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代々木第一体育館のキャパは?座席ごとの見え方・アクセス方法も

代々木第一体育館のキャパは?座席ごとの見え方・アクセス方法も

代々木第一体育館は、東京・渋谷にある歴史ある多目的アリーナです。スポーツイベントやコンサートなど、多岐にわたる催しが行われ、収容人数や座席の配置によって観覧のしやすさが変わります。初めて訪れる方や、座席選びに悩んでいる方にとって、キャパや座席の特徴を事前に把握することは重要です。

この記事では、代々木第一体育館の収容人数や類似会場との比較、座席ごとの特徴について詳しく解説します。さらに、アクセス方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1. 代々木第一体育館とは?

代々木第一体育館とは、東京都渋谷区にある体育館で、正式な名前は「国立代々木競技場第一体育館」です。1964年の東京オリンピック開催に向けて設立された体育館であり、実際に競泳用プールとしても使用されました。

代々木第一体育館はかつて、夏季には室内プール、冬季にはアイススケート場として一般公開され、プールに板を貼ることで体育館としても使用されてきました。現在ではプールやスケートリンクとしての利用は終了してフロアが敷設され、スポーツ競技やイベントの会場として用いられています。

代々木第一体育館の大きな特徴として、体育館自体が芸術作品として高く評価されていることが挙げられます。代々木第一体育館は世界でも珍しい吊り屋根式の体育館です。屋根全体が吊り構造になっており、上空から見ると半円を少しずらして向かい合わせたような美しい形状をしています。当時では前例のない、意匠的にも技術的にも秀でた建築作品として、2021年8月には国の重要文化財にも指定されました。

出典:文化庁「国指定文化財等データベース」

2. 代々木第一体育館のキャパは?

代々木第一体育館は、ライブやコンサートなどの音楽イベントでもよく利用される施設です。自分の好きなアーティストが代々木第一体育館でイベントを行う場合、事前にキャパを知っておきたいと考える方もいるでしょう。

以下では、代々木第一体育館のキャパについて詳しく解説します。

2-1. 収容人数

代々木第一体育館の収容人数は以下の通りです。

合計 12,898席(最大12,934席)
スタンド席(1,2階) 8,636席
車いす使用者 観覧席(介添者等席含む) 104席
来賓席 34席(最大70席)
アリーナ席 4,124席(最大)

引用:JAPAN SPORT COUNCIL「第一体育館 | 施設案内 | 代々木競技場」2024/02/12

代々木第一体育館のアリーナ席は、フロアの上をシートで覆い、椅子を並べて作られます。アリーナ席の収容人数は最大4,124席ですが、実際の席数はイベントごとに異なるので注意しましょう。

スタンド席は南北にそれぞれ1階席と2階席があり、1階席・2階席にはA~Lブロックが設けられています。来賓席は南スタンド1階席の中央にあり、車いす席は通常2席です。

2-2. 類似会場との比較

ライブ・コンサートなどのイベントが行われる会場によって、キャパは大きく変わります。以下の表で、代々木第一体育館と類似会場のキャパの違いを確認しておきましょう。

最大収容人数
代々木第一体育館 約12,900人
日本武道館 約14,500人
横浜アリーナ 約17,000人
さいたまスーパーアリーナ 約37,000人
東京ドーム 約55,000人

代々木第一体育館のキャパは、日本武道館と同規模です。ほかにも、有明アリーナや両国国技館などが、代々木第一体育館と同規模の会場として選択肢に上がりやすくなっています。

国内でもトップクラスの収容規模を誇る東京ドームと比べれば、代々木第一体育館の収容人数は少なく見えるかもしれません。しかし、東京都内のライブ会場の中では、代々木第一体育館のキャパは大規模クラスです。関東地区で代々木第一体育館を超える規模のライブでは、横浜アリーナやさいたまスーパーアリーナが利用されることが多くなります。

一方、代々木第一体育館では規模が大きすぎる場合は、キャパが5,000人程度の東京国際フォーラム・ホールAなどがよく使われます。

3. 代々木第一体育館の座席ごとのキャパ・見え方

座席によってステージの見え方は大きく変わるので、自分の座席からどのように見えるのか前もって確認しておきたい方も多いでしょう。以下では代々木第一体育館の座席ごとのキャパや見え方を紹介するので、参考になれば幸いです。

