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日本の国技といわれる大相撲の興行は、日本相撲協会が主催して本場所と地方巡業の2本立てで行われる。年6回、奇数月に開催されるのが本場所だ。1月場所(初場所)に始まり、3月場所(春場所)、5月場所(夏場所)と続く。気温が高い名古屋で真夏に開催されるのが7月場所(名古屋場所)で、「南国場所」などと称される。その後、9月場所(秋場所)を経て、一年納めの11月場所(九州場所)で終幕する。本場所の開催中はNHKのテレビ・ラジオで中継される。春巡業、夏巡業などと呼ばれる地方巡業は、本場所が開かれない期間に地方や海外を巡りながら実施される。地方のファンにとっては、力士を直接見られる絶好の機会だ。大相撲の座席には、溜席とマス席、イス席の3種類がある。審判席のすぐ後ろが溜席で、有名人が観戦する姿を見かけることも多い。飲食はできないものの、力士をすぐそばで見られるのが一番の魅力だ。土俵の砂が飛んでくるほど近いことから、別名「砂かぶり席」ともいわれる。溜席500席のうち300席は、寄付をした人や後援団体向けの維持員席になっている。残り200席は抽選制なので、チケットを手に入れることは容易ではない。溜席の後ろに続くのがマス席だ。座布団が敷かれた座席で、飲食も自由に楽しめる。4人用がメインだが、6人で利用できる席もある。一方、イス席は2階に設置され、全体を見渡せる独特の開放感が楽しめる。リーズナブルな料金で大相撲を満喫できるのも、うれしいポイントではないだろうか。
令和6年 大相撲 (冬巡業)
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