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京三紗は、宝塚歌劇団専科に所属する女役。愛称は「いっちゃん」。1971年の花組公演『花は散る散る/ジョイ!』で初舞台を踏んだ57期生である。主な同期は、元花組トップ娘役の北原千琴や専科で活躍する汝鳥伶など。初舞台後は花組に配属。入団時は姓名判断で決めた「京三紗子」という芸名を名乗っていたが、3年目頃に「もう少し柔らかいイメージにしたい」という思いから現在の芸名に変更した。その後、月組と雪組にも在籍し、それぞれ組長を務めた経験もある。1996年に専科に異動して以降は各組の舞台に出演し、芝居を引き締めるベテランタカラジェンヌとして観客を魅了している。本人も好きな役に挙げているが『ME AND MY GIRL』のマリア公爵夫人役は、2008年の月組公演と2009年の花組公演でそれぞれ好演。品のある年配の女性を演じることにおいては、専科生のなかでも群を抜いている。また、宝塚に入ってから始めたいう日舞は、「花柳禄三紗」という名を持つ師範だ。2年に1度開催される宝塚舞踊会の出演はもちろん、普段の舞台で垣間見える美しい所作にも注目したい。舞台の出演が少ない時期もあったが、2021年はすでに3作品への出演が決まっている。初舞台から約半世紀たった今、これからも舞台で輝く姿を見続けたいと願うファンは多い。
宝塚110年の恋のうた
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