3-1. 1階スタンド席

代々木第一体育館の1階スタンド席は2階席に相当します。段差が設けられており視界が遮られないので、アリーナ席の後方よりもステージは見えやすいかもしれません。座席はA~Lのブロックに分けられており、メインステージはLブロック側に設けられているので、基本的にはAブロックがステージから一番遠くなります。そのため、A~Gブロックあたりまでの座席の場合、アーティストの表情などをしっかりと見たければ双眼鏡を持参するのがおすすめです。

代々木第一体育館のスタンド席はアリーナ席の両サイドに配置されており、ステージが真正面から見える場所はないのが特徴です。加えて会場自体が楕円形なので、ステージ正面に近いほうが座席の位置としては遠くなります。一方、Lブロックなどのステージ寄りのサイド席であれば、ステージがかなり近くに感じられるでしょう。

3-2. 2階スタンド席

代々木第一体育館の2階スタンド席は、3階席と呼べる位置にあります。1階スタンド席と同じく段差が設けられており、視界が開けているので、2階スタンド席でも必ずしも悲しむ必要はありません。

2階スタンド席のメリットは、会場全体が見えることです。特にメインステージから遠い後方エリアは、ステージから観客席までを広く見渡すことができ、観客が盛り上がる様子も含めたイベント全体の雰囲気を楽しめる席と言えます。

一方で、2階スタンド席はステージから遠くなるので、肉眼でアーティストの表情や細かい仕草まで見るのは難しいです。座席が後方エリアの場合は、アーティストの姿もかなり小さく見えるでしょう。ステージから遠いAブロックはもちろん、前方でもHブロックあたりまでは双眼鏡を使用したほうがよいかもしれません。

代々木第一体育館は、さいたまスーパーアリーナや東京ドームに比べればコンパクトな会場です。そのため、「2階スタンド席からでも予想よりステージが見えた」という声も多く聞かれます。

3-3. アリーナ席

代々木第一体育館のアリーナ席は一般的に、フラットな体育館の床にパイプ椅子を並べて設置されます。アリーナ席の構成はイベントによって異なり、実際の構成は当日行ってみなければ分からないケースも多いです。

代々木第一体育館は会場が楕円形で横幅があまり広くないので、ステージが複数ある場合はどの座席になってもいずれかのステージを間近に見られるでしょう。一方で、メインステージのみを使用するイベントの場合、アリーナ席の後方は前の観客の頭でステージが見にくくなる可能性が高まります。特に女性や身長が低い方は、座席の位置に注意が必要です。

また、アリーナ席の場合でも、座席が後方の場合は双眼鏡があるとより楽しみやすいでしょう。

4. 代々木第一体育館へのアクセス方法

イベント開催日には代々木第一体育館周辺の道路が混雑しやすいので、なるべく電車などを利用してアクセスするのがおすすめです。代々木第一体育館は最寄り駅がいくつかあり、JR山手線・原宿駅や東京メトロ千代田線・明治神宮前駅、副都心線・明治神宮前駅からは徒歩約5分で到着します。また、東京メトロ千代田線・代々木公園駅からは徒歩約10分、JR山手線・渋谷駅からは徒歩約15分の距離です。

代々木第一体育館に車で行く場合、敷地内の有料駐車場を利用できます。ただし、駐車場の収容台数は約100台と限られているので、近隣の有料駐車場を利用することも検討するのがおすすめです。また、イベントによっては敷地内の有料駐車場の一部または全部が貸切りとなっているケースもあります。代々木第一体育館に車で行く場合は、駐車場の情報を事前に確認しておくとよいでしょう。

まとめ

代々木第一体育館のキャパは、イベントの種類やステージ配置によって異なりますが、最大約12,900人を収容できます。1階スタンド席はアリーナに近く臨場感を味わえ、2階スタンド席は全体を見渡しやすいのが特徴です。アリーナ席はステージに近く、迫力あるパフォーマンスを楽しめます。

また、代々木第一体育館はアクセスが良く、最寄り駅から徒歩圏内で行くことができます。事前に座席の特徴や最適なアクセス方法を確認し、快適にイベントを楽しみましょう。

※当記事は2025年2月時点の情報をもとに作成しています

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