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紫門ゆりやは、宝塚歌劇団専科に所属する男役。愛称は「ゆり」。2001年に上演された『ベルサイユのばら』を観て、宝塚受験を決意。91期生として2005年の花組公演『エンター・ザ・レビュー』で初舞台を踏んだ。入団時の成績は2番。同期生には、元雪組トップ娘役の愛加あゆ、元宙組トップ娘役の野々すみ花らがいる。初舞台後は月組に配属。下級生時代から、新人公演では明日海りおや遼河はるひ、霧矢大夢など、スターたちが演じる主要な役を多数経験し、研鑽を積んだ。入団7年目となった2011年『アルジェの男』新人公演では、満を持して主演を果たす。その後も、『ベルサイユのばら』のフェルゼン役、『1789』のラマール役、『エリザベート』のグリュンネ伯爵役など、タイプの異なる役を好演し、月組に欠かせないスターとして活躍。ファンからは「ロイヤル王子」と形容されることも多く、本来ノーブルな魅力を持つ紫門だが、2021年の『桜嵐記』では、髭面で俗悪な武将・高師直役を熱演し話題に。今までのイメージとあまりにかけ離れていたため、高師直役を紫門が演じていたことに気付かないファンが続出。芝居を得意とする月組で、長年磨いてきた役者魂を遺憾なく発揮した。2021年8月に専科へと異動。永久輝せあ主演の『冬霞の巴里』では、初の女役にチャレンジするなど、新たな魅力を開花させている。
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