「CHANEL(シャネル)」は今や誰もが知る高級ブランドの一つです。ブランドを生み出したのは20世紀を代表するココ・シャネルという女性です。ココ・シャネルは、婦人用帽子専門店「シャネル・モード」を開いてから、香水「シャネルNo.5」を生み出し、その後ジュエリーやバッグなど当時の女性にとっては革新的なファッションアイテムを数々世に送り出しました。
当記事では、苦難の中、女性ファッションデザイナーとして成功したココ・シャネルの名言を紹介します。
1. ココ・シャネルとは?
本名 | ガブリエル・シャネル(Gabrielle Bonheur Chanel) |
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生年月日 | 1883年8月19日 |
没年 | 1971年1月10日(87歳) |
出身地 | フランス メーヌ=エ=ロワール県ソミュール |
職業 | ファッションデザイナー、企業家 |
ココ・シャネルとは、20世紀に活躍したフランスの女性ファッションデザイナーです。ココ・シャネルが作ったファッションブランド「CHANEL(シャネル)」は、多くの人に愛されるハイブランドとして現在でも歴史が続いています。
ココ・シャネルが活躍したのは、女性が自由に生きることが今よりもっと難しかった時代です。しかし、ココ・シャネルは敏腕なビジネスウーマンとして香水やファッションの分野で世界的に事業を拡大させ、女性の社会進出に大きな影響を与えました。
ココ・シャネルは、当時主に男性用の素材として使われていたジャージーをレディースウェアに使用するなど、服飾業界に革新をもたらしました。コルセットで体を締めつけるような窮屈な服から女性を解放したココ・シャネルのスタイルは、現代ファッションにも多大な影響を与えています。
2. ココ・シャネルの恋愛で役立つ名言
ココ・シャネルは生涯結婚をせず、恋愛を自由に楽しんだ女性としても有名です。数々の情熱的な恋を経験したココ・シャネルは、恋愛で役立つさまざまな名言を残しています。
■あなたが私のことをどう思っていようと気にしないわ。あなたのことなんてコレぽっちも考えていないもの。
多くの人に愛されてきたココ・シャネルの革新的なファッションも、当然すべての人に受け入れられてきたわけではありません。恋愛に限らず、他人に否定されて自分を見失いそうになったときに思い出したい名言です。
■愛の物語が幕を閉じたときは、そっと爪先立って抜け出すこと。相手の男の重荷になるべきではない。
この名言は、恋愛相談に対するココ・シャネルのアドバイスから生まれたと言われています。悩みを吹っ切り、次のステージに移るためにも覚えておきたい教訓です。
■欠点は魅力の1つになるのに、みんな隠すことばかり考える。欠点をうまく使いこなせばいい。これさえうまくゆけば、なんだって可能になる。
ココ・シャネルの痩せ型な体型は、当時の世間一般的な基準ではあまりきれいだと評価されませんでした。しかし、痩せ型のスタイルを自分ならではの美しさとして使いこなすことで、新たな流行を生み出して見せました。
■その日、ひょっとしたら、運命の人と出会えるかもしれないじゃない。その運命のためにも、できるだけかわいくあるべきだわ。
女性はどのような場面でも身だしなみを整えたほうがよい、というココ・シャネルの思想に則した名言です。恋愛面でも妥協せずに生きたココ・シャネルらしい言葉と言えるでしょう。
■親切心、それは愛。寛大さ、それは情熱の1つの形。
ココ・シャネルは、どのような状況でも友人や家族、従業員たちへのサポートを惜しまなかったと言います。ココ・シャネル自身の寛大さや愛の深さを感じさせる名言です。
■もし男性があらゆる女性について悪く言うなら、それは大抵彼が一人の女性によってやけどをしたことを意味する
ココ・シャネルの豊かな恋愛経験や人生経験、鋭い洞察力を感じさせる言葉であり、自戒としても役立ちそうです。
