京セラドームは大阪を代表する多目的ドームで、野球をはじめコンサートやイベントなど多くの催しが開催される人気の会場です。収容人数(キャパ)はイベントの形態によって異なり、座席の種類によっても見え方が変わります。どの座席がどのような特徴を持っているのかを把握しておくことで、より快適にイベントを楽しめるでしょう。
この記事では、京セラドームのキャパや他のドームとの違い、各座席の特徴と見え方について詳しく解説します。さらに、電車や車を利用したアクセス方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1. 京セラドームのキャパ
京セラドーム(京セラドーム大阪)は、大阪市西区にあるドーム型のスタジアムです。1997年に「大阪ドーム」としてオープンし、2006年7月1日にネーミングライツ・パートナーシップ契約を結んで現在の名前になりました。
京セラドームは国内最大級のアリーナ空間を有しているのが大きな特徴です。プロ野球をはじめとする各種スポーツ競技はもちろん、コンサートや展示会、式典など、さまざまなイベントで活用されています。
京セラドームの最大収容人数は55,000人です。プロ野球開催時の最大席数は36,220席となっています。
1-1. 他のドームとのキャパの違い
アーティストのライブやコンサートでは、国内のさまざまなドーム会場をツアーで巡ることも少なくありません。中でも人気アーティストが通る道として「5大ドームツアー」と呼ばれるものがあり、京セラドームも5大ドームに含まれています。5大ドームは音楽ファンからも人気が高いので、席が取れるのか心配している方もいるでしょう。
以下の一覧表は、京セラドーム以外の5大ドームの会場について、キャパの違いをまとめたものです。
会場名 | 最大収容人数 |
---|---|
東京ドーム | 55,000人 |
大和ハウス プレミストドーム (札幌ドーム) | 53,820人 |
バンテリンドーム ナゴヤ | 50,619人 |
みずほPayPayドーム福岡 | 40,000人 |
出典:大和ハウス プレミストドーム「大和ハウス プレミストドームとは」
京セラドームの最大収容人数は東京ドームと同じく最大55,000人なので、各ドーム会場の中でもキャパが広いと言えるでしょう。また、京セラドームはアクセスの良さが人気の理由の1つです。「ドーム前」や「ドーム前千代崎」をはじめ複数の駅から徒歩で行ける距離にあるので、多方面から行きやすいドーム会場と言えます。
2. 京セラドームの座席の違い
京セラドームにはさまざまな座席があります。京セラドームの公式サイトではスタンド席各所からの見え方も紹介しているので、一度チェックしてみるのがおすすめです。
以下では、アリーナ・スタンド下段・スタンド上段・ビスタルームの4つの座席について詳しく紹介します。
2-1. アリーナ
アリーナ(アリーナ席)は、野球の試合ではグラウンドとなる場所に設置される座席です。コンサートやライブ、イベントなどの際に設置される座席であり、ほかの座席に比べてステージに近いというメリットがあります。アーティストの姿を肉眼で確認できる可能性が高まるほか、イベントの迫力や臨場感を楽しめるのも魅力です。
ただし、アリーナ席には高低差がありません。後方になるほどほかの観客に埋もれる可能性が高くなり、スタンドで双眼鏡を使用したほうがかえってアーティストを見やすいケースもあるので注意しましょう。
アリーナの配置は、正面ステージのみや正面ステージ+花道、センターステージなど、イベントごとに異なります。メインステージがアリーナの中央に設置される場合は、座席による見え方の差はあまり生まれないでしょう。
2‐2. スタンド下段
スタンド下段は、アリーナ席の周りを囲むように設置された1階席です。アリーナ席よりもステージから距離があるものの、座席に高低差があるので、前の人の頭で視界が遮られにくいというメリットがあります。ステージからの距離が気になる方は双眼鏡を準備しておくとよいでしょう。
また、アリーナでは一般的にパイプ椅子に座ることになりますが、スタンド席では備え付けの座席に座ることになります。スタンド席の背もたれはやや高めなので、パイプ椅子よりも座り心地が良いと感じるかもしれません。
