上がっています。
3-2.季節は次々死んでいく/amazarashi
第2期「東京喰種トーキョーグール√A」のエンディング主題歌「季節は次々死んでいく」は、2人組ロックバンド「amazarashi」の楽曲です。「amazarashi」はデビュー前から現在まで顔出しや露出がほとんどないミステリアスなバンドとして知られています。
ピアノから始まる美しいサウンドが特徴的で、サビへと続く力強い歌声が魅力的な楽曲です。歌詞は「死」をテーマにしていますが、前向きに生きることを感じさせる、希望を持てるような内容になっています。
3-3.HALF/女王蜂
第3期「東京喰種トーキョーグール:re」のエンディング主題歌「HALF」は、4人組ロックバンド「女王蜂」の楽曲です。「女王蜂」らしさを感じさせるへヴィなサウンドと、聴いていて心地よいテンポのダンスミュージックに仕上がっています。
アニメタイアップは「女王蜂」にとって初めてでしたが、完成した楽曲を提供したところ、作者の石田スイさんから一発OKをもらうことができました。このようなエピソードからも、アニメの世界観とマッチした曲だということが分かります。
3-4.楽園の君/osterreich
第4期「東京喰種トーキョーグール:re(最終章)」のエンディング主題歌「楽園の君」は、高橋國光さんのソロプロジェクト「osterreich(オストライヒ)」の楽曲です。
ボーカルはバンド「cinema staff」の飯田瑞規さんが務め、持ち前の透明感ある歌声がとても素敵な楽曲です。また、ドラムスは第1期のエンディング曲を担当したバンド「People In The Box」の山口大吾さんが担当しています。コーラスには第2期オープニング曲でボーカルを務めた鎌野愛さんが起用され、まさにTVアニメ東京喰種の最終章に相応しい、素晴らしい楽曲に仕上がっています。
まとめ
東京喰種(トーキョーグール)のアニメ版は、2014年から2018年にかけて放送されました。第1期では、「凛として時雨」のギター・ボーカルを担当しているTKさんが、オープニング曲「unravel」を担当しています。ほかにも、オープニング主題歌には「無能」「asphyxia(アスフィクシア)」「katharsis」があり、いずれも人気楽曲です。
東京喰種のエンディング主題歌は、「聖者たち」「季節は次々死んでいく」「HALF」などがあり、第4期の「楽園の君」は最終章に相応しい仕上がりになっています。
※当記事は2023年6月時点の情報をもとに作成しています