■私は男の人に小鳥の重さほどの負担をかけたいと思ったことはないわ。
ココ・シャネルが生きたのは、女性が経済的に自立することも難しい時代。そのような時代においても、女性として、ビジネスパーソンとして自立していたココ・シャネルならではの名言です。
■口紅は、落ちる過程にこそドラマがある。
完璧に塗った口紅が落ちるには、さまざまなタイミングがあります。食事のとき、煙草を吸うとき、そしてキスをするとき。恋多き女性の経験の豊かさを象徴するような言葉です。
■男は女を手に入れれば、すぐ、その女に退屈するものだから。
ココ・シャネルの恋愛に関する名言は、力強いものやポジティブなものだけではありません。この名言からは、ココ・シャネルの切ない経験が伺えます。
■愛がなくなったのに、一緒にいることほど惨めなことはありません。
愛と感情的な結びつきの重要性が伝わってくる言葉です。反対に、愛を持続させられれば関係の質が向上し、幸福感や心の平穏が得られるとも言えます。
■恋を追う女じゃないけれど、恋もしたわ。男というのは、苦労させられた女のことは、忘れないものね。
女性のために多くの手間やお金をかけた男性は、その女性のことを粗末にはできません。ココ・シャネルの経験に基づいた、女性が男性に飽きられないためのコツとも言えます。
3. ココ・シャネルのかっこいい人生に生かせる名言
ココ・シャネルのかっこいい女性像に憧れる人は少なくありません。以下では、現代に生きる女性の胸にも響くようなココ・シャネルの名言を紹介します。
■私の人生は楽しくなかった。だから私は自分の人生を創造したのだ。
ココシャネルは早くに母を亡くし、幼少期を孤児院で過ごすなどつらい経験も多くしています。しかし、くじけずに逆境に立ち向かい、デザイナーとして自分の人生を切り拓いていきました。
■20歳の顔は自然に与えられたもの、30歳の顔は生活が形づくるもの。50歳の顔は、あなたが手に入れるもの。
ココ・シャネルいわく、20歳のときの顔は両親から授かった贈り物ですが、年齢を重ねるにつれて顔立ちには生き方が反映されます。50歳になったときにいい顔をした自分になるためには、何をすればよいのかを考えるきっかけにもなりそうです。
■私は流行を作っているのではない、私自身が流行なの。
自分らしさを追求し、世の女性たちに新しいファッションや価値観を提供し続けたココ・シャネルらしい名言と言えるでしょう。
■女は40を過ぎて、はじめておもしろくなる。
この言葉は、年齢を重ねることにマイナスイメージを持つ女性を勇気づけるメッセージとも言えます。
■人生がわかるのは、逆境のときよ。
数々の逆境をも力に変え、成功を収めたココ・シャネル。逆境に陥ったときには、彼女の名言を思い出し、生き方を見つめ直してもよいかもしれません。
■最も勇敢な行為は、自分の頭で考え、それを声に出すこと。
20世紀のフランスでは、女性のスタイルは固定化されていました。そのような時代の中でも自分の頭で考え、新しい道を開拓し続けたからこそ、ココ・シャネルのオリジナリティは高く評価されるに至りました。
■私は好きなことしかしない。私は自分の人生を、自分が好きなことだけで切り開いてきたの。
自分が好きなことで新しい道を切り拓いてきたココ・シャネルらしい名言です。進む道に迷ったときには、この言葉を思い出してみましょう。
■天分は、持って生まれるもの。才能は、引き出すものよ。
努力してみなければ、自分の才能の有無は判断できません。才能がないからと目標を諦めるのではなく、目標に向かって進みながら才能を磨くことが大切です。
■私は流れに逆らって泳ぐことで強くなったの。
数々の逆境に立ち向かい、自分のブランドと揺るぎない地位を確立していったココ・シャネルの人生を表すような名言です。
■翼を持たずに生まれてきたのなら、翼をはやすためにどんな障害も乗り越えなさい。
