さいたまスーパーアリーナは、埼玉県さいたま市に位置する日本有数の多目的アリーナです。スポーツイベントや音楽コンサート、企業イベントなど、幅広い用途に対応できる施設として知られ、年間を通じて多くのイベントが開催されています。
また、独自の座席可動システム「ムービングブロック」により、イベントごとに最適なレイアウトを提供できる点も大きな特徴です。
当記事では、さいたまスーパーアリーナの座席の種類やキャパシティ、周辺情報などを詳しくご紹介します。
1.さいたまスーパーアリーナの座席の特徴と種類
さいたまスーパーアリーナは、2000年9月に埼玉県さいたま市にオープンしたアリーナ施設です。「たまアリ」や「さいアリ」の愛称でも知られており、インターネット上では「SSA」と略されることも少なくありません。
さいたまスーパーアリーナは音響設備に優れた施設で、競技会場やアーティストなどのフェス、テレビ番組の収録、株主総会など、さまざまなイベントにも使用されています。また、毎年大晦日には総合格闘技のビッグマッチが開催されることでも有名です。後楽園ホールと並んで「格闘技の聖地」として、多くのファンから親しまれています。
ここでは、さいたまスーパーアリーナの座席の特徴や種類について解説します。
1-1.さいたまスーパーアリーナの座席の特徴
さいたまスーパーアリーナの座席は、世界最大級のフレキシブルな可動システム「ムービングブロック」を導入していることでも知られています。「ムービングブロック」は、客席となる座席や床、ステージ、天井などを可動させられるシステムです。「ムービングブロック」によって、開催されるイベントの内容や規模に応じて、14パターンの空間に自由自在に変えられます。
また、座席は大きく分けると「メインアリーナモード」と「スタジアムモード」の2種類に分類されます。座席の形態にどの空間パターンを採用するかによって座席表も大きく異なるため、イベントごとに見え方が異なることもさいたまスーパーアリーナの特徴です。
1-2.さいたまスーパーアリーナの座席の種類と見え方
さいたまスーパーアリーナでは、座席の位置を「階」ではなく「レベル」と呼びます。1階スタンド席が200レベルで、そこから順番に300レベル、400レベル、500レベルと続いています。
ここでは、下表を用いながら座席(レベル)ごとの見え方の特徴やポイントについて解説します。
レベル | 見え方 |
---|---|
200レベル | 200レベルは1階スタンド席のことで、アリーナ全体を囲むように配置されている座席です。座席の数が最も多いのが特徴です。座席によってはステージが近いため、一体感を味わうこともできます。ただし、身長が低い人や子どもにとっては見えにくい場合もあるので注意が必要です。 |
300レベル | 300レベルは1階バルコニー席にあたる座席のことで、200レベルと400レベルの中間あたりに位置しています。ステージからは遠い座席ですが、座ったままゆっくりと楽しめる点が特徴です。 |
400レベル | 400レベルは2階スタンド席にあたる座席のことで、ステージ位置から遠い座席として知られています。若干見にくさはありますが、傾斜がある座席配置になっているため、座席によっては眺めが良いケースもあるのが魅力です。 |
500レベル | 500レベルは2階バルコニー席にあたる座席を指し、座席数が少ないことから高い人気を誇るレアな座席です。ステージ自体はかなり遠いため双眼鏡があると便利ですが、会場全体を見渡せます。ステージ上のアーティストの動きや、演出を楽しみたい人におすすめの座席です。 |
2.さいたまスーパーアリーナのキャパ・収容人数はどのくらい?
