歌舞伎

歌舞伎は1603年（慶長8年）から400年以上続く日本の伝統芸能で、芝居、踊り、音楽から構成された総合芸術として重要無形文化財にも指定されている。人気歌舞伎役者としては成田屋市川海老蔵、音羽屋尾上松也、高麗屋松本幸四郎、中村屋中村勘九郎、中村七之助など。三代目市川猿之助が1986年に始めたスーパー歌舞伎は若年層にも人気があり、流行を取り入れた新しい歌舞伎は現代風歌舞伎とも呼ばれ、それを継承した四代目市川猿之助による世界的人気漫画「ONE PIECE」を題材にした「スーパー歌舞伎II（セカンド）ワンピース」は、歌舞伎をより身近なものとして捉える新しいファン層の拡大につながった。また、テレビドラマ・映画や舞台演劇など俳優業にとどまらず活躍の場を広げている役者も多く、片岡愛之助、市川中車（香川照之）、市川右團次、市川染五郎、中村獅童、尾上菊之助、尾上右近らは若年層が歌舞伎に興味を寄せるきっかけとしても一役買っている。歌舞伎の主な公演場所には、東京銀座の歌舞伎座や大阪道頓堀の大阪松竹座があり人気の観光スポットにもなっている。歌舞伎座の「一幕見席」は好きな幕だけを鑑賞できるので、歌舞伎初心者には人気のチケットとなっている。「シネマ歌舞伎」は歌舞伎の舞台公演をスクリーンで上映しており過去の名作を全国の劇場や映画館などで楽しむことができる。シアターコクーンの看板公演「渋谷・コクーン歌舞伎」も人気だ。