ココ・シャネルの子ども時代を考えれば、最初から翼を持っていたとは言えません。立ちはだかる多くの障害を自分の力で乗り越えてきたからこそ、ココ・シャネルは翼を手にし、デザイナーとして羽ばたくことができました。
■重要な物の多くは些細な物の中にある。
人生に迷いがある人や大切なものを失ってから後悔したくない人は、ささやかな日常の中にある宝物に目を向けましょう。
■かけがえのない存在であるには、人と違っていなければならない。
ココ・シャネルのファッションは、ほかのものとは異なるからこそ成功しました。ファッションも生き方も、人と違うことを恐れない気持ちが大切です。
4. ココ・シャネルのおしゃれに関する名言
世の中の女性たちに革新的なデザインを提供し続けたココ・シャネルは、おしゃれに関する名言も多く残しています。
■たくさんの色を使うほど、女性は醜くなることに気づかない。
当時の上流階級では、女性は華美なドレスを着用し、装飾品も惜しみなく使うのが主流でした。ココ・シャネルが作り上げた、無駄を削ぎ落したシンプルなファッションがいかに革新的だったかが伺えます。
■香水をつけない女に未来はないのよ。
シャネルを代表する香水、「シャネルNo.5」を手掛けていた頃のココ・シャネルの口癖が、名言として有名です。香水で自分らしさを表現できることの素晴らしさが伝わってきます。
■装いは知恵であり、美は武器であり、謙虚さはエレガンス。
当時における男性用のアイテムを女性のスタイルに取り入れたココ・シャネル。彼女の優れた審美眼が、現代につながる女性のモードを切り拓きました。
■働く女性にはベージュと黒がぴったり。
ベージュと黒は、現在でも働く女性に人気が高い配色です。きちんとした女性にふさわしい定番の配色は、ココ・シャネルが作り上げたと言っても過言ではありません。
■ラグジュアリーとは目に見えないもの。
ココ・シャネルは、当時のフランスで一般的だった華美な装飾やラグジュアリーは好みませんでした。大切なのは過度に着飾ることではなく、自分自身の幸せであることをココ・シャネルは知っていたのでしょう。
■世界で最高の色とは、あなたに似合う色のことだ。
必要なのは、流行色を求めて右往左往することではなく、自分に似合う色を熟知すること。ファッションはもちろん、人生にも当てはまるような名言です。
■みすぼらしい服をまとえばその服が記憶に残る。かんぺきな服をまとえばその人が記憶に残る。
装いが自分や他者に与える影響について表したココ・シャネルの言葉です。
■シャネルはスタイル。ファッションは移り変わるが、スタイルは永遠。
最先端の流行を作り上げてきたココ・シャネルですが、トレンドを追うこと自体に関心はなかったと言います。大切なのは、自分のスタイルを持つことです。
■着飾りすぎる女性は、エレガントとは言えない。
華美なドレスがユニフォームの時代において、無駄を削ぎ落したスタイルを追求したココ・シャネル。ファッションにおける引き算の美を開拓した女性と言えます。
■私はいつだって、自分が着たいと思うもの以外作らない。
ココ・シャネルが作ったのは、自分が着たい服。作り手であると同時に着る側でもあったからこそ、着る人の気持ちが分かり、多くの女性に愛されるファッションを生み出せたのでしょう。
■おしゃれは、お金ではない。
ココ・シャネルは、本物の宝石を使わないイミテーションジュエリーも手掛けています。おしゃれはセンスで楽しむものだということを表す、短いながらもインパクトのある名言です。
まとめ
ココ・シャネルは、装いにおいて「自分らしさ」と「シンプルさ」を重視し、時代に流されないスタイルの大切さを名言として残しました。着飾ることよりも、エレガンスや美しさの本質に目を向けたシャネルの言葉は、現代でも多くの女性に影響を与えています。
高価なものでなくても、自分に似合うものを見極める力や、内面の魅力を引き出す工夫が本当のおしゃれにつながるというメッセージが込められています。
※当記事は2025年3月時点の情報をもとに作成しています