さいたまスーパーアリーナのキャパ・収容人数は、下表の通りです。
モード | 会場レイアウト | キャパ・収容人数 |
---|---|---|
スタジアム | センターステージ | 約37,000席 |
エンドステージ1 | 約30,000席 | |
エンドステージ2 | 約30,000席 | |
メインアリーナ | エンドステージ1 | 約12,500席 |
エンドステージ2 | 約16,000席 | |
センターステージ1 | 約19,000~22,500席 | |
センターステージ2 | 約22,000席 |
出典:さいたまスーパーアリーナ「施設概要-会場レイアウト・サイズ」
さいたまスーパーアリーナの「スタジアムモード」のキャパ・収容人数は、アリーナの真ん中にステージを作る「センターステージ」で最大37,000人です。アーティストなどの音楽コンサートがセンターステージで開催されることはほとんどなく、基本的にはステージを端に寄せて作るエンドステージでの構成が多いです。会場レイアウトをエンドステージにした場合、センターステージよりも少ない約30,000人のキャパ・収容人数となります。
また、「メインアリーナモード」のキャパ・収容人数は、「センターステージ」を設置する場合で最大約22,500人です。メインアリーナでのコンサートなども、基本的には「スタジアムモード」と同様「エンドステージ」による会場レイアウトが多い傾向にあります。「エンドステージ」の場合、会場の最大キャパ・収容人数は約12,500~16,000人となります。
2-1.さいたまスーパーアリーナの最大収容人数を他会場と比較
関東エリア周辺のコンサート会場の最大キャパ・収容人数は下表の通りです。
会場 | キャパ・収容人数(最大) |
---|---|
さいたまスーパーアリーナ | 約37,000人 |
東京ドーム | 約55,000人 |
横浜アリーナ | 約17,000人 |
有明アリーナ | 約15,000人 |
日本武道館 | 約14,471人 |
関東エリア周辺で一番キャパ・収容人数が多いコンサート会場は、東京ドームの約55,000人です。次がさいたまスーパーアリーナの約37,000人で、続いて横浜アリーナ、有明アリーナ、日本武道館となります。
全国的に有名なコンサート会場が多い関東エリアにおいても、3万人を超える収容人数を誇る会場は多くありません。アーティストのライブ開催地として有名な日本武道館でも、最大収容人数は約14,471人です。さいたまスーパーアリーナが、いかに大規模な会場であるかが分かります。
3.さいたまスーパーアリーナのアクセス情報
さいたまスーパーアリーナのアクセス情報や施設情報は、下表の通りです。
住所 | 〒330-0081 埼玉県さいたま市中央区新都心8 |
---|---|
アクセス | 【電車】 さいたま新都心駅から徒歩3分 北与野駅から徒歩7分 【車】 首都高速埼玉新都心線「さいたま新都心」出口からすぐ |
コインロッカー | あり |
駐車場 | あり さいたまスーパーアリーナ駐車場(営業時間:7時~24時) けやきひろば駐車場(営業時間:24時間営業) 30分ごとに200円(スーパーアリーナ0時~7時は1時間100円) 当日最大料金2,200円(0時~7時は最大料金適用外) 各種クレジットカード・電子マネー利用可 |
公式サイト | https://www.saitama-arena.co.jp/arena/ |
さいたまスーパーアリーナに来場する際は、公共交通機関の利用がおすすめです。さいたまスーパーアリーナや会場周辺の駐車スペースには限りがあるため、混雑が予想される大型イベント時には、公共交通機関を利用しましょう。
さいたまスーパーアリーナの駐車場は機械式駐車場となっており、3ナンバー及び高さ2.0m・幅1.8m・長さ5.0mを超える車両の駐車スペースには限りがあります。混雑時は駐車待機列から小型車優先で誘導されるケースがあるため、駐車できない可能性を考慮して行動することが大切です。
最寄り駅はJR京浜東北線・上野東京ライン・宇都宮線・高崎線の「さいたま新都心駅」ですが、一部の快速列車や特急列車などは停車しないため注意しましょう。
4.さいたまスーパーアリーナの周辺情報
さいたまスーパーアリーナの周辺は、さまざまな施設や観光スポットが集中している人気スポットです。
さいたまスーパーアリーナから車で約10分のところにあるコクーンシティは、さいたま新都心駅直結の大型ショッピングモールで、ファッションやレストラン、映画館などを備えています。音楽イベント前の買い物や時間つぶしなどにもぴったりで、飽きることなく過ごせるおすすめの商業施設です。
また、さいたまスーパーアリーナからは車で約15分のところにある「大宮すずらん通り商店街」も老若男女問わず人気の高いスポットです。写真映えのするレトロな風情漂う駅近の商店街となっています。一本道に沿って多種多様な店舗が軒を連ねており、立ち寄るだけでもワクワクすること間違いありません。さまざまなジャンルの料理が味わえる飲食店も多く集まっているため、グルメスポットとしても注目を集めています。
まとめ
さいたまスーパーアリーナは、音楽コンサートやスポーツイベント、企業の大型イベントなど、さまざまな用途に対応できる多機能な施設です。ムービングブロックによる柔軟な座席配置や大規模な収容人数を誇ります。
また、アクセスの良さや周辺のショッピング施設なども整っており、来場者にとって非常に便利な立地です。これらの特徴から、多くの方々に支持され続けている人気のアリーナであり、今後もさまざまなイベントが開催されることが期待されます。
※当記事は2024年10月時点の情報をもとに作成しています