スタンド下段の後列は、スタンド上段が屋根のように飛び出している部分がありますが、よほど見上げる演出でなければ視界を遮られることはないでしょう。
2‐3. スタンド上段
スタンド上段はいわゆる2階席で、高い位置にあるのがポイントとなっています。スタンド上段からは会場全体を見渡せるので、観客も含めたイベント全体の雰囲気を楽しみたい方にはおすすめの席です。
一方で、スタンド上段はステージからは遠いので、アーティストなどの姿を肉眼で見るのは難しいと言えます。モニターで楽しむのも1つの手ですが、双眼鏡やオペラグラスを持参すると安心です。なお、スタンド上段の前列は前にせり出しており、スタンド下段の後列よりも見えやすい可能性もあります。
スタンド上段はかなり高い位置にあるので、高所恐怖症の方は注意してください。
2‐4. ビスタルーム
ビスタルーム(ビスタ席)とは、京セラドームの6・7・8階に位置しているバルコニー席付き特別観覧室です。アリーナやスタンドからは独立したエリアで、ほかの座席では味わえない静寂を楽しめる部屋が用意されているのが大きな特徴です。ただし、音楽イベントなどでは室内のソファなどに触れることが禁止されているケースも多いので、注意事項をよく確認し、しっかりと守りましょう。
ビスタルームの座席はバルコニー席で、アリーナやスタンドとの行き来はできません。入場ゲートもほかの座席とは分かれており、席数が比較的少ないこともあって混雑しにくい点はメリットと言えるでしょう。座席はふかふかで隣の座席との間隔にもやや余裕があり、贅沢な空間となっています。
ただし、ビスタルームも地上から高い位置にあるので、高所恐怖症の方は注意したほうがよいでしょう。
3. 京セラドームへのアクセス
京セラドームへは電車や車でアクセスするのが便利です。イベントの開催日には周辺道路が混雑することが多いので、可能であれば電車で向かうのがおすすめです。
以下では、京セラドームへのアクセス方法について詳しく紹介します。
3-1. 電車でのアクセス
京セラドームは、徒歩10分圏内にドーム前千代崎駅、ドーム前駅、九条駅、大正駅と4つの駅があります。それぞれの駅から京セラドームまで歩く際にかかる時間は以下の通りです。
徒歩でかかる時間 | |
---|---|
長堀鶴見緑地線「ドーム前千代崎駅」 | 約5分 |
阪神なんば線「ドーム前」駅 | 約2分 |
地下鉄中央線「九条」駅 | 約9分 |
JR大阪環状線「大正」駅 | 約7分 |
京セラドームの最寄り駅はドーム前駅で、2番出口から出て約2分歩けば到着します。一方、上記の中で最も遠いのは九条駅ですが、九条駅と京セラドームの間にはナインモール九条商店街があり、飲食店が多いというメリットがあります。イオンモール大阪ドームシティはイベント時には混雑しやすいので、食事などはナインモール九条商店街で楽しむのも1つの手です。
3‐2. 車でのアクセス
京セラドームには、京セラドーム大阪駐車場という地下駐車場があります。京セラドームの真下にあるので、館内のエレベーターを使ってすぐにスタジアムモールや入場ゲート階に行けるのが便利です。
京セラドーム大阪駐車場の営業時間はイベントによって異なるほか、乗用車1.53メートル以下の車高制限があるので注意しましょう。また、アリーナイベント開催日には駐車場の利用料金が通常よりも高くなります。
京セラドーム周辺には、ほかにも「タイムズ大阪ドーム南」や「タイムズ南市岡1丁目」、「タイムズ千代崎第3」などのパーキングエリアがあります。中でもタイムズ大阪ドーム南は京セラドームから約200メートルと距離が近く、自動車の収容可能台数も多いです。駐車料金は京セラドームに近いほど高くなる傾向があるので、距離や料金を比較しながら選ぶとよいでしょう。
まとめ
京セラドームのキャパはイベントによって異なりますが、最大で約55,000人を収容できます。アリーナ席はステージに近く臨場感を味わえる一方、スタンド席は高さによって見え方が異なります。ビスタルームは特別な空間で、ゆったりと観覧したい方におすすめです。
また、京セラドームへは電車でのアクセスが便利で、最寄り駅から徒歩で行くことができます。車での来場も可能ですが、周辺の駐車場を事前に確認しておくことが大切です。座席選びやアクセス方法をしっかりと把握し、イベントを存分に楽しんでください。
※当記事は2025年2月時点の情報をもとに作成しています