シンガーソングライターであるUruさんは、映画やドラマ・アニメのタイアップ曲を多く担当しているため、名前や楽曲を聞いたことがある方もいるでしょう。しかし、神秘的な雰囲気のUruさんのプロフィールは非公開とされているものも多く、謎が多いことも一層注目を集める要因となっています。
当記事では、Uruさんの経歴や魅力、おすすめの楽曲について詳しく解説します。Uruさんについてより深く知りたい方は当記事をぜひご覧ください。
1.Uruのプロフィール・経歴を紹介
Uru(ウル)さんは、透明感のある優しい歌声で多くの人を魅了するシンガーソングライターです。「奇蹟の歌声」と称され、手掛けた楽曲は多くの映画やドラマ、アニメに起用されています。
Uruさんの本名や出身地、生年月日などのプロフィールは非公開となっています。活動名「Uru」以外の情報は伏せられており、テレビ番組への出演も多くありません。楽曲の素晴らしさに加え、謎が多いことからも注目を集める人物です。
ここでは、Uruさんがデビューするきっかけになったエピソードや、デビュー後の経歴をご紹介します。
1-1.Uruのデビューのきっかけ
Uruさんはデビュー前、人気歌手の楽曲をカバーして自身のYouTubeチャンネルに動画を投稿していました。動画を目にした現在の事務所の方からスカウトされ、メジャーデビューを果たしています。
●UruさんがYouTubeに投稿したカバー楽曲
- ひこうき雲/荒井 由実
- さくら/森山 直太朗
- I LOVE YOU/尾崎 豊
- ロビンソン/スピッツ
Uruさんが歌手を目指すようになったのは、スキマスイッチのライブを観に行ったことがきっかけです。
UruさんはYouTubeで活動をする前にオーディションを受けていました。しかし、プロとして歩む覚悟があるのか自分自身の気持ちに疑問を持ち、途中で審査を辞退してしまいます。審査を辞退したことを後悔していましたが、のちに観たスキマスイッチのライブパフォーマンスに感動し、歌への気持ちを新たに再始動します。
本格的にデビューを目指してからは、自身で演奏と撮影・編集までこなした歌唱動画をYouTubeにアップし、注目を集めました。メジャーデビューまでに投稿した動画は100本に及びます。
1-2.Uruのデビュー後の経歴
デビュー後、Uruさんの名前は楽曲をリリースするたびに広まり、現在に至るまで映画やドラマ、アニメなど多くの作品とタイアップしています。
- 2016年「星の中の君」:映画「夏美のホタル」主題歌
- 2017年「娘より」:MBS開局65周年記念 新春ドラマ「しあわせの記憶」主題歌
- 2020年「Break」:テレビアニメ「半妖の夜叉姫」エンディングテーマ
- 2022年「それを愛と呼ぶなら」:TBS系 日曜劇場「マイファミリー」主題歌
2016年リリースの「星の中の君」はメジャーデビュー曲にもかかわらず、映画の主題歌に抜擢された楽曲です。カップリング曲の「ホントは、ね」はCMソングに起用され「第70回広告電通賞」で優秀賞を受賞しています。2020年には「第62回輝く!日本レコード大賞」で特別賞を受賞し、話題になりました。
Uruさんの楽曲の中には、歌手のLiSAさんとコラボしたものもあります。2020年11月に「再会」のタイトルでリリースした楽曲は、UruさんとLiSAさんのどちらのファンにとっても注目の一曲です。
また、木村 拓哉さんには楽曲提供をしており、歌唱力だけではなく作詞・作曲面でも評価されています。
2.Uruの魅力は?
Uruさんの魅力は、その歌声にあります。透明感があり上品さが漂う歌声は、聴き手の心に浸透し、歌詞の情景や込められた思いを語りかけるように届けてくれます。切なさや希望、優しく包まれるような感覚など、楽曲によってさまざまな感情を聴き手に抱かせる表現力も魅力の1つです。曲調や歌詞によって異なる表現は、多くの人の心をつかみます。
YouTubeチャンネルの「THE FIRST TAKE」で披露した、一発録りの「それを愛と呼ぶなら」は、特に鮮明に歌声の美しさが感じられる仕上がりです。伴奏がピアノのみでシンプルに構成されているため、透明感のあるUruさんの唯一無二の歌声と、優れた表現力をより強く感じられます。
Uruさんの歌唱動画の多くは、Uruさんご自身の姿を目立たせない演出が用いられています。横や斜め、顔に髪がかかっている画角やモノクロの演出が多く、聴き手がUruさんの姿にとらわれず、純粋に楽曲と歌声を堪能できるようなMVです。
3.必聴!Uruの人気曲は?
