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坂東玉三郎 (5代目) は歌舞伎役者である。梨園の出身でないにもかかわらず、稀代の女形として歌舞伎界を代表する役者の一人で、ファンからは「玉さま」の愛称で呼ばれている。1950年に生まれ、1956年に14代目守田勘弥(4代目坂東玉三郎)の部屋子(幹部俳優に預けられ、その俳優と同じ楽屋を使い芸を習う立場)となり、その翌年に坂東喜の字の名で初舞台を踏んだ。1964年に歌舞伎の名跡・坂東玉三郎の5代目を襲名し、その後14代目守田勘弥の養子となった。1970年代には10代目市川海老蔵(12代目市川團十郎)との「海老玉コンビ」、片岡孝夫(15代目片岡仁左衛門)との「孝玉コンビ」で人気を博す。これまでに「桜姫東文章」の桜姫、「籠釣瓶花街酔醒」の八ツ橋など多数の大役をこなし、その地位を不動のものとする。歌舞伎と平行して新派の舞台にも立ち、「ナスターシャ」「サド侯爵夫人」などで成功を収めた。さらに、舞踏家・演出家・映画監督としての顔も持つ。2012年に重要無形文化財保持者(人間国宝)として認定され、2014年には紫綬褒章を受章。2013年にはフランス芸術文化勲章の最高章・コマンドゥールを受章するなど、その芸術性は海外からも高く評価されている。
坂東玉三郎 春風亭小朝の越路吹雪物語
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