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宝塚歌劇団花組は、公演数の増加に対応するため1921年に月組と2つに分かれる形で誕生。「雪月花」にちなんで名づけられ、当時は公演の第1部を花組、第2部を月組が担ったことから、現在も全5組のなかの筆頭組である。組マークは二輪の花がデザインされており、イメージカラーはピンク。伝統を重んじる正統派な組として人気を誇り、花組の男役は“花男”、娘役は“花娘”とそれぞれ呼ばれ、5組のなかでも組を背負っているという意識が高いのも特徴だ。また、時代によって組の特色は変化しているが、昔から“ダンスの花組”と称されており、黒燕尾の男役たちによる一糸乱れぬ群舞や娘役のスカート捌きの美しさは今もなお受け継がれている。平成以降のトップスターは、大浦みずき、安寿ミラ、真矢みき、愛華みれ、匠ひびき、春野寿美礼、真飛聖、蘭寿とむ、明日海りお、柚香光。2024年5月には永久輝せあがトップスターに就任し、トップ娘役の星空美咲とともに新たな歴史を刻んでいる。中性的なフェアリータイプの聖乃あすかや、渋い役もこなせる一之瀬航季、アンニュイな色香が漂う侑輝大弥をはじめ、希波らいと、天城れいん、美空真瑠など男役スターの層の厚さも花組ならでは。2025年8月には星組の三番手である極美慎の加入も決定しており、新たな化学変化が期待されている。
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