Uruさんが現在に至るまでに公開した楽曲は、カバー曲を含め100曲を超えています。オリジナルソングには「振り子」や「ファーストラヴ」「Love Song」などがあり、いずれも映画・ドラマとタイアップした楽曲です。
ここでは、Uruさんの楽曲の中でも特に代表的と言える人気曲をご紹介します。
3-1.あなたがいることで
「あなたがいることで」は、TBS系 日曜劇場「テセウスの船」の主題歌です。2020年2月9日に配信限定でリリースされています。
ドラマは、タイムスリップした主人公が家族の笑顔を取り戻すため、とある事件を食い止めるべく奮闘する物語です。歌詞はドラマの内容を反映し、大切な人の幸せを願う気持ちと守りたいと思う気持ちが込められています。
ドラマとマッチする歌詞に大きな反響が集まり、配信限定にもかかわらずオリコン週間チャートで1位を獲得した楽曲です。ドラマをきっかけにUruさんを知り、ファンになった人も多いと言われています。
3-2.プロローグ
「プロローグ」は、TBS系 火曜ドラマ「中学聖日記」の主題歌です。2018年10月30日に配信開始、同年12月5日にCDがリリースされています。
中学生と女教師の禁断のラブストーリーが描かれたドラマでは、初回オンエアの冒頭から本楽曲が用いられました。許されない禁断の恋に揺れ動く心情が表現された歌詞からは、切なさや胸の苦しみ、愛情が感じられます。
多くの人がUruさんの楽曲に癒しや優しさのイメージを抱いていたところ、本楽曲が発表されSNSでは話題になりました。
3-3.奇蹟
「奇蹟」は、TBS系 金曜ドラマ「コウノドリ」の主題歌に起用された楽曲です。2017年11月4日に配信開始、同年11月8日にCDリリースされています。
「奇蹟」はUruさんが初めて、連続ドラマの主題歌を担当した楽曲です。命を題材にして展開するドラマに併せて作られており、切なさの中に優しさも感じる仕上がりとなっています。
「コウノドリ」は、出産や子育てに関連する社会問題も取り上げているドラマです。歌詞には、命の誕生とかけがえのなさに加え、子育てに奮闘する母親たちを勇気づけるようなフレーズも取り入れられています。
3-4.remember
「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」の主題歌に起用された「remember」は、2018年9月26日リリースの楽曲です。
「夏目友人帳」の優しい世界観にマッチするように作られた本楽曲は、切なさの中に暖かさも感じるメロディとなっています。歌詞からは、心を閉ざしていた主人公が出会いの中で優しさを知り成長する姿や、別れを経験しても記憶に残り続ける暖かさが伝わります。物語と相まって、より心に響く楽曲です。
3-5.フリージア
「フリージア」は、テレビアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のエンディングテーマに起用された楽曲です。2017年2月15日にリリースされています。
フリージアが萼(がく)から花開くたくましい姿と、物語に登場するキャラクターを重ね合わせて作られた楽曲です。歌詞からは強い絆や切なさを感じる一方、曲調は優しく聴き手を包み込むようなバラードとなっています。
MVには、ロープで作られたフリージアのオブジェが用いられています。オブジェの影まで美しいMVは神秘的に仕上がっており、一見の価値ありです。
まとめ
Uruさんは奇蹟の歌声を持つとも言われるシンガーソングライターで、多くのドラマや映画・アニメの主題歌を担当しています。デビュー前から多くのカバー楽曲をYouTubeに投稿しており、動画が話題となりメジャーデビューにつながりました。
Uruさんの魅力は表現力と透明感のある歌声です。「あなたがいることで」や「プロローグ」、「奇蹟」などタイアップ曲にも魅力的な曲がたくさんあるため、Uruさんの歌声に惹かれた方はぜひさまざまな曲を聞いてみてください。